おもちゃメーカー各社による新製品商談会「TOYフォーラム2010」開催中

「マリオカート」を卓上で楽しめるチョロQや、脳波コントロールの新感覚トイなど


1月18日、19日開催


 玩具メーカーの合同商談会「TOYフォーラム2010」が東京国際フォーラムで開催された。期間は1月18日、19日の2日間。商談会形式のイベントのため、一般入場はできない。参加玩具メーカーは、タカラトミー、アガツマ、エポック社、学研ステイフル、セガトイズ、パイロットインキの計6社。

 新年最初の商談会として毎年開催されるイベントで、今年も春先から初夏にかけての新製品が展示された。本誌ではタカラトミーおよびセガトイズブースを中心に、その模様をレポートする。

●タカラトミー

 タカラトミーグループブースでは、「チョロQハイブリッド!」シリーズ向けの新シャーシ「VSシャーシ」や、「GAME&WATCH ミニソーラーキーホルダー」などが目を引いた。

 「チョロQハイブリッド!」は、プルバック走行が可能な「ゼンマイシャーシ」および赤外線コントロールが可能な「リモコンシャーシ」の2種のシャーシと、互換性のあるボディが用意され、シャーシを交換して遊ぶことができるハイブリッド仕様のチョロQ。今回は新たに、ゲーム的なギミックをシャーシに盛り込んだ第3のシャーシとして「VSシャーシ」を6月より発売する。

 「VSシャーシ」は、赤外線を前後に発信可能にすることで、他車へのコマンドなどが出せるもの。今回の製品では任天堂のWii対応ゲーム「マリオカートWii」に登場するキャラクターをチョロQ化。VSシャーシを使用することでレース中に他車を停止させたり、スピンさせたりして走行を妨害することで、「マリオカート」さながらのレースを展開できる。充電時間は約10分で、およそ5分の走行が可能。価格は、マリオ、ワリオ、ヨッシーのVSタイプがそれぞれ2,730円。マリオとヨッシーの車体がセットになった「チョロQハイブリッド! マリオカートWii VS 2台セット」が5,460円。そのほか、ゼンマイタイプとして、マリオ、ワリオ、クッパ、ルイージの4種も発売される。価格はそれぞれ661円。

タカラトミーの「チョロQハイブリッド!」マリオカートWii VSタイプアタッチメントを取り付けることで、レール状のコースで遊ぶこともできる。「VSシャーシ」。上部に前後方向への赤外線発信機がついている
VSシャーシ操作用のリモコン。ゲーム開始直後にリモコン上部の「LEDルーレット」が開始され、他車を妨害したり自分を有利にするアイテムが使用可能にもちろん、レールがないコースでも走行可能

 「GAME&WATCH ミニソーラーキーホルダー」は、1981年に発売された往年の携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ ワイドスクリーン」をそのまま縮小したような外見が特徴。本体サイズは58.5×10×35mm(幅×奥行き×高さ)。電池は不要で、本体上面にある受光部に光を当てることで液晶が動作する。

 ゲームのプレイはできず、時計機能や音声も出ないが、液晶画面のキャラクタは実際にゲームをプレイしているかのように動く。今回発売されるタイトルは「パラシュート」、「オクトパス」、「シェフ」の3種。タカラトミーアーツから3月発売予定で、価格は950円。

 同社担当者によれば、今回この3機種を選んだのは「オクトパス」には担当者自らの思い入れがあったことから選び、「パラシュート」は人気が高い機種という理由から、「シェフ」は可愛らしいグラフィックスが目を引いたからだという。第1弾のラインナップが好調であれば、他のタイトルも商品化していきたいという。

タカラトミーアーツ「GAME&WATCH ミニソーラーキーホルダー」本物のゲーム&ウォッチ(写真左)との比較「パラシュート」
「オクトパス」「シェフ」
トミカ「テコロジートミカ トヨタプリウス 道路整備車(仮)」。電池不要で、手で転がすことで天井のライトが点灯する。6月発売予定で価格は1,029円「ラブデジ ふりふりフォトフレーム」。本体を「振る」ことで、MicroSDに入れた画像を本体に読み込み、本体を振ることでフォトフレームを設定できる。フレームの種類は全170種。4月発売予定で価格は4,725円究極の「ながら食べ」用ツールとして開発された「ポテチの手」。レバーで指先を動かし、お菓子などをつまむ。ポテトチップスをつかんでも割れにくい「対象物破損防止クラッチ機構(NBCS)」などを備える。6月発売予定で価格は699円
トミーテック「国鉄101系運転台 コントローラー フルセット」。トミックスレール用のコントローラーで、メーター類もリアルに動く。スケールは1/3。3月発売予定で価格は17,430円タカラトミーが輸入販売するシューティングトイ「ナーフ」。スポンジ製のソフト弾を使用し、安全性を重視しながらも、さまざまな形式の射撃競技を楽しむことができる。米国では40年以上の歴史があり、いまだに新製品が発売され続けているというナーフ用のソフト弾
ソニーと共同研究中という、さまざまなエコ関連の展示もあった。写真はソニーのバイオ電池試作機を使ったデモ機。コーラを燃料として電力を供給できる。糖分を分解して発電する

●セガトイズ

 セガトイズブースでは、「ZhuZhu Pets」(ズーズーペット)や、「爆丸」(ばくがん)などのほか、脳波で遊ぶ話題のトイ「マインドフレックス」なども展示された。

 「ZhuZhu Pets」は、米Cepiaが開発したハムスター型のペット玩具。ハムスターは、車輪で走行するタイプのトイ。ハムスターは、電源をオンオフするための「せなかスイッチ」、壁に触れるとバックターンする「はなスイッチ」、押すとおしゃべりを始める「あたまスイッチ」などを備える。スイッチを入れると自律的に動きだし、コースを走ったり、乗り物に乗り込んだりさせるなど、さまざまな遊びができる。日本での発売日は4月3日。価格はハムスター本体(5種)が各1,344円。そのほか、各種部屋パーツやコース、乗り物などが発売される予定。

セガトイズ「ZhuZhu Pets」別売のコースやハウス、乗り物などさまざまなアイテムが同時に発売される
このぐらいの坂ならスイスイと登るハムスターの本体裏側。車輪付近にある棒でコース状に設定された「凹凸」を読み込み、コースの種類を判別している

 同社が販売に力を入れる「爆丸」シリーズは、3月2日よりセカンドシーズンのアニメが放映される「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」に合わせ、新製品が投入される。「爆丸」と呼ばれる変形可能なトイと、カードゲームを組み合わせた競技。ボールなどの形状をした爆丸を“シュート”し、“ゲートカード”と呼ばれるカードの上に到達させると、爆丸が変形し、立ち上がる。ゲートカードを爆丸同士のバトルなどで取り合い、先に3枚のゲートカードを取得した方が勝利となる。価格は爆丸×3、ゲートカード×3、アビリティカード×3がセットになった「爆丸スターターキット」が1,575円。爆丸×1、ゲートカード×1、アビリティカード×1がセットになった「爆丸ブースターパック」が500円など。

「爆丸」ブース開封するまで中身が分からない「爆丸拡張パック」。全6種のうち1つが封入されている。価格は315円
競技の様子。会場では指で爆丸をはじいていたが、専用の道具も用意されている「爆丸バトルフィールド」と「爆丸シューター」。いずれも2月25日発売で、価格は前者が1,260円、後者が840円

 マインドフレックスは、脳波によって、エアで吹き上げられたボールを操作し、さまざまな障害をクリアしていくというもの。プレーヤーは、ヘッドギアを額に装着し、両耳にセンサーを取り付けた状態で意識を集中し、その強弱によってボールの高度を調整しながら、障害を進んでいく。参考出品のため、発売日などは未定。価格は9,975円を予定。

参考出品の「マインドフレックス」脳波検出用のヘッドギア【動画】動作の様子
2つのタッチスクリーン画面を採用した女児向けキッズカードゲーム「リルぷりっ ゆびぷるひめチェン!」の筐体AM筐体で遊べる「ぺたチェン! きせかえカード」タッチパネル操作用のタッチペン「ひめチェン! デコッてセプター」。4月22日発売で、価格は1,575円

(2010年 1月 18日)

[Reported by 清宮信志]