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「ウォッチドッグス」試遊台は出るはずだった? 「UBIDAY2013」ラウンドテーブルレポート

「Tom Clancy's The Division」は日本でも出したい。日本法人代表が明言

代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏
マーケティングディレクターの辻良尚氏
PRマネージャーの福井蘭子氏

 ユービーアイソフトは10月20日、ベルサール秋葉原にて「UBIDAY 2013」を開催した。既に弊誌ではプレイインプレッションやステージのレポートをお送りしているが、本イベントの最後を締めくくるレポートは「ユービーアイソフトラウンドテーブル2013」のステージイベントレポートだ。

 「ユービーアイソフトラウンドテーブル」は、昨年の「UBIDAY」でも実施されたユービーアイスタッフによるトークイベント。登壇したのは、ユービーアイソフト代表取締役社長のスティーブ・ミラー氏、マーケティングディレクターの辻良尚氏、PRマネージャーの福井蘭子氏。3人はまず今年度のタイトルラインナップについて発表していった。

 最初は、既に発売されているタイトルの「スプリンターセル ブラックリスト」。本作は「スプリンターセル」シリーズで初めてプレイステーション 3でも発売されたタイトルで、セールスはかなり好評だという。また発売とほぼ同じタイミングで始まった「Uplay」については、日本サービスに向けてローカライズなどを進めているそうだ。

 続いては「ロックスミス2014」。前作の「ロックスミス」は専用のケーブルが必要で、さらに本物のギターも必要になるということで1万本程度売れれば良い方と考えていたところ、想像以上の売れ行きだったという。

 11月に発売される「ロックスミス2014」はゲームとしての改良が行なわれており、、辻氏は「何よりも日本語楽曲が収録されたのが最も大きな追加要素」と話した。

 そしていよいよ発売が迫る「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」では、コミカライズと初回特典の話題に。コミカライズ連載は毎月10日発売の「ジャンプ改」で行なわれているが、1年ほど続けていく予定だという。

 ゲーム発売まではネタバレを控えつつ、ゲーム発売後はネタバレを含めた独自の要素を盛り込んでいきたいという。ゲームの初回特典には各DLCが入手できるコードと、アートブックが同梱される予定だ。

【「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」特典アートブック】
「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」の初回版に封入される特典アートブック。アラブ首長国連邦で印刷されているそうだ

 続いて2014年のラインナップに移る。最初の話題は「ウォッチドッグス」だ。実は今回の「UBIDAY」にあわせて試遊台の出展やステージイベントが予定されていたそうだが、“滅多に電話がかかってこない”フランスの本社から週末の夕方に電話がかかってきて、「ウォッチドッグス」の発売が延期されることを告げられたという。

 日本支社もこの発表は寝耳に水だったそうで、今回の「UBIDAY」に出展する予定だった試遊台が出せなくなった上、日本語版の声優を発表する予定も吹き飛び、その対応に追われていたという。

 余談だが先日の台風の影響で、会場で販売するグッズの到着がギリギリになってしまうというトラブルも重なって、今回のイベントは特に大変だったという。

 また海外版の発売が2014年春に延期されたことで、日本語版の発売日も一旦未定になってしまうとのことだ。しかし、クオリティには絶対の自信があるそうで、「まだ発表できませんが、声優のキャスティングなどに期待してください」と福井氏が述べた。なお「ウォッチドッグス」にあわせて「ザ・クルー」についても発売日が未定になっている。

 一方で、配信専用タイトルの「Chilid of Light」や「バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-」といったタイトルの日本語版配信が決定している。ヨーロッパや北米で配信しているタイトルの中で、日本受けしそうなタイトルは順次配信していきたいということなので、こちらにも期待したいところだ。

 そして今年のE3で発表された、オープンワールド&オンラインマルチプレイシューター「Tom Clancy's The Division」についても言及があった。E3でも大きな驚きをもって迎えられた本作だが、日本での発売は未定なものの「頑張って出せるようにしたいです」というミラー氏の心強いコメントも聞けた。今後のユービーアイソフトも期待作揃いのラインナップになっている。続報を心待ちにしたい。

【「Tom Clancy's The Division」のスクリーンショット】
オープンワールド&オンラインマルチプレイシューター「Tom Clancy's The Division」。「日本でも発売できるように頑張る」との声も聞けたので、こちらも期待したい

(八橋亜機)