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迫真のバイクシミュレーター「RIDE」が登場!
こだわり抜いた内容に、世界GP元MotoGPレーシングライダー中野真矢氏も唸った!
(2015/5/15 08:00)
インターグローは、6月25日発売予定のプレイステーション 4/3、Xbox One/360用バイクライディングシミュレーター「RIDE」のメディアブリーフィングを都内にて開催した。価格はPS4とXbox Oneが6,800円、PS3とXbox 360が5,800円(いずれも税別)。CEROレーティングはA(全年齢対象)。初回予約特典として、ゲーム中に登場する実際のレースコース、バイクデータなどが掲載されたA5カラー96ページのブックレット「メイキングオブ」が用意される。
メディアブリーフィングには、インターグロー代表取締役社長の竹内茂樹氏、世界GP元MotoGPレーシングライダーの中野真矢氏、日本語版ディレクターの渡部和成氏が出席。竹内氏は、自身について「若い頃は忙しくてバイクに乗っていなかったが、生活に余裕が出てきて再び乗るようになった“リターンライダー”」と説明。会社で禁止されているのに「実は毎日バイク通勤(笑)」をしていると言い、本日もライダージャケットにライディングブーツと、実に“らしい”格好で登壇した。
開発元はイタリアのゲーム開発スタジオ「マイルストーン」。2000年のプレイステーション用「Superbike 2000」以降、レースゲームを多数リリース。「MotoGP」ゲームについては、2007年以来開発を続けるゲームエンジンの“集大成”を謳う。登場車種はすべて中型以上で135種類、2014年(DLCは2015年)の最新モデルを収録。ビンテージ車種も14~15種類用意されるという。収録サーキットは15種類。バイク、チューンナップ、アバターなどのカスタマイズアイテムはゲーム中のレースでクレジットを稼ぎ購入していく。
バイクを愛する竹内氏は「リターンライダーのように、ゲームをしばらく触っていなかった人たちが戻ってきて、本作やバイクに触れて欲しい。(「MotoGP」ライダーを多数輩出している)スペインやイタリアのレベルとはいわないが、本作がその盛り上げの一助になってほしい」とコメント。ローカライズは5万ワード以上で、吹き替えはもちろん、本来は細かく区別されるサイレンサーなども「マフラー」などとわかりやすく表現。サス補正なども、それで何がどう変化するかが伝わりやすいよう工夫したとしている。
トークショウに出席した中野氏は、バリバリのファミコン(ファミリーコンピュータ)世代。「5歳からポケバイに乗っていたのですが、親に『レースで勝ったらディスクシステムをプレゼントしてくれ』とお願いして優勝した」といい、空気を入れて膨らませたビニール製のバイクにまたがって操作するファミリーコンピュータ用ゲーム「トップライダー」も持っていたという、まさに筋金入りの“ゲーマーライダー”で、ハードも「PS3まで(の主だったハードは)持っています」とコメント。
「RIDE」の印象をきかれると「すでにネットに多数の情報があがっていて注目していた」とコメント。思い出についてきかれると、プレイしていてレース中に転倒経験があるコーナーに差し掛かると「以前は夢に見たほど。それを思い出して萎縮した(笑)」と取材陣の笑いを誘う。竹内氏の指摘により改善されたという“接地感”については「社長(竹内氏)はバイクのことを本当に良く知っていると思いました。接地感は重要で、ブレーキで沈み込むサスの感触、加速時の後輪のグリップ感などがすごくリアル!」と説明。
竹内氏は、バイクブーム時代のピースサインなどのエピソードをまじえつつ、バンクによって変化する影の濃淡、ナンバープレートの反射、ハイサイドなどもしっかり表現されていると補足。中野氏も「プレイしていて、2ストと4ストの違いがわかるのは凄い!」と本作の徹底したこだわりを賞賛する。そんな中野氏だが、プレイで気になる点として「ロード時間の長さ」を指摘。多数のカスタマイズデータなどを読み込むため約40秒ほど必要とされるが、竹内氏は「ロード画面中、そのバイクの説明が5ページ分くらい表示される。それを読んでいていただければ」とフォロー。
「本体付属のコントローラもいいけど、やっぱりバイクのハンドル型が欲しい」という中野氏の要望には「次々、次々々作、次々々々作くらいで対応できれば……」と苦しげにコメント。ニュアンス的には期待薄といった印象だが、もし実現すればファンにとってこれ以上ない朗報といえる。また「本作でできなかったこと」として「後方から追走してくるライバルのスリップストリームが見えるように」、「バイザーのティアオフ(汚れたらはがして視界をクリアにするためのフィルム)」、コントローラ付属スピーカーからの風切り音などをあげ「これらは『2015』で実現できれば」とコメントした。
ディレクターの渡部氏は、PS4版を使いゲームの主だった要素を説明。メニュー「マイライダー」では、自身の分身たるアバターが作成可能。ヘルメット、バイザー、グローブ、ブーツ、レーシングスーツなど、各項目に多数のパーツを用意。これだけでも相当なものだが、さらに凄かったのが「ライディングスタイル」。
コーナリング中の姿勢が自分で細かく決められるというもので、「今は肘をイン側に出すのが流行っているから、そこMAXで!」という中野氏のオーダーもカンタン操作で余裕のエディット。頭の前後左右の角度、肩の位置・回転・高さ、イン・アウト別の肘角度、シートポジション、膝位置、さらにはバンク中のエアロポジションに至るまで「どうしてここまで!?」というこだわり具合。スターティングポジションのクラッチや足位置に至っては「これは現実のライダーでも本当に迷う!(中野氏)」と、文字どおり“(元)プロをうならせる”徹底ぶりといったところか。
バイクはディーラーごとにわけられており、ショールームモードでは好きな角度から自由に鑑賞できる。カスタマイズの自由度は、市販バイクは豊富だがレース専用は仕様上かなり控えめ。レース前の調整項目は、スプリング、ダンパー、ギアなどの各項目が自由に変更可能。デモプレイにあたり、中野氏は「1速ギアを最大値に……でもこうするとスタートが遅くなるんだよなぁ」と一例を披露。デモプレイでは、ミスした直線から一定時間ゲームを巻き戻せる“リワインド機能”や、後々の画面分割対戦でバーンアウト(タイヤをスリップさせて白煙をモクモクとあげるテクニック)中に後続車に追突されるなどお茶目なプレイを披露してみせる。
メディアブリーフィングでは、開発元であるマイルストーンのアービン氏とミケーレ氏がSkype経由で出席(現地時間は朝8時半頃)。「バイクへの並々ならぬ情熱を注ぎ込んだ。オンラインマルチプレイ対戦も楽しめるので、ぜひ本作をプレイして欲しい」とコメント。開発元はもちろん、ローカライズを担当するインターグローの“本気と情熱”に満ち溢れた本作。バイクファンはもちろん、レースゲームが好きな人はぜひご注目いただきたい。
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