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Wii U「ゼノブレイドクロス」戦闘システムを公開
オープンフィールドでどのような戦いが繰り広げられるのか?
(2015/3/7 08:00)
任天堂は3月6日、Wii U用RPG「ゼノブレイドクロス(XenobladeX)」の最新映像「戦闘編」をYouTubeなど動画サイトで公開した。発売は4月29日を予定しており、価格は7,700円(税別)。
前回配信された「世界観・探索編」では、ストーリーだけにとどまらず、ゲームの流れから舞台となる惑星ミラの謎の一端や、オープンワールドで描かれた美しい風景など広く紹介された。今回の「戦闘編」ではゲームの重要な要素となる戦闘要素について深く紹介されたので、順次紹介していく。
基本的な戦闘
「ゼノブレイドクロス」はオープンワールドのシステムであるため、フィールドをモンスターや異星人といった敵が闊歩している。これらモンスターと出会うと抜刀して戦闘がスタートする。基本的にはナイフやソードで接近戦を挑む「格闘」と、ライフルなどで遠距離から攻撃する「射撃」が存在する。これらの戦闘はオートで進行する。
アーツ
このほかに重要な必殺技として「アーツ」の存在がある。アーツも「格闘アーツ」と「射撃アーツ」の2種類の攻撃型のアーツが重要な要素として存在するほか、体力を回復したり物理耐性をアップさせるなどの「支援アーツ」、敵をひるませるといった「弱体アーツ」が存在する。アーツは強力な攻撃手段ではあるが、基本的に連続で使用することはできない。1度使用すると次に使えるようになるまで一定の時間が必要となる(リキャスト)。
アーツは多数存在し、自分の戦闘スタイルに合わせセットすることができる。
戦術のポイントとしては、常にアーツのコンボを狙うところが重要となるようだ。格闘アーツを使った後に使うことでダメージアップする攻撃アーツや、射撃アーツを使用した後に使うと効果的な攻撃アーツが存在するので、これらをうまく組み合わせることでコンボを狙うことができる。
アーツの効果で敵を崩し、転倒効果のあるアーツを使用すれば敵は倒れてしまう。倒れれば、相手の攻撃封じることができ、1.5倍の効果を得られる。
アーツは前述のように、リキャスト中は使用することはできない。このリキャスト中はオートアタックで大きな力を蓄えることができるという。さらには、リキャストが終了した後もオートアタックを続けることでリキャストが2巡目に入り「ダブルリキャスト状態」となり、さらに強力なアーツによる攻撃を繰り出すことができるようになる。
このオートアタック中は「テンション」とよばれるゲージもたまる。このテンションを一定以上ためておくと、もし戦闘中に仲間が倒れても蘇えらせることができる。
部位破壊
敵には部位破壊が発生するものもいる。例えば腕を使ってやっかいな攻撃を仕掛けてくる敵がいたとすれば、部位破壊で早々に腕を破壊すれば、戦闘を有利に進めることができるといえる。
さらには部位破壊することで、普通に討伐しても手に入らないアイテムを入手することができることがあるという。かなり貴重で強力なアイテムを持つ敵も登場しそうだ。
位置効果
敵に対する位置取りも重要な要素の1つ。後ろに回ることで有利になることもある。さらには地形効果も発生。段差によって、命中率とクリティカル率が変化する。アーツによっては効果に変化のあるものもあるので、アーツの特製を知ることも戦闘では重要な要素の1つとなりそうだ。
ソウルボイス
戦闘中は仲間内で常に会話が交わされており、仲間との会話で連携をとる。仲間から次に使用するアーツが指示されるので、これを正しく使用すると仲間の期待に応えたことになり、アーツの威力が強化されたりHPが回復するなどプラスの効果が発生する。
ソウルボイスもアーツ同様に様々な種類があり、それぞれのボイスで効果が違っている。これらソウルボイスもアーツ同様にセットすることが可能となっている。ちなみに、ソウルボイスは自分でも発することができる。戦闘中にサークルが表示されることがあり、ここでタイミングよくボタンを押すことで仲間にソウルボイスをかけることができる。仲間が応えてくれれば、HP回復といった効果が発生する。
オーバークロックギア
ゲーム開始当初は使用することはできないが、ゲームを進めていくことでより強力な攻撃手段として「オーバークロックギア」と呼ばれる技を使用できるようになるという。アーツを待ち時間なく使用できるようになり、格闘アーツであれば格闘アーツを、射撃アーツであれば射撃アーツを連続ヒットさせることでヒット数が加算され、より強力なダメージを与えられる。
また、ダブルキャストどころかトリプルリキャストも可能となり、仲間の攻撃もパワーアップ。戦闘シーンにおいてこの「オーバークロックギア」をどの局面で使用するかが、戦略的に重要になりそうだ。
敵の見極め
フィールドにいる敵の頭上には様々な情報が表示されている。すでに公開されている情報の通り、敵の「レベル」が表示されているので、この数値が大きいと強敵ということになるため、戦闘を避けることもできる。
さらに目のアイコンが表示されていれば、敵が目で判断することを表わしている。つまり敵の視界に入らなければ攻撃されることはない。稲妻のようなアイコンは耳で判断すると言うこと。つまり視界に入っても攻撃されることはないが、近づけば音でバレてしまい攻撃してくる可能性が高い。
さらにアイコンをサークルが囲っている場合、乱入してくる敵モンスターだという。つまり、1対1で戦っていても、いつの間にか敵が集まってきており、乱戦状態になる可能性があるということだ。
ムービーでは、もしヤバイと感じたら「安全なところまで逃げることが最善の方法」と紹介されているが、逃げているにもかかわらず、ずいぶんと離れたところから石を投げるような攻撃を受けてしまいプレーヤーキャラクターがやられてしまう映像も流されていたので、なかなか難しいようだ
装備品
武器類は、格闘と射撃の2種類をそれぞれ装備することができる。格闘はナイフ、ソード、シールド、ジャベリンの4種、射撃はライフル、ガン、ランチャーがある。それぞれ様々な種類が用意されており、その数は多そうだ。
装備品は頭、胴体、右手、左手、脚に分かれている。
「ゼノブレイドクロス」の世界では、武器や装備品の開発は企業が行なっている。主人公が装備品を身につけて戦うことでコマーシャル効果が働き、宣伝効果でより高度なアイテムが開発されることになる。さらにゲームが進行すれば、新たなるメーカーが登場。それぞれ特徴のあるメーカーなので、ここでもプレーヤーの選択により戦略に差が出そうだ。
装備品にはスロットがあるものがあり、デバイスを装備することで強化も可能。ちなみにフィールドにいる敵の中にはデバイスを持つものもあり倒すことで入手可能な時もあるようだ。
いきなり強力な装備品を身につけることはできない。インナーレベルというものがあり、きちんとキャラクターを育ててレベルを上げていかなければ見合った装備品を身につけることはできない。レベルは単に戦闘ではなく、秘境の探索など様々なことを経験することで上がっていくようだ。
クラスが設定されており、クラスチェンジすることで強力になっていく。より戦略を研ぎ澄ませていくことができる。
1番大切なのは仲間との助け合い
「ゼノブレイドクロス」では最大4人パーティを組むことができる。惑星ミラノ中心となるニューロサンゼルス(NLA)にはたくさんの人が住んでおり、会話することなどで仲間にすることができるようだ。これらの仲間と共に助け合い、戦闘を乗り越えていくことが、勝利への近道だろう。
「ゼノブレイドクロス」のムービーを見ると、かなり巨大な敵が登場し、一見してどうやって倒せば良いのか想像も及ばないほど強敵揃いだ。戦闘システムはかなり多くの要素で構成されているようで、ゲーム開始当初は迷うかもしれないが、それらを理解してつなぎ合わせることで攻撃を繋げることができ、爽快感にあふれた戦いが展開する。
やればやるほど、アクション性を備えた爽快な戦闘を楽しめるシステムのようだ。
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※使用した画像はYouTubeで配信されたものです。