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MMORPG「The Elder Scrolls Online」“大戦争”体験レポート

投石機がうなり、魔法や火矢が飛び交う。思わず声を上げてしまう迫力の戦い

投石機がうなり、魔法や火矢が飛び交う。思わず声を上げてしまう迫力の戦い

投石機で、城壁の上の敵を攻撃
ついに扉を破壊。内部になだれ込む
正面からぶつかり合う時は、戦士達がその力を発揮する

 ここからは実戦の感触を語っていきたい。イベントは日本時間で朝の3時から5時までの開催だったが、2時半には筆者はCyrodiilに向かった。拠点から走っていくプレーヤーの後を追いかけると、製材所を狙うプレーヤー集団を見つけた。そこで「LFG(looking for group :パーティ参加希望)」と発言し、レイドに加えてもらうことができた。「TESO」では1パーティ4人で、最大6パーティ24人のレイドが組める。攻撃前、24人のプレーヤーが小高い丘に陣取り、製材所を見下ろす格好となった。周りを見回すだけでかなりテンションが上がった。

 数人が前に進むのが合図となって、他のプレーヤーと足並みを揃えながら進軍していった。筆者のSorcererは遠距離攻撃が得意だ。特に雷を落とす「Mage's Fury」がかなり遠くの距離まで届く。敵の頭上に攻撃が出るので攻撃方向を察知されにくいのもいい。切り込み役の戦士達が防衛NPCに攻撃をするのに合わせ、筆者も魔法で援護した。24人のプレーヤーが一気に攻め込むことで、あっという間に製材所を奪うことができた。

 その後砦に向かうと、敵NPCに混じって敵勢力のプレーヤーも迎撃してきていたのだが、その数は多くなく、蹴散らしながら砦まで向かうことができた。開始前の勢力図では「Aldmeri」が圧倒的だったが、実際のプレーヤー数としての差はそこまで多くなかったようで、筆者達が攻め込んだ「Aldmeri」の砦の防衛隊はかなり苦しい戦いだったようだ。同時期に第3勢力も「Aldmeri」に戦いを挑んだため、兵力が分散されてしまったのかもしれない。

 砦の戦いは、思わず「うおおお!」と興奮した声を上げたくなるほどの“かっこよさ”だった。投石機からの弾が飛び交い、魔法が炸裂する。攻撃側だけでなく防御側もアグレッシブで、砦から飛び出した特攻隊に時には戦線を崩されることもあった。筆者は敵の攻撃をかわしながらちまちま魔法を当てていたが、目の前で展開する戦いの迫力に見とれてしまう事もあった。この攻城戦の迫力は本作の大きな魅力だと感じた。砦の足場からこちらを牽制する勇気ある魔法使いや弓士もいいし、何とか砦に近づき、敵を討とうとする攻撃側も頼もしい。砦の扉はダメージと共に徐々にひしゃげていくところも良かった。

 攻城兵器はショートカットに登録し、使用することで設置できる。後は方向を定めて発射するだけだ。攻城兵器は出した後再びバックに入れるのも、設置したままにすることも可能で、今回、筆者は他の人が放置した攻城兵器を使ってみたりした。攻城兵器は目立つため的になりやすいが、強力な範囲攻撃ができ砦の扉も壊せる。使用中は他の人が兵器を修理したり、ヒーラーが攻撃者を治療してくれば長く戦える。

 今回のバランスでは、攻城兵器は全体的に安価だった。1回の砦攻略で入手できる名声ポイントで5~6個ほど買えるし、ゲーム内マネーでも装備の修理費2回分くらいの200ゴールド前後で1つ買うことができた。正式サービスでもこの値段ならば、もっともっと攻城兵器が出現するド派手な戦いになりそうである。砦の扉は2つあり、破るのはかなり困難だったが、じりじりと進み、砦の内部に侵入しついに奪還することができた。この時の達成感はとても大きかった。1つの扉をとった直後にメンバーが「次だ!」と叫び、次の砦へ一斉に走っていくのは楽しかった。イベントは朝5時に終わり、レイドはその後解散となったが、2つの砦を奪還するという戦いに参加できた。

 今回、筆者はレベル11という戦争に参加できる資格ぎりぎりのレベルだったが、他のプレーヤーもどっこいどっこいだったのか、他のプレーヤーと力の差は感じず、きちんと戦力として活躍できたという実感を得ることができた。ちまちまと遠距離攻撃ができるSorcererだったのも良かったかもしれない。今回の戦いではリーダーの指示の元、隊を2つに分け本隊は正門を攻撃、もう片方はステルスで砦に近づくといった戦いをしたり、作戦が立案され参加するのは楽しかった。カジュアルでド派手な戦いが楽しめた。

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(勝田哲也)