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「UBIDAY2013」、「チャイルド オブ ライト」ステージレポート

おとぎ話の様な世界を体験して欲しい。JRPGに大きな影響を受けたRPG

10月20日開催

場所:ベルサール秋葉原

入場料:無料

本作のクリエイティブディレクターのパトリック・ブルーデ氏
ローカライズ・ディレクターの岩本けい氏

 ユービーアイソフトは10月20日、ベルサール秋葉原にて「UBIDAY2013」を開催した。本稿ではステージイベント「チャイルド オブ ライト」のステージイベントのレポートをお届けする。

 「チャイルド オブ ライト」はユービーアイソフトから配信予定の2DRPG。絵画タッチのビジュアルが特徴的で、芸術的な雰囲気を感じさせる意欲作だ。プラットフォームはプレイステーション 4、プレイステーション 3、Xbox One、Xbox 360、Wii U、Windows。

ステージに登壇したのは、本作クリエイティブディレクターのパトリック・ブルーデ氏。開発はカナダのユービーアイモントリオールが行なっており、チームは小規模ではあるものの、ブルーデ氏は「アサシンクリード」シリーズを手がけてきたほか、開発メンバーには「ファークライ3」などを手がけたスタッフも在籍しており、少人数ながらも精鋭メンバーで構成されているという。

 本作のコンセプトは“おとぎ話のようなRPG”で、おとぎ話の中でも特に古典的な「グリム兄弟」をイメージしているという。おとぎ話は人の成長を描く事が多く、RPGも成長を描くことが多いのでシンクロする部分を感じ、おとぎ話とRPGという2つの題材を合わせることを思いついたのだという。

 今回の作品には「UBIart Framework」というエンジンを使用し、クリエイターが作成した“水墨画”をほぼそのまま取り込んでゲームが制作されている。冒険できる詩の世界を楽しんで欲しいとのことだ。

【Child of Light Announcement Trailer Beware of the Night】

「アート」と「ゲームプレイ」という本作の大きな2本の柱

 本作は、「アート」と「ゲームプレイ」の2本の柱から構成されているという。

 アート部分では、先程も述べた“水墨画”の様な絵を動かしたいと強く要望を出していたという。また音楽にもかなりこだわっていて、通常時はピアノがベースだが、戦闘時はオーケストラに変化するという演出になっている。これは「ファイナルファンタジーX」から大きなインスピレーションを受けたという。

 少女が身の丈にあわない大きな剣を持っているビジュアルが印象的だが、ブルーデ氏によるとこれは少女の旅が難しくなるというのを象徴しているのだという。ゲームが進んで主人公が強くなっていくと主人公が成長し、剣にふさわしい大きさになる。成長を心情的にもビジュアル的にも表現したかったそうだ。

 「ゲームプレイ」部分ではジャンルはRPG。「アクティブターンベース」システムという時間をベースにしたターン制を導入している。これは日本のRPG「グランディア2」に影響を受けているという。ブルーデ氏は他にも「ファイナルファンタジータクティクス」や「伝説のオウガバトル」、「ファイアーエムブレム」シリーズなども好んでプレイしており、そういったゲームを作りたいとも話した。

 さらに本作には画面中を自由に飛び回って探索する「飛ぶ」要素や、他のプレーヤーとの「協力プレイ」も用意されているという。

 今回の発表はここまでで、本作の雰囲気を感じるというところまでだったが、ブルーデ氏が強調していたおとぎ話のような幻想的な世界を垣間見ることができた。まだ謎多きタイトルではあるが、近いうちに新たなトレーラームービーが公開される予定で、そのムービー内でより詳しいゲーム内容に触れられるという。今後の情報公開を楽しみにしていきたい。

(八橋亜機)