バンダイナムコ、AC「ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル」

戦略とスキルで戦うバトルロイヤルゲーム!!
「生存率2/4!! 力と知恵で勝ち残れ」


12月10~12日 ロケテスト実施

プレイ料金:1プレイ100円



3D立体視に対応した「MAXIMUM HEAT」も出展されていた

 株式会社バンダイナムコゲームスは、アーケード用全国ネットワークバトルロイヤルゲーム「ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル」の発表会を本社・未来研究所にて開催した。

 本作は、4人のプレーヤーがアーケードゲームの全国のネットワークを通じてバトルロイヤル対戦が可能。レベルマッチング機能を搭載しており、ICカード(セガとバンダイナムコゲームスでのICカードシステムの相互乗り入れに対応したものになる)にも対応している。


■ 2位までになれば継続プレイできるバトルロイヤル

全国のプレーヤーと対戦できる。同店舗で参加する場合は、「2人」、「4人」の中から選択する

 スタート時にまず1人、2人、4人と店内同時参戦メンバーの選択が可能。さらに、1人、2人の場合はその後相手をCPUにするか、全国対戦に参加するかを選択できる。2人でスタートした場合、残りの2人も2人で参加している相手をマッチングするようになっているという。

 その後、キャラクターを選択し、スタートポイントを自分で選ぶことができる。地形を利用して広い所で戦うのもよし、障害物の多いところを選択して敵から身を守る防御を重視するか、水の中からスタートして序盤は逃げ回るといった戦術を考える必要があるわけだ。なお、地形は攻撃で破壊できるので、障害物が多いからといっていつも安心というわけではない。

 ゲームルールとしては、制限時間180カウントを戦い、終了時点で残り体力の多い順に1位と2位が勝ち残り、次の対戦へ進むことができる。3位と4位はゲームオーバーとなる。または、4人中2人の体力ゲージを0にした時点で残りの2人が勝利となる。したがって、「いかに倒すか」ではなく、「いかに生き残るか」をテーマにした戦いがメインとなる。

 1位、2位のプレーヤーは、また同じ戦いに参加することなく、別個にマッチングが行なわれて新たな戦いに臨むことになる。ちなみに2人で参戦している場合、片側がゲームオーバーになったときは、コンティニューすることでまた2人で参加することができる。

 ICカードによるプレイ履歴を参照することにより、プレーヤーレベルに応じたマッチングが行なわれるという(ICカード1枚で全キャラクター使用可能)。このあたりのシステムには、海外で評価の高いネットワークライブラリ「GGPO」が使われており、遠隔地同士のマッチングなどで起きがちなネットワーク遅延などにも対応できているという。

 さて、操作系は1レバー5ボタン。レバーはちょい入れでステップ、入れっぱなしで走ることができる。ボタンは左から、サーチボタン、ガードボタン、打撃ボタン、気弾ボタン、ジャンプボタンとなっており、ガードボタンと打撃ボタンの同時押しでライバルをつかむ、気弾ボタンとジャンプボタン同時押しでホーミングダッシュ(ターゲットしたライバルに急激に接近できる)、打撃ボタン、気弾ボタン、ジャンプボタンの3つ同時押し(+レバー3方向)で必殺技が使える。

 サーチボタンは、押すごとにライバルの位置を1人ずつ順にターゲットする(押しっぱなしでターゲットを解除できる)。ターゲットしているライバルとの間はラインで表示され(誰にターゲットされているかもわかる)、ライバルとの距離に応じてターゲットマーカーの色が変わり、緑は気弾のあたる間合い、オレンジは格闘攻撃が当たる間合いとなっている。ターゲットは特殊な状況ではないかぎりサーチボタンを押すことで敵の位置をサーチ可能。ターゲットしている間は、対象のライバルを中心として行動することになる。

■ ライバルを拘束する羽交い絞めや投げ飛ばしなどユニークなシステム

 ガードは正面からの攻撃にのみ対応。ガードにはつかみで勝つことができるが、ライバルをつかむ場合、正面からだと投げ飛ばす、背後からだと羽交い絞めと動作が変わる。投げ飛ばす場合、他のプレーヤーに向けて投げ飛ばすことで、戦場での自分の安全を確保したり、必殺技を放っているところにつかんだライバルを投げ飛ばして追加ダメージを得ることも可能。羽交い絞めにした場合、10カウントほど、つかんだライバルを移動させることができるだけでなく、羽交い絞めされたライバルは無防備の状態になるので、そこを狙って他のメンバーに攻撃させることができる(攻撃を受けた場合、自分は自動で回避できる)。ジャンプボタンを押しっぱなしにすることで、舞空術を使うことができ、空中での移動はレバーと併用することで自由に可能。

 打撃や気弾ボタンは連打することでコンボや気弾の連射が可能。気弾や必殺技などにはボタンを押しっぱなしにしてためることができるものや、ホーミング性能に優れるもの、弾速の高いものなど性能差があり、貯めた時間でレベルが上がるなど、キャラクターごとの性能にかなりの差別化が施されているのも特徴。

悟空

 キャラクタの性格付けとしては、悟空やベジータはスピード、攻撃力などマイルドで扱いやすい性格のキャラクターだが、悟空は溜め攻撃が可能で、必殺技の1つ「元気玉」は、溜めている最中はキャンセル不可だが、溜めに成功すると、最大レベルではフィールド全体に効果があるほどの大きさになる。上空から落ちてくる巨大な「元気玉」は必見で、複数のライバルを巻き込み大ダメージを与えることができる。ベジータは連射に長けており、気弾をヒットさせると連続で攻撃できるなど、悟空とは違うチューニングになっている。

 クリリンはターゲットを無効化する太陽拳や狙いを絞らせない残像拳などが使え、相手を幻惑するような戦いが可能。フリーザは遠距離戦特化タイプで、気弾の射程がほぼマップ全域になっており、さらに必殺技の1つ「デスビーム」を使うと、スナイパースコープのような画面になり、ターゲットしたライバルを狙撃して大ダメージを与えるような戦いができる。ピッコロはライバルを中間距離でつかんで補足し、そこをほかのメンバーに攻撃させたり、その後自分で引き寄せて打撃を与えるなど、クセのある性格付けがなされているようだ。

 ほかにも、同じライバルを2~3人で攻撃することで「ツープラトン攻撃」になったり、逆に複数人の攻撃から反撃する「マルチカウンター」といったものも用意されている。また、必殺技にも遠距離用、近距離用、ステータスアップなど、各キャラに4種類の必殺技が用意されている。射撃タイプの必殺技、たとえば「かめはめ波」を2人が同時にお互いに撃った場合などは、お互いの攻撃が中央で打ち消しあう効果が出るが、横から第三者が攻撃を加えると、必殺技を無効化するといったことも可能だ。


■ スキルも戦略も重要なゲーム?

 短時間だがプレイしてみると、画面右下に表示されている戦闘参加メンバーの順位をチェックしながら、どのライバルを攻撃するか、自分のキャラの能力を考えながら立ちまわる戦略性の高さが印象に残った。乱戦に突っ込んで特定のライバルに一気に攻撃を加えるのもありだし、後ろから気弾や必殺技を放って複数のライバルにダメージを与えることもできる。逃げ回ることも時には重要だが、ホーミングダッシュの性能がいいため、開けた場所ではあっという間に追いつかれてしまう。クリリンのようにライバルを惑わせる能力を持っているキャラクターなら、ある程度は逃げ切ることも可能ではあるが……。

 基本的には「自分を見ていない(ターゲットしていない)ライバルを狙って攻撃する、ということをベースとして(3人の注意が薄い4位の時などは、『元気玉』を溜めるチャンス)、ときには1位のライバルを羽交い絞めにして他のライバルに攻撃させてみるなど、瞬間的な共同戦線も考えようによっては重要だ。継続したいなら、別に1位になる必要はない。格闘ゲームのように個人の操作スキルも重要だが、戦略、そしてタイムマネジメントが非常に大きな役割を持つゲームに感じられた。自分が3位のときは2位のライバルを狙うか、1位のライバルをほかのライバルと狙うのか、なかなか奥が深そうなゲームに感じられた。

■ 長期運営対策も実施予定

 プレーヤーに長く遊んでもらうための「長期運営対策」としては、まずICカードでのデータ蓄積によるエンブレム、称号、スタート時のコメントなどのキャラクターのカスタマイズ(コスチュームチェンジなど)をはじめ、1年ごとのメジャーバージョンアップなども予定されている。

 なお、本作は12月10日~12日の3日間、namco 中野店(東京)、ナムコランド梅田店(大阪)、ワンダーパーク博多店(福岡)の3カ所にてロケテストを行なう。ロケテストでは限定のICカードを無料配布する。気になる方は足を運んでもらいたい。


【スクリーンショット】
打撃ボタンを連打することでコンボが可能。レバー入力でさらにバリエーションを広げられる2人で同時に1人のライバルを攻撃すると専用のモーションになるライバルのところへ一気に近づくことができる「ホーミングダッシュ」
気弾、必殺技を使うと画面左下に用意されている気力ゲージを消費する背後からライバルをつかむと「羽交い絞め」ができる正面からライバルをつかむと別のライバルへの「投げ飛ばし」が可能。ライバルが必殺技を放っているところに投げると……
必殺技で直線状に並んだライバルに一気にまとめてダメージを与えることもできる攻撃を受けているライバルの後ろから近づき、見ていない間に漁夫の利を狙うのも戦略複数のライバルにまとめて反撃できる「マルチカウンター」

(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
(C)2010 NAMCO BANDAI Games Inc.

(2010年 11月 25日)

[Reported by 佐伯憲司]