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「Fallout 4」日本語版、これまでに分かっていることまとめ
残念ながらTGSは映像出展のみ。ヌカコーラを飲みながら、最新情報を聞いた
(2015/9/18 19:26)
2015年のホリデーシーズン最大級のタイトル「Fallout 4」。今年の東京ゲームショウでは、「Fallout」シリーズを象徴する“Vault-Boy”が至る所で出迎えてくれる。しかし、残念ながら「Fallout 4」自体は未出展だ。ベセスダの担当者に「Fallout 4」をこっそり遊べないか尋ねたところ、「Fallout 4」はないが、ヌカコーラはあるという。ヌカコーラを飲みながら取材した日本語版「Fallout 4」の最新情報をお届けしよう。
「Fallout 4」が未出展なのは、ゼニマックスアジアがサボっているからではなく、それがグローバルの基本方針になっているからだ。“プレイアブルは出さない”という基本方針は発表時点で定められていたようで、北米のメディアですらマスターアップ後になる見込みだ。我々日本のメディアも、マスター版をベースに日本語が組み込まれたビルドを、英語版の発売後に触れるようになる見込みだ。
プレイアブルは出さない理由のひとつは、マーケティング上の理由だ。いわゆる飢餓感マーケティングの手法を採用しており、触れなければ触れないほど、触ってみたくなるという気持ちを煽るわけだ。
もうひとつは単純にゲームが完成していないためだ。とりわけ11万ダイアログにも及ぶと言われる膨大なテキスト量をローカライズする必要があり、しかも日本語版では、前作同様、テキストのみならず、音声もフルローカライズする計画になっており、それに時間が掛かっている。スリードッグの吹き替えをはじめ、前作「Fallout 3」のフルローカライズは伝説に残るほどクオリティが高かったが(コストが限られていたため、ボイスアクターの数が限られていたのが玉に瑕だったが)、それを上回るものを目指しているようだ。ボイスアクターの数は前作より増え、かつてないほどのボリュームで苦労しているが、作業そのものは順調だという。
気になる表現の規制については、CEROのレーティング審査前のため、まだわからない。ドイツのように無修正ということは考えられず、基本的には前作「Fallout 3」と同等の規制が入る見込みだ。なお、「Fallout 4」ではコンソール版の発売に合わせてPC版も発売されるが、こちらは修正無しとなる。英語版と同等の表現で楽しみたいというコアなファンはPC版を狙うのも手だ。
そして受注受付開始から秒殺で予約終了となった「Fallout 4 Pip-Boy Edition」だが、人気の高さを見越して、それなりの数を用意していたようだが、その人気ぶりはやはり「Fallout」最新作といったところだ。ただ、限定版に同梱されるウェアラブルPip-Boyは、お手持ちのスマートフォンにアプリをインストールし、スマートフォンをウェアラブルデバイスにはめ込んで使用する形になるため、機能そのものはスマートフォンさえあれば誰でも利用できる。
「そうじゃないんだよ、中村、左腕に装着して遊びたいんだよ、わかってないな」という批判はごもっとも。筆者も予約合戦に敗れた手前、ベセスダオフィスでウェアラブルPip-Boyの体験だけでもさせてもらえないか頼んだところ、日本のオフィスにも1点もないのだという。予約できた人はよほどラッキーだ。
ちなみに「Fallout 4」の流通は、PS4版はスクウェア・エニックス、Xbox One版は日本マイクロソフト、PC版が未定となっている。今のところ「Fallout 4 Pip-Boy Edition」はPS4版のみ受注を行なっているが、Xbox One版については日本マイクロソフトの担当となる。Xbox One版「Fallout 4 Pip-Boy Edition」の取り扱いについては日本マイクロソフトに確認した方が良いようだ。
Xbox One版「Fallout 4」といえば、E3でゲームコンソール初となるMODへの対応発表が大きな話題となったが、実装はローンチのタイミングでは無く、最速でも来年以降となる見込み。また、MODは、PS4版でもサポートされる。「Fallout 4」のMOD対応は、PC版がもっとも早く、次いでXbox One版、最後にPS4版となる。開発現場で採用しているツールをそのまま使ったクリエイションツールを配布し、ゲームコンソールでもMODを開発できるようにする予定となっている。
情報が出てこずやきもきしてしまうところだが、あと3カ月弱の辛抱だ!