HUE、MMORPG「エイカオンライン」“カレナ”アップデート先行体験レポート
最高レベルの敵が待ち受ける新地域「カレナ」と、協力して敵を撃退する「アンタルヤ強襲戦」


4月5日実装予定




 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は、Windows用MMORPG「エイカ オンライン エクソダス」において、東日本大震災の影響で実装が遅れていた大型アップデート「FIERCE BATTLE ISLAND -カレナ- 」を4月5日に実装する。

 このアップデートでは、高レベル向け地域の新大陸「カレナ」、ユーザーが協力して立ち向かうミッション「アンタルヤ強襲戦」、レベル75のキャラクターを対象とした「インセプション装備」等様々なコンテンツが追加される。

 本稿では3月4日に行なわれた先行体験会で得られた情報と最新スクリーンショットをもとに、新大陸カレナとアンタルヤ強襲戦をレポートしていきたい。「エイカ オンライン エクソダス」は、3月より経験値8倍キャンペーンを行なっており、さらに3月15日からは、課金アイテムによって経験値は最大16倍になるという。今回のコンテンツは高レベル向けのものだが、以前と比較して格段にレベルアップしやすくなっているという意味で、これからはじめる初心者にも決して遠すぎないコンテンツであるといえるだろう。



■ 多彩な敵対種族が待ち受けるカレナで、さらなる高みを目指して戦え

メディアとHUEスタッフで行なった体験会。カレナ転送装置から冒険が始まる
マップ画面。街道を中心に左右に広がっている

 韓国JoyImpactが開発する「エイカ オンライン エクソダス」は、HUEが2009年12月に正式サービスをスタートしたMMORPGだ。本作の最大の目玉は所属チャンネルを国家に見立て、サーバー内の全勢力がぶつかりあう国家戦にある。

 現在の本作のレベルキャップはレベル75。国家戦はレベル50から参加できるが、多くのユーザーは高レベルになっており、実質的にはレベル70程度はないと前線で活躍することは難しい。そこでHUEはよりエキサイティングな戦いを実現させるため取得経験値を一気に倍増する施策を打ち出し、「始めてから2週間でレベル70に」というキャッチフレーズで新規プレーヤーを呼び込んでいる。

 今回追加される新大陸カレナは、レベル51から通行可能だが、高レベルのモンスターがひしめいているため、推奨レベルは70以上となっている。2010年11月に追加された新地域レオポルドの聖所レナペにある「カレナ転送装置」を使うことで行くことができるほか、直行できる課金アイテムも販売される。レオポルドまでは船で向かう必要があるため時間がかかる。時間を短縮したいときに課金アイテムは便利だろう。

 さて、新大陸カレナは、「エルディン族リリトゥ」と呼ばれる人達が住んでおり、この地に進出したプレーヤー達の所属するラキア人たちと平和な時を過ごしていたが、大規模な戦闘が引き金になり、様々な種族が入り乱れる戦乱の地になってしまう。プレーヤー達が所属する勢力の「ラキア議会軍」は、防衛拠点であった「ベルス城」も奪われてしまったが、なんとか「アンタルヤ」を占領。ここを拠点として反撃の機会をうかがう。しかし敵対勢力はモンスターの波状攻撃でラキア議会軍を脅かすのだった。

 実際のカレナはモンスターの闊歩する危険なフィールドだ。ここではアンタルヤが唯一の村であり、プレーヤー達の拠点となる。プレーヤー達はこの村を基地として周辺のモンスターと戦っていく。レオポルドのレナペから移動してきたカレナ転送装置は、カレナのマップ南になる。アンタルヤは南東だ。そこから北に向かうほど敵は強力になっていくという。

 アンタルヤから北のマップ東側には「エルディン遺跡」、さらに北に「エルディンの森」がある。マップ西側には南から「サミ族集落」、「風の平原」、「メルケ」がある。マップ中央には南北に伸びる「ベレス街道」があって、北にある「ベルス城」に続いている。アンタルヤを除く全てが敵対勢力の支配下にあり、ゲーム的には「狩場」となっている。カレナはPvPができないフィールドであり、仲間や、他の場合では敵になる人達とも協力して狩りをすることが可能だ。

 アンタルヤでは様々なクエストを受けて、各地へ向かうことになる。エルディン遺跡は巨大な「森の亡霊」や、袋を背負った老人のような「ダート団精鋭兵」といった敵が襲いかかってくる。敵が密集しており、囲まれることもしばしばだ。風の平原には大きな滝がある。ここでは「アウラン親衛隊」、「アウラン族勇士」といった敵がいる。

 エルディンの森にはハーピーのような「グルヤ族リリトゥ戦士」がいるし、「サミ族」と呼ばれる戦士達はドワーフのようなずんぐりした体型をしている。また、メルケからさらに北西に行った場所には「ブルーシラカン」という空を飛ぶ魚のようなモンスターがいて、プレーヤーを囲むように襲ってくる。

 いくつかの場所には更なる秘密が隠されていて、今後アップデートされる予定だ。特にベルス城は今はシールドのようなもので封じられているが、モンスターとの攻城戦が楽しめるという。他にもインスタンスダンジョンなどが今後追加される予定だ。


拠点となるアンタルヤ。ここからクエストを受け、様々な場所へ向かう
カレナでは、巨大なモンスターが襲いかかってくる。右はフィールドを南北に走るベルス街道
様々な地域で、敵が待ち受ける。モンスターだけでなく、人間型種族もいる。建物などで彼等の生活様式も垣間見れる
左は封印されているベルス城。中央はまだ入れないメルケだ。右はメルケの先にいる魚のモンスター、ブルーシラカン



■ 協力して戦うアンタルヤ強襲戦。大波のように襲いかかってくる敵に立ち向かえ

画面奥にあるのが光子砲だ。敵の波状攻撃を防ぎきらなくてはならない

 「アンタルヤ強襲戦」は全てのプレーヤーが協力して戦いに挑む大規模バトルコンテンツだ。内容的にはシンプルで、定期的にアンタルヤの中央にある「ファシオン光子砲」に向かってモンスターが襲撃してくるので、プレーヤー達は協力してこれを守る、それだけだ。

 敵の攻撃は「強襲ポイント」と呼ばれるゲージで知ることができる。このゲージは最初は青いのだが、10分に1度赤い部分が増加し、完全に赤くなると「アンタルヤ強襲戦」スタートとなる。ゲージは通常、ゼロの状態から6時間で一杯になるが、プレーヤー達がカレナでのモンスターを狩り続けるとゲージの増加率が加速する。最短で3時間でゲージが赤くなるという。

 ゲージが赤くなるとアンタルヤ強襲戦がスタートする。モンスターは隕石のような岩と共に降ってきて、そこから波のように進行しプレーヤーを飲み込む。モンスターを倒すことができれば宝箱が落ちる。この宝箱からはランダムで様々なアイテムが入手できる。宝箱には等級があり、高い等級の物ほど良いアイテムが入手できる。

 モンスターは波状攻撃を行なってきて、10波までくる。容赦なくファシオン光子砲に攻撃を加えてくるので、撃退するのは至難の業だ。力を合わせ、来る方向を察知して対処しなくては撃退はできないだろう。敵は巨大なものから小さなものまで多彩で、倒すと大量の宝箱をドロップする。この宝箱の奪い合いも熱そうだ。

 今回はかなり強化されたキャラクターでこの強襲戦に挑んでみた。キャラクターの防御力が高く、HPも非常に高かったため敵から倒される心配はなかったが、四方八方から襲ってくる敵を察知するのが難しく、第7波で負けてしまった。実際のプレイでは、1人1人は今回のキャラクターよりは弱いものの、大量のプレーヤーがこの襲撃に立ち向かう。どれだけカオスな戦いになるか見てみたい。大幅な経験値アップで強くなったコアプレーヤー達は敵にどう立ち向かうだろうか。

 戦闘が終わるとゲージはゼロに戻る。敵をいかに撃退できたかで結果は変わってくる。多くの敵を撃退できればプラスの支援効果がフィールドにかかり、取得経験値とモンスターのドロップ率がアップする。反対に早い段階でファシオン砲を破壊されると、マイナス効果になってしまう。この効果は一定時間続くが、どんなに長くても次の強襲戦がスタートするとクリアされる。プレーヤーが力を合わせるほど大きな恩恵となって帰ってくるのだ。

 高レベルフィールドはゲームを初期からプレイしているコアプレーヤーしか遊べない場合も多く、遊べないプレーヤーも出てきてしまう。「エイカ オンライン エクソダス」では経験値を大幅アップすることで、ゲームのバランスを大きく変え、コンテンツのハードルを下げた。この思い切った施策によってゲーム全体がどうなっていくか、注目していきたい。


敵の攻撃には波がある。敵が落とした宝箱は壮絶な奪い合いになりそうだ。大人数の場合はどんな風景になるか楽しみだ
敵は画面一杯に見えるほど大量に出てくることも。右は宝箱を開けた画面。良い等級の宝箱がゲットできるだろうか

" AIKA ONLINE EXODUS (エイカ オンライン エクソダス)"
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(2011年 4月 4日)

[Reported by 勝田哲也]