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【スマホアプリ今日の1本】街作りを楽しむパズルゲーム「スバラシティ」
つなげて「作る」街作り。ユニークかつパズル性の高い内容に思わずハマる!
(2015/6/10 12:19)
落ちものパズル、3マッチパズルなど、パネルやブロックをつなげて「消す」タイプのゲームは数多く存在する。それに対し、ブロックをつなげて新たなブロックを「作る」という、一風変わったシステムを採用しているのが本作「スバラシティ」だ。開発は個人開発者のRyuji Kuwaki氏。
フィールドは5×5マスで構成され、1つのブロックは1マスぶんの大きさとなっている。各ブロックは着色されており、同色のブロックが上下左右のいずれかに隣接していると結合。この結合した状態のブロックをタッチすると、結合しているブロックすべてがタッチした1カ所に集合する。
操作はタッチのみで完結し、ポンポンとタッチしていくだけで建物がどんどん集合していく。空いた場所には上から新たな建物が落ちてきて、そうしてまた結合したブロックを集合させる……というのが一連のプレイの流れとなっている。
各ブロックにはレベルがあり、ブロックをつなげる度に徐々にブロックがレベルアップ。これを繰り返してブロックがレベル10になると立派なビルが完成し、ブロックが白色へと変化。さらに白色ブロックを結合・集合させるとブロックはレベル11以上となり、たくさんの人口(=得点)を獲得できる。レベルは白色ブロックを結合した数に対応しており、2つでレベル11、3つでレベル12、4つでレベル13……というように増えていく。
レベル11以上のブロックはいわゆる「アガリ」の状態で、高得点である反面、それ以上は結合・集合ができなくなる。プレイとしてはひとまずはレベル10の建物を作ること、そしていかにレベル10の建物を集めて高レベルの建物を作るかが目標となる。これらを考えつつプレイするのが、本作のキモとなっている。
落ち物パズルでありながら「つなげて1カ所にブロックを集める」システムを採用しているのは新鮮で、またレベルに応じて建物が豪華になっていくので見た目も楽しくわかりやすい。数字同士を集めて高得点につなげていく「Threes!」の影響も見られるが、街作りをテーマにした点やゲームシステムも独自のアレンジを感じさせるのも好印象だ。
ちなみに、プレイにあたっては制限時間がないので、じっくりと考えることが可能。3手、4手先の動きをシミュレートし、実際にそれがピッタリとはまったときには、昨今の忙しく指を動かす連鎖タイプのパズルゲームとはまたちがった快感が味わえる。
慣れないうちはむやみやたらに同色ブロックを集めているだけですぐにゲームオーバーとなってしまうことも多いが、ルールそのものは簡単なので、高得点の狙い方もすぐにわかってくるはずだ。
フィールドとにらめっこしつつ、いかにレベルの高いブロックを作ろうか……などと考えられるようになると、ブロックの連結のさせ方や集合タイミングなどにこだわりも出てきて、プレイがどんどん楽しくなる。このあたり、シンプルながらも奥が深くできており、非常に秀逸なゲームデザインだと感じられた。
なお、ゲームオーバー時には、それまでに獲得した人口の多さに応じて、プレイ結果が「ウイウイシティ」「ウツクシティ」などといった5段階の称号にて評価される。また、人口とゲームオーバー時の街の様子がランキングとして記録され、それらはいつでもメニュー画面から見ることが可能だ。
ゲームの中断・再開については任意のタイミングで行なえるものの、1度始めるとヤメ時が見つからないほどにハマってしまえる本作。熟考できるゲームということもあり、あまりプレーヤーを選ばないところも好印象だ。パズルゲームというジャンルの好き嫌いにかかわらず、まずはプレイしていただきたい1本である。
© Ryuji Kuwaki