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「アラド戦記」、低~中レベルの世界がらりと変わる「大転移」アップデート実施

もう1つの目玉、女鬼剣士の新職業「バガボンド」と、「ダークテンプラー」

もう1つの目玉、女鬼剣士の新職業「バガボンド」と、「ダークテンプラー」

バカボンドの「滅火掌」
「十字剣」。とても派手な技だ

 そして今回のアップデートでもう1つの目玉になるのが「女鬼剣士」の2つの新職業「バガボンド」と、「ダークテンプラー」である。どちらも非常に技が派手で華麗であり、人気を集めそうだ。これまで同様レベル15から転職できるようになる。

 「バガボンド」は「アラド戦記」初の“2刀流”キャラクター。光に包まれた2つの剣を操り戦う。女鬼剣士としてはリーチが短くなる代わりに素早い攻撃が繰り出せるのが特徴だ。推奨防具はレザーであり打たれ弱い面もある。スピードを活かし肉迫し、接近攻撃で多くの敵を巻き込む戦いが有効だと感じた。

 「バガボンド」がレベル20で覚えるスキルに「吸気」がある。敵を引き寄せ行動を止めるスキルで、接近戦が得意なバガボンドに心強いスキルの1つだ。レベル35で覚える「乱花剣」は前方にダッシュしながら連続切りを決め、気を集めて巨大な花を作り出す。巨大な気の剣を作り出し、前方に叩きつけると大爆発を起こす「滅火掌」などもあり、非常に派手だ。

 「バガボンド」は派手で爽快感のある技が多く、使っていて楽しいキャラクターだった。ただ敵が遠距離攻撃をしてくる場合などは、きちんと敵の技をかわしながら戦わなければいけない。きちんとプレイを重ね、技の有効範囲を覚えて戦えばかなり華麗に戦えそうだ。なによりやはり2刀流を使うキャラクターの姿がカッコイイ。人気を集めそうな職業だ。

【バカボンド】
リーチはみじかめだが、ド派手で高い攻撃力を持つ

ダークテンプラーの「イモレーション」。闇の力を使う
「ドゥームズデー」。広い攻撃範囲を持つ

 「ダークテンプラー」は接近戦中心だった女鬼剣士の最も“遠距離攻撃”を得意とする職業と言える。ダークテンプラーは死の神である“ウシル”の力を使い、闇属性での攻撃を繰り出す。剣からウシルの力を打ち出すなど遠距離での攻撃を得意とする。

 またレベル20で取得できる「シャドーハイディング」というスキルでは、影の中に入り、姿を消した状態で移動できる。敵に囲まれた時に便利な技だ。敵の魂を吸収し攻撃力を吸収する「イボルブ」、さらにその力を爆発させる「リベレイト・バグショット」といったスキルも覚える。ダークな鬼剣士の側面をさらに強化した職業といえるだろう。

 敵を闇の球体に閉じこめる「スカフォールド」や、スキルを使うほど次のスキルの攻撃力がアップするパッシブスキル「コンジェスト」などもある。非常に派手なのがレベル45で取得できる「デストロイヤー」。ダークテンプラーが空中に飛び上がり、広範囲に闇属性の爆発を引き起こす技だ。

 ダークテンプラーの技は当てやすいものが多く、バガボンド以上に戦いやすく感じた。接近戦に秀でるバガボンド、オールラウンドに戦えるが決定力では少し劣るダークテンプラーという感じだった。

 女鬼剣士はスピードが速く技も派手なキャラクターである。今回2つの追加職業はどれも派手で、使っていて爽快感があった。実装されればかなりの人気職業になりそうだ。一方でこれだけ派手だと、従来の特に初期の実装のキャラクターが地味に感じるところがある。「そこがいい」、という声もあるとは思うが、フィールドがリニューアルされたこともあり、従来職業の“てこ入れ”もあってもいいのではないかなとも感じた。

 「アラド戦記」は操作性がシンプルで、ゲーム展開も速い、ソロ中心でゲームが進められる間口の広いMOアクションである。今回のリニューアルで初心者や、休眠ユーザーにも興味を持ってもらいたいし、自分のペースでゲームにのめり込んで欲しいと感じた。「統合サーバーチャンネル」による新しい出会いなど、従来のプレーヤーのコミュニティも活性化しそうである。

 特に2Dグラフィックスのゲームは、3Dと比べると新旧にグラフィックスの大きな違いがなく、独特の魅力を持っていると思う。若いユーザーが興味を持ちやすく、きちんと世代交代も行なわれていると感じる。サービス8年目の「アラド戦記」だが、まだまだこれからも発展していくだろう。

【ダークテンプラー】
ダークテンプラーの攻撃も非常に派手だ。重ねてたたき込む戦い方になるという

(勝田哲也)