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Xbox One「Forza Motorsport 6」、国内初の試遊会を開催

収録車種やTop Gearコラボなど、気になる最新情報をたっぷりお届け

9月17日発売予定



価格:6,900円(税別)より

 日本マイクロソフトは、9月17日に発売を予定しているXbox One専用レーシングシミュレーター「Forza Motorsport 6」のメディア向け試遊会を開催した。日本のメディアに公開されるのは今回が初で、8月にドイツケルンで開催されたgamescom 2015に出展されたビルドで、レースを体験することができた

【Forza Motorsport 6 - E3 2015 ゲーム プレイ トレーラー】

収録車種は450、サーキットは26に。「Forza Horizon 2」のプライズシステムを本家が導入

「Forza Motorsport 6」商品説明を行なうプロダクトマネージャーの南雲聡氏

 試遊会に先立ち、「Forza Motorsport 6」プロダクトマネージャーの南雲聡氏より、「Forza Motorsport 6」の最新情報が紹介された。「Forza」シリーズは、年明けに発表し、E3で初のプレイアブルを出展、gamescomまでにかけて収録車種をはじめ、様々な情報を小出しにしていくのが通例となっている。このため、「Forza」の最終仕様は、発売直前までわからないのだ。

 発表済みの情報も含めて、「Forza Motorsport 6」の最終仕様を紹介すると、収録車種はすべてForzavista対応で450、サーキットは26。収録車種については、Xbox 360最後の作品「Forza Motorsport 4」の600以上と比較するとまだ見劣りがするが、Xbox One水準のForzavista対応が間に合わず300以上に留まった前作「Forza Motorsport 5」の1.5倍を確保。満足できる水準に達している。

 サーキットについては16から26への純増ということになるが、「Forza 4」まで収録されていた鈴鹿サーキット、筑波サーキット、ツインリンクもてぎ、富士見街道(仮想コース)は、今作においても収録が見送られている。なお、TopGearテストトラックは今作においても収録され、Stig AIとのレースも楽しめるようだが、TopGearコラボレーションの象徴であるジェレミー・クラークソンのボイスによる解説は入っていない。

 「Forza Motorsport」シリーズのアイデンティティである1080p/60fpsは今作でも確保。しかも、1080p/60fpsを確保したままウェットレースやナイトレースといった新しいコンディションでのレースを実現。さらに、マルチプレイは最大16台から最大24台まで増加し、かつ個々のライバルカーのAIはクラウドベースというXbox Oneの強みを存分に活かした仕様となっている。なお、Kinectは非対応となった。

 初公開情報としては、プライズシステムがある。「Forza Horizon 2」で初実装されたレベルアップ時にスロットを回して止まった場所によって各種プライズが獲得できるというプライズシステムが、「Forza 6」にも導入される。

 「Forza 6」で得られるのは、インゲームクレジット、クルマ、そしてMODの3種類。MODとはなんぞや? という感じだが、要するに「Forza Horizon 2」でポイントを消費して獲得していたパーク(Perk)のようなもので、特定条件を満たすことで獲得クレジット率が上がる「Dare」や、クルマのスペックが上がる「Crew」、ボーナスクレジットの加算が可能となる「Boost」など、様々なMODが用意されているという。

【「Forza Motorsport 6」の特徴】

 また、「Forza」シリーズの10周年記念を記念し、購入者全員に「10周年記念カーパック」ご利用コードが同梱される。2014 Lamborghini Huracanや2013 McLaren P1など、各シリーズのパッケージを飾ったイメージカーを中心に10台を手に入れることができる。「Forza」ファンには嬉しいパックだ。

 また、日本では、Amazon、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど、主要家電量販店で予約/早期購入特典が設定されている。ゲオは2015 Subaru WRX STi、Xbox Gamesストアは2016 Mazda MX-5など、かなり良いクルマがチョイスされているため、まずは特典カーを確認の上、予約に望みたいところだ。

 「Forza Motorsport 6」の商品構成は、パッケージ版が通常版(6,900円)のみで、ダウンロード版は通常版相当のスタンダード(6,400円)、デラックス(8,400円)、アルティメット(10,380円)の計3種類。今回はパッケージ版よりオンライン版が充実する形となっている。また、Xbox One 1TB仕様の「Forza Motorsport 6」リミテッドエディション(44,980円)も用意されている。こちらに同梱される「Forza 6」は通常版となっている。

 デラックスとアルティメットについては、従来通り、通常版に加えてVIPパスや各種カーパックなどの特典が追加された豪華版。アルティメットでは、発売前の9月10日から「Forza 6」のフル機能が先行プレイできるというアーリーアクセス権が付いてくる。1日もはやく走りたい! という人はこちらもオススメだ。

 なお、「Forza Motorsport 6」の一般向けの体験機会については、9月26日より実施予定のXbox One大感謝祭が大きな機会になるようだが、それより手前のタイミングにも用意されるようだ。詳細については近日発表予定としている。正式発表を楽しみにしたい。

【予約/早期購入特典】

【「Forza Motorsport 6」商品構成】

「Forza」シリーズにまったく新しい価値を提供するレインレース

今回走行できたコース/車種一覧
レインレース
ナイトレース

 今回の試遊はgamescomバージョンで、E3バージョンの4つから3つ増えて、7つの選択肢からレースを選択することができた。E3の4コースはいずれも24台の混戦レースで、走りの進化より、まずは前後の追突に気をつけるレース展開だったが、今回新たに追加されていた3コースは、自車だけで走行できるホットラップで、じっくり走りの違いを確かめることができた。

 3つのレースは、オリジナルコース「リオデジャネイロ市街地コース」を堪能できるレース、ブランズ・ハッチ(イギリス)でのレインレース、そしてお馴染みセブリンクでのナイトレースがそれぞれ楽しめた。

 今回、スラストマスターのレーシングホイールとPLAYSEATのレーシングシートで体験することができたが、やはり今回特筆すべきはレインレースだ。

 その印象についてはE3レポートでも詳しく紹介したとおりだが、「Forza」シリーズは、レーシングシミュレーターという点で、ひとつの完成形に到達しており、あらゆるゲームシリーズの中でも非常にコアに寄ったフランチャイズになりつつある。「Forza」シリーズが“孤高”と呼ばれるのはそれゆえだが、その一方で“停滞感”や“閉塞感”も生まれつつある。今回のレインレースは、そういったネガティブな印象を完全に打破するものだ。

 具体的には、レインレースは、従来のレースと比較して、ビジュアルが大幅に変わるだけでなく、走りが変わる。ブレーキングがぜんぜん利かなくなるし、ハンドルが重くなり、なかなか曲がらない。24台で走行していると実感するのは、カーブを曲がる際、前方の車に意図せずごつごつ当たってしまう。つまり、ブレーキングが遅く、不十分なのだ。

 そしてなんといっても水たまりにタイヤが入った際の挙動の変化“ハイドロプレーニング現象”がおもしろい。感覚的には、全力で走っていて突然沼に足を取られたような、これまで体感したことのないような挙動をする。

 うかつに片輪だけ水たまりに踏み入れようものなら、たちまち制動不能になり弾けるようにスピンするし、ざぶりと両輪を踏み入れると、スピードが落ち、ハンドルを切ろうものなら、すかさず両輪が暴れ出す。この新手のトラップである“水たまり”は、位置や大きさは固定のようだが、いずれも実在のサーキットに赴き、実際に出きた水たまりを忠実に再現しているという。これはぜひ「Forza」ファンのみならず、すべてのレースゲームファンに体験して貰いたい要素だ。

【Forza Motorsport 6 - Racing in the Rain】

【レインレース】

【ナイトレース】

 また、オリジナルコースでは「リオデジャネイロ市街地コース」が最高に素晴らしい。「Forza 4」の「ベルナー・アルプス」や、「Forza 5」の「プラハ市街地」コースも、美しい景観を光と影で彩るセクシーなコースに仕上がっていたが、今回のリオは、アマルフィをモチーフにした「Rally di Positano」を彷彿とさせるグッと登って一気に下る高低差のあるコースとなっている。

 南米らしいカラフルな市街地エリアと細いS字カーブが続く山岳エリアで構成されており、コース終盤山岳地帯の頂上から、市街地に降りてくる時に見える美しい海岸線が素晴らしい。先述の2コースと共に、美しい風景に釣られて繰り返し走りたくなる新コースだ。

【リオデジャネイロ市街地コース】

[訂正]
記事掲載当初アーリーアクセスに関しまして、「9月10日1日限定」と同社からのコメントを元に記事作成いたしましたが、このほど「9月10日深夜以降機能無制限でプレイ可能」と訂正が入りました。これに従い記事を修正いたしました。

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(中村聖司)