セガ、PS3「龍が如く」シリーズ最新作始動!
ドン・キホーテ新宿東口本店に真島が登場
株式会社セガの「龍が如く」シリーズ最新作がついに始動した。プラットフォームはプレイステーション 3。9月22日に発売される予定のPSP「クロヒョウ 龍が如く新章」とはまた違った路線のタイトルとなる。
最新作の始動の狼煙は、7月2日、ドン・キホーテ新宿東口本店横にて上げられた。これまでも「龍が如く」シリーズに登場してきた真島吾郎が銃を持ったイラストが、店頭横にドカンと張り出された。ドン・キホーテといえば、「龍が如く」1作目からゲーム内に登場し、本シリーズにおけるコラボレート企画の象徴ともなっており、店舗名を掲げた看板の下にも、「クロヒョウ」の告知が大々的に掲載されている。
靖国通り沿い角の店舗の看板の下には「クロヒョウ」の看板 | 店頭横には真島の姿が! |
真島吾郎 |
シリーズ総合監督である名越稔洋氏も来場し、巨大な真島とともにフォトセッションを終えた後、集まった取材陣に対して囲み取材が行なわれた。
――今回、真島の看板を前に写真を撮られましたが、マスコミの方々に集まっていただいた理由を教えてください。
名越 「次回作を作っているよ」という宣言と、その内容が気になると思いますので、その第1弾ということで。小出しにするわけではないですが、今回はゲームの方向性だとか、内容、ドラマのタッチを含めて大分思い切ったことをやりますので……それを丁寧に説明していきたいし、それと同時に、ドラマチックに露出していきたいということで、誰の情報がいいかな、ということで真島のビジュアルから始めさせていただきました。
これは本当にきっかけであって、今から、見れば見るほど途中でよくわからなくなったり、「たぶんこういうものになるんじゃないかな」という想像をしてもらったりだとか、リリースまでが楽しみになるような展開に持っていきたかったので、ぜひ注目していただきたいです。
――最新作のプラットフォームは?
名越 PS3です。据え置き機ですね。
――今回、桐生一馬ではなく、真島吾朗のビジュアルを最初に露出した理由は?
名越 第1弾を真島にしたのは、真島が主人公の1人で、プレーヤーが使えるキャラクターとして登場するからですね。
――ドン・キホーテからメッセージをスタートした意味は?
名越 初代からタイアップをいろいろさせていただきましたけれども、世界観を象徴するアイコン、ランドマークとしてドン・キホーテさんをどうしても起用したかった。当時は作品に対する理解があまり得られなかった状況の中で、どうしても欲しいランドマークのブランドで、快く参加していただけたことが心強い後押しになりました。
産みの苦労の塊みたいなプロジェクトでしたから、その中で「おもしろそうだ、参加したい」と言っていただけたことで、ドン・キホーテさんは格別な位置づけのブランドですね。なので、最初に何かやるときにドン・キホーテさんからスタートできることは、僕らもうれしいですし、最初の「龍が如く」をリリースしたときの気持ちは今も変わっていませんので、僕としてもうれしい展開のスタートだなと思っています。
――新作の開発がスタートしましたが、テーマは?
名越 「龍が如く」である以上、「熱い男たちのドラマ」という点に関しては変えるつもりはありません。違うのは組み立て方ですね。たとえば「龍が如く 見参!」では時代劇ということでぶっ飛んだものにしましたけれど、違う意味でまたぶっ飛ばす作品にしたいです。「龍が如く」はいろいろ前向きに遊べるタイトルだと思うんですよ。こういうトライもまたやってみたいなと。
そして、世界観を飛ばすだけではなくて、ゲームのシステムもいろいろ悩んでいますし。年1回のペースでリリースしてきましたから、抜本的なプログラムソースの変更なんかも、技術的には実は細かいレベルで深みを増して、良くなっているんですけれども、やはり進化していかないといけない。進化するには壊さないといけないこともあるし……それはどこかのタイミングでやりたい。壊す間「龍が如く」は工事中でリリースしません、ということではユーザーの皆さんもさびしいでしょうから、壊しながら新しいものを作っていきたいし。
これはこれで僕のわがままなんですけれども、「普通できないだろう」といった開発ペースだったり、いろんなものができているのがこのチームの努力なんで、今回もそういう意味では壊しながらも新しい展開に進むきっかけになる第1弾になるというコンセプトで制作しています。実験作ではないので、ちゃんとした面白いコンテンツとして、リリースするまで責任持ってがんばります。
――現在行なわれているキャバクラ嬢のオーディションは、この新作のためのものですか?
名越 はい。「クロヒョウ」のからみもあって、中には「龍が如く」シリーズはこれからPSPで展開するんだよ」といったミスリードの声が上がるのはある程度理解はしていたんですけれども……。「そうじゃないよ」ということで、今回の発表になりました。
――本作の情報の続報は、東京ゲームショウ2010になるんですか?
名越 そうですね。完璧な姿で見せることができると思いますので、びっくりして帰っていただけるのではないかなと思います。
――最後にメッセージをお願いします。
名越 東京ゲームショウ2010での出展がかわきりになると思いますので、それまでは想像を膨らませて待っていただきたいと思いますし、想像を超える中身が待っていると思います。ちょうど私自身「クロヒョウ」とこのタイトルを行き来することでパツパツなんですけれども、いい意味で気分転換になっていますし、2つのプロジェクトが相乗効果でいい感じに膨らんでいっていますし。まさに今日ドン・キホーテさんの店頭が自分が関わっているタイトルの集合体のようになっていますが、どちらも自信を持っておすすめできるタイトルに仕上がっていくと思います。期待していてもらってほしいですし、「据え置き機の新作タイトルも出るよ」ということで考えていただければと思います。具体的な時期はまだ明かせませんが。
――ありがとうございました。
(C) SEGA
(2010年 7月 2日)