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「ドラゴンズドグマオンライン」アルファテストレポート~8人マルチプレイ編~

8人でオーク軍団に立ち向かう!手軽に参加できるのが嬉しいグランドミッション

2015年 サービス開始予定

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 カプコンは、2015年サービス開始予定のプレイステーション 4/3/Windows用オンラインオープンワールドアクション「ドラゴンズドグマオンライン(以下、『DDO』)」。4月20日~4月28日にかけてアルファテストを実施した。

 前回はプレイの基礎的なところや4人パーティで大型ボスに挑む様子などから、本作のゲーム性を探る「初めての冒険編」をお伝えしたが、今回は8人パーティで挑める特殊なコンテンツ、グランドミッション「グリッテン砦攻防戦」をプレイした模様をお届けしよう。

8人の覚者がオーク軍団と激突!8人マルチプレイ「グリッテン砦攻防戦」に挑む!

アーマーサイクロプスを引き連れて砦に侵攻してきたオーク軍団と覚者達が激突!

 アルファテストの日程後半、4月25日よりプレイ可能になったグランドミッション「グリッテン砦攻防戦」。8人のプレーヤーが協力して砦に侵入したオークの軍団を撃退するという、特殊なミッションだ。通常の冒険ではパーティは4人までとなっているが、このグランドミッションでは8人編成が可能で、大規模な乱戦が楽しめる。

 グランドミッションの大きな特徴は、「気軽に参加しやすい」ところ。レーゼ神殿の中心広場にいるNPC「アラン」に話しかけると、自分がリーダーになっての参加者募集か、募集中のミッションにエントリーができる。自動的にパーティが組まれるので、ソロプレイから気軽にプレイしやすいようになっていた。

 「DDO」ではレーゼ神殿ことロビーに最大100人が入れるようになっていて、ロビー間を越えてパーティも組めるようになっているが、このグランドミッションも本来は、参加者募集がロビー間を越えて表示され、どのロビーからも参加できるようになっているようだ。

 なお“本来は”としているのは、このアルファテストだと機能が上手く動かなかったのかマッチング機能の仕様がテスト中のみ変更され、ロビーごとのマッチングになったため。本来は、全プレーヤーが募集を見て参加できるものを目指しているというわけだ。

 自分がリーダーとして募集を作る場合は、参加者のレベル制限やジョブごとの参加数、パスワードやコメント設定も可能。そこの空き枠にどんどんとプレーヤーが入っていく。

 8人が揃ったらいよいよミッションへ、となるのだが、このあとNPCアランとのエントリー画面を一旦閉じて、メインメニューを出し、□ボタンを押して「準備完了」を押す、その後にももう1度NPCと話し手の参加確認が必要というちょっと複雑な手順になっており、少々わかりづらいところがあった。全ての準備を整えてからエントリーボードで参加し、参加後は全てが自動で進んで、ミッション開始直前に1度だけ最終確認が出るという流れでもいいのではないだろうか。

グリッテン砦を束ねる女性覚者「ヴァネッサ」

 ミッションが始まると、対オーク戦争の要所であるグリッテン砦を束ねる女性覚者「ヴァネッサ」が登場! ボイスを田中敦子さんが務める彼女の勇ましい声とともに、8人のプレーヤー+NPCヴァネッサの編成で砦内を進んでいく。

 グリッテン砦は四方にある塔を軸に城壁が広がっている建物で、その中心には広場が。そして、各所にすでにオークやゴブリンがたくさん侵入している。

 ヴァネッサに着いていき、巨大なサイクロプスを引き連れているオーク軍団と戦闘開始!8人とヴァネッサがオークやゴブリン達との乱戦を繰り広げていく。その様子はまさに剣と魔法のファンタジー世界の戦争さながらだ。

 オーク軍団側にも組織的な編成が感じられたりとディテールが見て取れるところが見所で、ゴブリン達の中には兜を被ったゴブリンリーダーが、オークの中には多数の武器を身につけた禍々しさたっぷりのキャプテンオークも存在する。

 「グリッテン砦攻防戦」は流れとして、ヴァネッサと共に戦いつつ各所の敵を撃退すると扉が開き、奥へ進めるというものになっているのだが、ヴァネッサが進む方向以外にも道は広がっている。そこには敵が隠れていることもあり、宝箱が置かれていることも。そうしたボーナスも手に入れつつ、できる限りスピーディーに多くの敵を撃退するのが、ミッションクリア報酬を高めるポイントのようだ。

 なお、この「グリッテン砦攻防戦」も筆者はタンク役のシールドセージで主に参加したのだが、気になったのは敵からの注目度、いわゆる「ヘイトコントロール」周り。どのような状態になっているか詳細にはわからないが、どうもプリーストのヘイトがものすごく高まるようで、こちらがどんなにがんばっても引きはがせない状態になりがちだった。他のメンバーから離れて、単独で引きつけるぶんには充分に固定できたのだが、他のプレーヤーの、特にプリーストのスキルが連発されると、アトラクトでは引きはがせない。おそらく、もう少しMMORPG的にタンクのヘイトがある程度高まるまで様子を見るような戦略が必要なのかもしれないが……。このあたりがどう調整されるかがオンラインゲームとしての見所と思える。

 ちなみに、そうしたプレイして気づいたことなど参加テスターからの意見は、プレーヤーサイトに掲載され対応予定の回答もなされている。そこには前述のグランドミッションへの参加手順や、シールドセージの「アトラクト」についても、やはり同様の意見があったようで調整予定という記述がある。そうした精力的な対応や回答の掲載は嬉しいところで、今後の改善に期待の持てるところだ。

 最後に待ち受けるのは鎧を身にまとった大型モンスター「アーマーサイクロプス」。手には棍棒のような武器を持って振り回し、兜から禍々しい眼が覗く狂暴なモンスターだ。

 アーマーサイクロプスは棍棒でなぎ払うような暴れ方が厄介。さらに怒り状態では溜めモーションから思いっきり棍棒を振り下ろして大地を揺る出す広範囲の攻撃をしてくることも。その威力は恐ろしく大きくて、一撃で8人全員が行動不能に追い込まれる時もあったほどだ。

 アクションゲームらしさのあるところだが、そうしたモーションを見て退避するのが非常に大事。プリセットチャットの「逃げるんだ!」を出している人もいたし、シールドセージの筆者としてはできる限り広場の端にアーマーサイクロプスを引きつけ逆側へ逃げやすいようにする、というようなこともしていた。シールドセージにはモンスターの動きをスローモーションにするスキルもあるので、溜めモーションを見たらそれを使うのも良いのかもしれない。

 強烈な攻撃にバタバタと仲間が倒れ、それをすぐさま仲間達が駆け寄って助け、何度も何度も立ち向かう。ハンターが矢を浴びせ、ファイターが組み付き、シールドセージが引きつけ、プリーストが全体をサポートする。4人パーティの時の2倍の人員で取り囲み、行動不能の仲間を助ける時もより多くの仲間が駆け寄ってきてくれるなど、共闘感は通常のパーティ以上のものだ。

 さすがにアルファテストでの育成上限レベルまでプレイしているメンバー揃いな事もあって、危ない場面もフォローをしっかりしあって、アーマーサイクロプスを撃破! 報酬にはスキルの取得やレベルアップに使うジョブポイントやお金、回復アイテムなどがもらえた。

 ちなみにミッションには「状況:楽観」という表示がついていて、これはおそらく難易度設定だろう。より厳しいシチュエーションの戦いもあり、報酬もより豪華になるのだろう。

 8人で挑むグランドミッションはまさに「覚者達 vs オーク軍団」といった様相で、ヴァネッサの気合いの声とともになだれ込んでいくのは雰囲気たっぷり。入り乱れての乱戦や、助け合い、集中攻撃するときの激しさ、まとめて吹き飛ばされるピンチなど、いずれも4人パーティ時よりも派手で共闘感の楽しめるものとなっていた。

 一方、アルファテスト全体を振り返ると、日々ボスクラスモンスターが追加出現していたこともあり、レスタニアニュース(大型ボスやグランドミッションの発生を伝える)を見つつ、「今日はどこに行こう? どのボスを狙おう?」と、毎日違った冒険を楽しんだ。これが「DDO」の変化し続ける世界の片鱗だろう。

 「ドラゴンズドグマ」と言えば欠かせないのが自分専用の従者であり仲間であるNPC「ポーン」の存在だが、今回のアルファテストではポーンと出会い連れて行けるようにはなるものの、他プレーヤーとの貸し借りであったり、アイテム生産のクラフトであったり、諸々の要素はまだ使えず、ポーンの動きにもまだ調整が必要なのを感じるなど、アルファテストではまだ本領は見えないものだった。おそらく、今後のクローズドβテストから本格的に触れるようになっていくのだろう。そちらも期待したい。

 というわけで、前回の「初めての冒険編」、今回の「8人マルチプレイ編」と「DDO」のアルファテストの模様をお伝えしてきたが、次の機会は今夏に予定されているクローズドβテストとなる。今回のアルファテストに参加できた人も、残念ながらできなかった人も、βテストの告知を見逃さないよう、お待ち頂きたい。

(山村智美)