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【スマホアプリ今日の1本】「渋谷ダンジョン」で同じ所をグルグル!
「新宿駅」に続いて「渋谷駅」はどう仕上がったのか?
(2015/10/2 00:00)
「渋谷ダンジョン」の3大ポイント
・「新宿駅」に続き、「渋谷駅」の構造をダンジョンRPG化
・階段ばかりの「渋谷ダンジョン」で同じ所をグルグル回る
・相互乗り入れの関係で迫力は「新宿駅」に劣るか
「ダンジョン」に例えられるほど複雑な新宿駅の構造を逆手に取って、本当にゲーム化してしまった「新宿ダンジョン」に続き、この度「渋谷ダンジョン」が登場した。開発は「新宿ダンジョン」と同じUeharaLabo。
「渋谷ダンジョン」は、山手線、京王井の頭線、半蔵門線、銀座線、副都心線、東急田園都市線、東急東横線が乗り入れる渋谷駅の地下構造がまるごと再現されており、謎を解きながらアイテムを入手することで、探索可能なエリアが少しずつ拡大していくという、ダンジョンRPGのフォーマットに則ったゲームに仕上がっている。
今回の目的は、伝説の「聖なる犬像」を探し出すこと……つまり忠犬ハチ公像までたどり着くこと。ダンジョンはハチ公広場から地下通路などにも広がっており、各路線の改札からホームを通って違う改札へ向かわせるといった、駅の構造をダイナミックに使ったおおまかな流れは「新宿ダンジョン」と同様だ。
「新宿ダンジョン」はその広さに困惑したが、「渋谷ダンジョン」は階段があまりに多く、登ったり降りたりしているうちに同じ所をグルグル回っているような、結局今どこにいるのかわからなくなる複雑さがある。ただ渋谷駅は、半蔵門線と東急田園都市線、副都心線と東急東横線が相互乗り入れを行なっている関係で、その点はシンプルさもある。改札から改札を渡り歩いた「新宿ダンジョン」に比べると、複雑すぎて苦笑するほどではない。
困惑する構造も見どころの1つだが、もう1つの見どころはその再現度。現実とはまるっきり違うビジュアルなのに、わかる人には「これ、あそこか!」とニヤニヤできる。わかりやすい所では半蔵門線からヒカリエに繋がる改札でのドームがちゃんと再現されているなど、制作者のこだわりが随所に感じられる。
また単に渋谷駅を探索させるだけでなく、途中で登場する謎解きも複雑すぎない程度に考えさせるものが用意されているので、ゲームとしても緩急があって楽しい。「新宿ダンジョン」でも見られたアイテム収集機能、フリーの探索モードもあって、やりこみ要素も用意されている。「新宿ダンジョン」ファンにはもちろんオススメできるし、どちらも未プレイという方は、「新宿」と「渋谷」の両方をプレイして比べてみるのも面白いだろう。
ちなみに渋谷駅は絶賛リニューアル中であり、実際の構造はどんどんと変わっていくことが予想される。UeharaLaboではゲーム側も現実に合わせて「できる限り更新する」としており、その変化も含めて楽しむとさらに良いかもしれない。