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「World of Warships」、正式サービス開始記念インタビュー

連携機能強化を検討中。「天候変化」、「ドックビジュアル変更」なども計画

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

 TGS 2015の初日にあたる9月17日に、ついに正式サービスを迎えた「World of Warships」。ゲーム内では正式サービスを記念して初勝利ボーナス3倍キャンペーンが9月21日まで実施されているほか、9月25日までの期間限定でプレミアム艦艇の日本Tier 4戦艦「Ishizuchi」(税込1,463円)と日本Tier 2前弩級戦艦「Mikasa」(税込1,360円)のローンチ記念パッケージが発売されている。

 今回TGS 2015の会場では、Wargamingスタッフにインタビューを敢行することができた。インタビューできたのは、「World of Warships」アジアプロデューサーの柳沼恒史氏と「World of Warships」グローバルディレクターのIvan Moroz氏。両氏よりいただいた喜びの声をお届けする。

【「World of Warships」ローンチトレーラー】
【「蒼き鋼のアルペジオ」MOD】
Wargaming謹製のMOD。ドックの風景や艦艇の見た目が「蒼き鋼のアルペジオ」仕様になり、さらに戦況に合わせてイオナ(CVは渕上舞さん)のボイスが聞ける。TGS2015 Wargamingブースで体験可能

安定性、内容の充実によりローンチ開始! まずはPC版での成功を目指す

左から、「World of Warships」アジアプロデューサーの柳沼恒史氏と「World of Warships」グローバルディレクターのIvan Moroz氏、通訳を担当してくれたウォーゲーミングジャパンの畑井氏

――まずは正式サービスおめでとうございます。

柳沼恒史氏: 正式サービスに辿りつけたこと、非常に嬉しく思っております。「World of Warships」は長い年月をかけて、スタッフの思いが詰まった作品です。長い道のりの中でテストに参加していただいた皆様のフィードバックのおかげだと思っております。ありがとうございます。

――オープンβテストでの接続数はいかがでしたか?

柳沼氏: 世界規模で最高同時接続数は13万でした。中でも日本、アジアは高い数字を記録しています。

――正式サービスがTGSの初日というのは、何か狙いがあったのですか?

柳沼氏: 実は、これはたまたまなんです(笑)。日付が近かったので、あわせました。

――正式サービスに至った理由というのは?

柳沼氏: 安定化とゲーム内容の充実が、「ここまで来たらローンチをしたい」という水準に達したということです。全体的に船の数が増えていますし、単に増えたというだけでなく、どの船を選んでも楽しめるゲームバランスになりました。

 マップについても、数が10に増えています。またマップの中でも、島に木々が生えるなど環境面での変化もあります。クオリティは全体的に上がっています。

――アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボも進行中ですね。

「蒼き鋼のアルペジオ」キーアート。この少女がイオナ

Ivan Moroz氏: 「World of Warships」はアジア、特に日本がメインターゲットなので、コラボレーションが決まって嬉しく思っています。

――「World of Tanks」と「ガールズ&パンツァー」のコラボもそうですが、アニメとのコラボは日本独特のマーケティングではないかと思います。Ivanさんは、そのあたりにはどのような感想をお持ちですか?

Moroz氏: それ以前のWargaming.netは歴史を重んじる考え方でしたが、日本での認知を広めるためにアニメとコラボするのは良い方法です。アニメとのコラボがきっかけで、従来の考え方に変化を与えています。

――Ivanさんは「蒼き鋼のアルペジオ」は見られました?

Moroz氏: もちろんです! アニメは以前から見ていましたが、軍艦をテーマにしたアニメがあると知って驚いていたので、今コラボができているのは面白いですね。

柳沼氏: アニメについては海外での認知度も高まっていて、アジア全体、あるいはもしかしたらアメリカなど違うリージョンの地域にも「蒼き鋼のアルペジオ」MOD(上記写真参照)が進出していく可能性があります。

――ちなみに、「艦隊これくしょん -艦これ-」はご存知でしょうか?

Moroz氏: もちろん。

――ご感想は?

Moroz氏: とても日本的だなと(笑)。船と女の子を混ぜるアイデアはあっても、完全に混ぜるのは思いつきませんでした。「蒼き鋼のアルペジオ」では船の形を維持しつつ、キャラクターは乗組員として登場しますね。

 DMMのブースを見に行ったのですが、車も他のものも女の子と混ぜていて、すごいですね(笑)。

――話を戻して、「World of Warships」です。ローンチに際しては、「ランク戦」が導入されました。改めて「ランク戦」について教えていただけますか?

「ランク戦」をはじめ、天候やドックの見た目変更など、様々なアップデートが予定されている

柳沼氏: 「ランク戦」は、戦績によってランクが昇格していくゲームモードで、アカウントレベル9以降のプレーヤーが参加できます。使用できる艦艇はTier 6と7のみで、7対7という比較的速いペースで競うものになります。ある程度プレイされている方で、自分のスキルはどの程度か確かめたいという人に楽しんでいただきたいですね。

Moroz氏: 「ランク戦」は今後バランス調整を行なっていき、新ルールも導入しながら定期的に開催する予定です。

――現在、ゲーム内での課題はありますか?

柳沼氏: 戦略上、連携が大事になるのですが、初めてマッチングする人同士では上手く意思疎通が図れない問題があります。コミュニケーション機能の追加であったり、それらを助けるようなクイックコマンドなど、連携が上手くできるような要素は追加する予定です。

――現在戦場は晴れだけですが、「天候」の変化要素は入りますか?

柳沼氏: まずは負荷のない状態で十分楽しめるものを目指すことが優先にはなりますが、天候の変化といった負荷が入ることでゲームの面白味が増すことも認識しています。いつ入るかはお約束できませんが、可能性はあります。

――コンソール版の展開はいかがでしょう?

柳沼氏: まだ正式サービスが始まったばかりなので、まずはPC版をしっかり成功させていきます。PC版で結果を残せたら、横軸展開なども可能になると思います。

――他に導入予定の要素があれば教えてください。

柳沼氏: 直近では、来月にソビエト連邦とドイツの技術ツリーが実装予定です。

Moroz氏: 来年以降の話になりますが、戦闘以外の要素として、ドックの風景を実在する港に変更できるようにすることを考えています。

 また本作は、最終的にはTier 10の艦艇を作成することが目的になっていますので、それ以降も遊べるように、よりハイレベルなプレイを目指す機能の実装を予定しています。例えば、新モードや新ルールの導入や、大会の実施といったものです。

――今後も期待しています。ありがとうございました。

(安田俊亮)