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Bethesda's E3 Showcase、「DOOM」や、「Dishonored 2」など5タイトルを紹介

会場での反応や各要素の詳細は? 発売が待ち遠しい期待作ばかり

6月14日 開催(現地時間)

会場:Dolby Theatre

 米Bethesda Softworksは、6月14日(現地時間)、「Bethesda's E3 Showcase」を開催した。この発表会では「Fallout 4」や、「DISHONORED 2」、「DOOM」といったタイトルが紹介された。

 この中でも注目は「Fallout 4」だろう。世界観を共有するiOS向けシミュレーション「Fallout Shelter」も発表されるなど力が入っていた。こちらは別稿で紹介する。本稿では、このタイトル以外の会場での様子を交えて紹介していきたい。

 E3の発表会の魅力は会場の“ノリ”にある。登壇者達は観客の顔を見回し、その期待をあおるように言葉を発し、来場者は歓声と拍手でそれに応える。これまでのゲーム開発のノウハウを最新作でどう活用しているかがしっかりわかり、改めてアメリカのユーザーが好むゲームの傾向や、求められている方向性が感じられた。

爽快さと残酷描写を現在の技術で表現。ストロングスタイルのFPS「DOOM」

タイトルが発表されたとき、大きなどよめきが
チェーンソウで切り刻む。かなり過激な表現だ

 そのタイトルが映し出されたとき大きく歓声が上がったのが「DOOM」である。1993年に生まれたFPSの最初期の作品であり、このジャンルの代表作として大ヒットとなった。「DOOM」は2004年に「DOOM3」が発売されたが、最新作である今作はあえてナンバリングを外した「DOOM」というタイトルとなっている。2016年春に、プレイステーション 4/Xbox One/Windows版が発売予定。

 1作目の「DOOM」は火星の基地の実験中、“地獄への扉”が開いてしまい、現われた悪魔との壮絶な戦いが描かれる。最新作である「DOOM」は1作目を現代の技術でリメイクした作品で、悪魔との戦いが強調された。「悪魔との戦いが始まります」という登壇者の声に、会場は大きく盛り上がった。

 「DOOM」はかなりストロングスタイルのFPSだという印象を持った。カバーアクションなどはなく、プレーヤーは敵の攻撃を避け、そして強烈な攻撃を加える。アサルトライフルやショットガン、さらにはチェーンソーなど強力な武器で敵を粉々にしていくのだ。圧倒されるのは残酷表現である。ショットガンで悪魔の体は粉々になるし、どこに当たったか、どんな武器で撃たれたかで悪魔のやられ方は大きく異なる。

 近接攻撃は特に力が入っていて殴り飛ばすだけでなく、床に押しつけて体を引きちぎったり、両手で敵の体をつかんで引き裂くような凄惨な描写が連発した。さらにすさまじいのがチェインソーで、高速回転する刃を敵の体に押しつけ、血肉をまき散らせながら切り裂いていく。そのたびに観客から大きな歓声が上がるところが面白い。

 初代「DOOM」はその残酷描写で話題を集めた作品でもある。来場者達は最新作の「DOOM」は初代のエッセンスをきちんと現代に蘇らせていることを喜んでいたのだ。そのスピーディでパワフルな戦いは、初代が持つ爽快感を現代の最新技術で“継承”しいていることが来場者に伝わっているからこそ、拍手喝采を浴びたのである。

 そして、もう1つ大きな喜びがあがったのが「DOOM SNAPMAP」というクリエイトキットだ。「DOOM」はマルチプレイも大きく評価されているポイントで、今作でもマルチプレイの発表に会場が大きく盛り上がった。「DOOM SNAPMAP」はこの対戦マップのクリエイトキットであり、マップの拡張や仕掛けの設置といった要素が見れた。

 対戦はユーザーの様々なアイディアで、よりユニークになる。マップエディットのある対戦ゲームの場合、「近接戦重視」、「狙撃銃での戦い」、「有利不利のはっきりしたマップ」などなど、アイディアを活用したマップが作成できる。特にい「DOOM SNAPMAP」の自由度はかなりのものになりそうだ。マルチの盛り上がりも期待したいところだ。

【DOOM E3 2015 Gameplay Trailer】

【DOOM】
爽快感のあるゲーム性だが。残酷表現がすさまじい
自由なカスタマイズが可能な「DOOM SNAPMAP」

女性が主人公! 前作のコルヴォの行方も気になる超能力FPS

今作では女性が主人公となる。どのような物語が展開するのだろうか

 プレイステーション 4/Xbox One/Windows版アクション「Dishonored 2」の最大の注目ポイントは“主人公が女性”というところだろう。デモプレイでは最初わざと手足やシルエットだけを写していたが、美しい女性主人公だとわかったときに大きく声があがった。

 今作は前作の暗殺者コルヴォとは異なる人物が主人公を務めるようだ。カットシーンで主人公がきちんと映し出されるのも前作とは異なる。進化したグラフィックスと共に、ストーリー、演出にも期待がかかる。断片的ながら、機械を前面に出した支配者に殺される民衆や、疫病に倒れた死体からネズミが出ているところなど、前作と世界観を共有しているのもはっきりわかった。

 そしてキャラクターのアクションである。前作では“超常能力”という魔法のような力が使えたが、今作の主人公も同様だ。視界に見える範囲で様々な場所に移動する「ブリンク」は今作では主人公の体にまとわりつく2つの腕の形をしたオーラのような物体が彼女の体を引き上げるという描写になっていた。この2つの腕は彼女の意思で伸ばし、敵をつり下げることも出来る。他にも時間を遅くする「ベントタイム」を使う描写がある。

 前作で活躍した仕掛け矢を打ち出すボウガンも確認できた。そしてムービーの最後では主人公がコルヴォが捨てたはずの仮面を拾い上げる描写もある。今回の発表会ではDLCもセットにしたPS4/Xbox One版「Dishonored HD」の発売も合わせてアナウンスされた。日本では8月27日発売予定で、価格は4,800円(税別)。前作をプレイしておくと、今作を一層楽しめるだろう。

【Dishonored 2(ディスオナード2)アナウンストレーラー】

【Dishonored 2】
世界観は前作と同じ感じだ
逃げ回る敵を魔法の力で追い詰める

「BATTLECRY」、「The Elder Scrolls Online」、「The Elder Scrolls Legends」これからのタイトルは?

激しい戦いが展開する「BATTLECRY」
「The Elder Scrolls Online」ではこれまで謎に包まれていた地域が明らかに

 ここからは「BATTLECRY」、「The Elder Scrolls Online」、「The Elder Scrolls Legends」をまとめて紹介したい。「BATTLECRY」はオンライン専用のWindows向け対戦アクションで、ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金を予定している。

 スピード感とコミカルさがウリの激しいアクションゲームで多彩な職業が用意されている。近接攻撃主体のバランスのようで、弓を使う「レンジャー」でも弓で殴るなどのアクションを繰り広げる。槍をつかう「エンフォーサー」などは一気に距離を詰めるダッシュやジャンプを持っているだけでなく、槍を変形させ、傘のように広げて敵弾を防ぐのが可能だ。かなりハチャメチャな戦いが体験できそうな作品だ。

 「The Elder Scrolls Online」は今後のアップデート情報がムービーの形で紹介された。強大な魔法力を感じさせる「インペリアルシティ」では、ワニのような頭を持つ獣人や巨大な骸骨の頭を持ったモンスターが登場する。「オルシアム」は、雪に包まれた街で、厳しい自然や、光るこけに包まれた謎めいた洞窟などが確認できる。また、クマのような騎乗生物も確認できた。今後も積極的なアップデートが行なわれていくようだ。

 そしてもう1つ、「The Elder Scrolls Legends」はスマートフォン向けのシミュレーションとなるという。こちらはゲーム画面は紹介されなかったが、特徴的なイラスト数点が提示された。「The Elder Scrolls」の世界をどのように表現していくかに注目だ。

【BATTLECRY Official E3 Gameplay Trailer】

【The Elder Scrolls Online: Tamriel Unlimited】

【The Elder Scrolls Legends】
イラストの公開で、ゲーム画面の紹介はなかった

(勝田哲也)