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【スマホアプリ今日の1本】製品バラエティに富む企画の勝利!「家電少女」

ステレオタイプな家電少女がユーモラス! シャープコラボでも話題の1作

4月30日 配信(Android)

5月8日 配信(iOS)

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 PC、エアコン、洗濯機、プリンタ……。生活に欠かせないあらゆる家電を美少女化したのが、パズルRPG「家電少女」だ。

 なぜか家電と合体した少女たちが活躍する世界の中で、家電少女を悪事に利用する「悪の工場」の鎮圧を目指す……というストーリーが展開する。

【家電少女(公式)プロモーションムービー】

ゲーム自体は3マッチパズルを使用したRPG

 ゲームは家電少女を仲間にしてチームを結成し、3マッチパズルをプレイしながら敵対する家電少女とのバトルを繰り広げていく、というもの。3マッチパズルは7秒の制限時間の中で色分けされた「電力チップ」を消すというもので、消す個数が多ければその分攻撃力が上がる。

 いくつか対戦を繰り返し、最後に待つボスを倒せばクエストクリア。おおまかな流れは「パズル&ドラゴンズ」と同様で、クエストクリアか家電少女同士の合成で経験値を獲得し、手持ちの家電少女を育てていくことができる。

 家電少女たちは細かく分類されており、例えば同じプリンタでもレーザープリンタ、インクジェットプリンタ、3Dプリンタという具合。またそれぞれのキャラクターがはっきりしているのが面白く、3Dプリンタは「模写隠れ忍法」を扱うくノ一の一族で、分身の術を使えるけどとろい、6.1chスピーカーは事あるごとに「ハイレゾー」と叫んでうるさい、マイコン炊飯器は訛りが酷いなどなど、ステレオタイプな性格付けがユーモラスに機能している。

 育成も楽しみの1つだが、ゲームの中心となっているのはストーリーモードで、キーとなるクエストには会話劇も挟まれる。デジタル一眼レフカメラのイチカ、縦型洗濯乾燥機のしずる、オーブンレンジのひまりを中心に、コメディタッチのほのぼのとした冒険譚が展開し、行く先々で様々なタイプの家電少女とも出会い、掛け合いも楽しめる。その先にはいかにも悪そうな「悪の工場」の存在もほのめかされるので、ストーリーを追うためにもプレイを続けたくなる。

 またお気に入りのキャラクターを見つけてチームに組み入れて「愛着度」を上げれば、家電少女ごとに異なるサイドストーリーも見られる。ちなみに「愛着度」を100にすればイラストが変化するというおまけ付き。

 擬人化ゲームは数あるが、「家電」と一口に言っても、ミキサーや冷蔵庫、掃除機から電池まで様々なタイプの商品がある。それぞれは身近な製品な上、キャラクターは豊富、製品のことを知っていればさらに楽しいという感じで、企画の勝利と言える。

 本作は50万ダウンロードを突破しており、最近ではシャープ製品とのコラボも話題になったが、今後もリアルな製品とのコラボイベントも増えてくるものと思われる。家電好きでなくとも、注目しておきたい1作だ。

ゲームの流れは、「パズル&ドラゴンズ」をイメージするとわかりやすい
ローディングの合間には、家電にまつわる豆知識も見られる
家電少女たちのいかにもな感じのセリフがたっぷり収録。筆者オススメは、いつでも「ハイレゾー」と叫んでいる6.1chスピーカーのねいろ
iTunesで購入

(安田俊亮)