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【スマホアプリ今日の1本】表面張力ギリギリで止める! 「Hyomen Cho-ryoku」

カプコン発、「つくれん」シリーズから秀作が登場

5月8日 配信

価格:無料

シンプルだが、やってみるとハマる系のタイトルとなっている

 カプコンが4月よりスタートした「つくれん」は、入社1年目社員にゲームアプリを短期間で制作させ、配信まで行なうというプロジェクトだ。

 4月24日より続々と「つくれん」シリーズが配信されているが、5月8日に配信された「Hyomen Cho-ryoku」が秀逸だったのでご紹介したい。

 「Hyomen Cho-ryoku」は、画面上に表示された蛇口をスライド操作でひねって水を出し、下にあるコップを満杯にしていくカジュアルゲーム。蛇口のひねり具合で水の出る勢いが変わり、残り秒数が0になるとそこでゲーム終了。その後、満杯にしたコップの合計数がスコアとして表示される。

 ゲームとしてはそれだけなのだが、コップを満杯にする際、表面張力ギリギリまでは水を加算することが可能で、ギリギリであるほど残り秒数にボーナスが加算される。最大で10秒加算されるので常にギリギリを狙っていきたいところだが、水を加えすぎると溢れてミスとなり、逆に5秒減算のペナルティが発生する。

 タイトル名にも表われているとおり、ゲーム的な駆け引きがこの部分に集約されており、蛇口のひねり加減でいかに素早く器の限界を攻めるかがポイント。器の形はコップ型からお椀型、ビーカー型、試験管型などとなっており、それぞれ満杯になるまでの量と速度が異なっているのが面白い。勢いだけでプレイしていると水を溢れさせまくることになるので、大胆さと繊細さの両方が求められるタイトルである。

 画面はシンプルにできており、見た目も中身もカプコンのイメージからは外れているが、それが逆に新鮮な印象も生んでいる。今後も「つくれん」シリーズは続々と登場するようなので、カプコン社員のポテンシャルと若手の勢いを確かめる意味でも、注目しておきたいシリーズだ。

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)