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「FFXIV」、2周年記念14時間生放送イベントが開幕!

「直樹の部屋」では、松田社長と開発コアメンバーが喜びや苦労を語る

8月22日12時~26時開催



会場:スクウェア・エニックス本社

 スクウェア・エニックスは8月22日、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の正式サービス開始から2周年を記念した14時間生放送イベントを開始した。イベントは12時から26時(23日2時)に渡って14時間連続で実施される。

開始前の会場の様子
本番前の吉田氏。今日はゴールドソーサーTシャツ
イベントスタート
リードプランナー河本氏は、「蒼天のイシュガルド」ローンチ直前にむち打ちになってしまったことを告白
サブ放送は髙井氏のチャレンジ企画。今回はミニオンをできるだけ多く集められるかにチャレンジする
メイン放送では第24回プロデューサーレターLIVEがスタートしている。詳細については後ほどお伝えしたい

 イベント概要については既報のとおり。イベント会場となったスクウェア・エニックス本社休憩スペースでは、特設スタジオが作られ、吉田直樹氏をはじめとした開発陣や運営チーム、放送スタッフに加え、「FFXIV」コミュニティサイトのオーナーも招かれ、お祝いムードのなか和やかな雰囲気で各種イベントが進められている。

 オープニングイベントとなった「直樹の部屋」では、開発コアメンバーに加え、ゲストとしてスクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐を招き、2周年を迎えた「FFXIV」をテーマに、「嬉しかったこと」や「苦労したこと」、「ここを見てほしい」などを語る座談会が繰り広げられた。

 「嬉しかったこと」では、ファンフェスの開催を第一に挙げる開発メンバーが多いようで、ファンフェス以外で嬉しかったことを語った。最初に振られた松田氏は「この日を迎えられ、世界中の方に『FFXIV』を楽しんで貰っていること」と模範解答すると、アシスタントディレクターの髙井浩氏は、「新生FFXIV」のローンチと、「蒼天イシュガルド」の好調なことと、いきなり2つ回答して場をわかせた。

 主要スタッフは、「新生」のリローンチに成功したこともさることながら、やはり直近の「蒼天のイシュガルド」が世界中で高い評価を得られていることを口にする人が多く、それぞれの立場から、喜びを語っていた。

 逆に「苦労したこと」では、真っ先にもぎ取るような勢いでマイクを握ったサウンドディレクターの祖堅正慶氏が、「新生エオルゼア」のローンチ、2.xシリーズのメジャーアップデート、そして「蒼天のイシュガルド」の開発スケジュールがすべてタイトで「めちゃくちゃキツかった」と思いたっぷりに語ってくれた。

 リードプランナーの河本信昭氏は、「蒼天のイシュガルド」ローンチ直前のアーリーアクセスのタイミングに“むち打ち”になり、気持ちが悪くなりながら開発を続けている中で、あるトラブルで海外にいる吉田氏にチャットで呼び出されたことが一番キツかったと語ると、メインシナリオライターの前廣和豊氏は、シナリオ執筆と同時平行して行っていたAD業務と、2.55の後にユーザーから届いたという“ガチ予告”について言及。吉田氏はこの発言を受けて、苦笑しながら「“前廣殺す”は、僕らはプロレスだと思って見ていますが、普通の会社だったら普通に殺害予告です」と釘を刺す一幕もあった。

 リードプログラマーの春日秀之氏は、睡眠時間の少なさについて語ると、リードデザイナーの鈴木健夫氏は、フライングマウントをはじめとした「蒼天のイシュガルド」で導入した新しいコンテンツについて、度重なる仕様変更に対応するのが大変だったと語るなど、心身共に苦労の多い現場環境が伝わってきた。

 また、“HQひろし”ことリードUIアーティストの皆川裕史氏は、「今やっていることが大変、愚痴って良いですか?」と口火を切り、現在開発している「パッチ3.1」では、新しいコンテンツが複数導入されるため、ゲーム一本分のUIを用意していることを明かし、その一方で、自身もゲーマーとしてUIの改良要求について理解を示す一方で、新規案件に注力するあまり、改善案件が後回しになっているのが反省点だと述べた。

 バトルディレクターの権代光俊氏は、「蒼天のイシュガルド」の目玉コンテンツとして導入された新ジョブやレベルキャップの開放に伴うバトルの調整に苦労したことを語り、その余波として、ホットフィックスでのジョブ調整を行ない、新ジョブや既存ジョブの一部を上方修正をかける方針を明らかにした。

 “NQひろし”ことアシスタントディレクターの髙井浩氏は、「3.0のリリースで一番苦労したのは現場」と語り、白旗を揚げる現場スタッフに対して「どうやったら入るか考えようか」と伝える役目を果たしたことがキツかったと実感のこもったエピソードを披露した。

 最後の「ここを見て欲しい」については、「全部オススメ」が模範解答だけに各スタッフとも回答に苦労しながらも、日米独仏の4言語+中国語、韓国語による同時リリース体制(吉田氏)、バトルやジョブ(権代氏)と王道的な回答の一方で、どういう遊び方をしても楽しめる多様性(髙井氏)、寄り道するといままで気づかなかったNPCの会話など細かいところが楽しめる(皆川氏)、ごまかし無しの環境音や効果音(祖堅氏)、“キングダム1本分”の翻訳量(春日氏)、「Fallout」を目標に、できるだけ出そうと努力しているNPCたちの生活感(前廣氏)などなど、意外な意見も出てきた。

 14時間生放送イベントでは、この後も引き続きプロデューサーレターLIVEをはじめ様々なイベントが予定されている。メイン放送はYouTube Liveニコニコ生放送Twitchの3チャンネル、サブ放送はニコニコ生放送(サブ放送)での放送が予定されている。タイムテーブルは以下の通り。

時間メイン放送サブ放送
12:00-12:30オープニング
12:30-13:00直樹の部屋
13:00-13:30アシスタントディレクター髙井浩の○○チャレンジ!
13:30-15:00第24回FFXIVプロデューサーレターLIVE
15:00-15:30
15:30-16:30エオルゼアさんぽ道
16:30-17:30スペシャルゲスト トークコーナー
17:30-18:00
18:00-19:00エオルゼア領勢調査
19:00-20:00第4回FFXIVコミュニティ放送
20:00-20:30
20:30-22:30FF14チャンネル ~シーズン3準備回~サウンドディレクターが○○に挑戦!(仮)
22:30-23:00
23:00-24:00もしもし、私・・・○○よ
24:00-24:30
24:30-26:00齊藤P×吉田P対談

(中村聖司)