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PS4「inFAMOUS SECOND SON」。“煙の能力”を持つ男の戦い。
シニアプロデューサー グレッグ氏のインタビューもお届け!!
(2013/9/22 12:18)
SCEJAは、2014年春に発売予定のプレイステーション 4用アクション「inFAMOUS SECOND SON」メディアブリーフィングを幕張メッセ 国際会議場で開催した。登壇者はSCEAワールドワイドスタジオ シニアプロデューサーのグレッグ・フィリップ氏。
「inFAMOUS SECOND SON」は、本シリーズの開発スタジオ「Sucker Punch Productions」が拠点を構える米シアトルが舞台。時間軸は前作「inFAMOUS 2」から7年後。グレッグ氏は「一番いいところは、彼らはシアトルを熟知していること。シアトルは雨が多い地域で、そのあたりの質感、水溜りなどは、プレイステーション 4を使うという意味では最適な街だった」とコメント。
主人公デルシンは“煙の能力”の持ち主。シリーズの特徴である「カルマシステム」は健在で、善になるか悪に傾くかはプレーヤー次第。デモプレイは、デルシンと街を管理するD.U.P(Department of Unified Protection)との戦闘シーンからスタート。煙と炎を駆使して戦うデルシンに対し、D.U.P.の兵士たちはコンクリートの能力で対抗。ここで「本作の売りのひとつは、建物なども壊すことが可能」というグレッグ氏。D.U.P.の出現を抑制すべく監視カメラを壊すついでに、鉄骨のような建造物を攻撃して倒壊させるという派手なシーンを披露。
煙状態で通気坑を通り抜けるデルシン。その動きはケレン味にあふれ、スピーディかつ豪快で見ているだけでも飽きないほど。タッチパッドに触れて車を破壊するなど、DualShock4の機能を使ったギミックがあることも確認できた。SCEJAブースで上映されている最新トレーラーだけでも期待をあおるには十分だったが、触れないながらもプレイステーション 4で実際に動いているデモを目の当たりにすると、もういてもたってもいられなくなる。今後の続報に、ぜひご期待いただきたい。
グレッグ・フィリップ氏メディア合同インタビュー
――タイトルについておうかがいします。なぜ「3」ではなく「SECOND SON」にされたのですか?
――グレッグ氏:いい質問ですね。いくつか意味をかけていて、ひとつはデルシンが次男であるということ。あとはフランチャイズのふたつ目。コールという主人公に続く“SECOND SON”という意味もあります。
――前作から7年後を舞台にした理由を教えてください。
――グレッグ氏:前作では主人公コールが死んでしまった。そこからコンジットたちがどんどん出現していった世界が、どのように変わっていったのか表現したかったんです。7年たってコンジットたちを押え付けるD.U.P.のような組織ができていて、コンジットという存在が伝説化したところで7年と設定しました。
――前作のエンディングでコールは死んでしまいましたが、過去作のキャラクターが登場する可能性は?
――グレッグ氏:とてもいい質問ですが、いまはお答えできません。
――カルマの自由度が売りの作品ですが、それは今作でどれくらいパワーアップしていますか?
――グレッグ氏:前作同様、カルマシステムはあります。ただ、カルマシステムによってパワーの進化に変化が出てくる。キャラクターの接し方も変化したり、それがストーリーにも影響を与えますが、今はそれ以上詳しくはいえません。カルマシステムがどのようになるかも、今は詳しくお伝えできません。
――プレイステーション 4で開発するにあたり、ここがよかったといったことはありましたか?
――グレッグ氏:プレイステーション 3よりもプレイステーション 4のほうがパワーアップしており、色々なメリットがありました。たとえばDualShock4を使って面白いことをしてみよう! というアイデアがでてきたり。前作はプレイステーション 3のライフサイクルのなかの“中間地点”で出てきたようなタイトルでしたが、今回はプレイステーション 4のローンチウィンドウにあり、最初から参加できたことはよかったですね。
――攻撃や指紋認証などプレイデモでタッチパッドを使ったアクションがありましたが、他にもDualShock4の機能を使った遊び方があれば教えてください。
――グレッグ氏:指紋認証などはごらんいただいたとおりっですが、それ以上はお答えできません。ただ、タッチパッドなどを使うメリットは、あたかも自分がキャラクターであるかのような体験が提供できるため、それを使っています。
――デルシンの煙を使う能力、このアイデアはどのようにして生まれたのですか?
――グレッグ氏:トレーラーなどでごらんいただいように、コールの電撃能力ではできなかったようなダッシュなどが表現できます。もうひとつは、かっこいいところ。もうひとつは、プレイステーション 4になったことでパーティクルを進化させることができたこと。それに最適なのは煙ではないか、ということで煙というアイデアに行き着きました。
――煙の能力を使ったあと、どうやってチャージするのでしょう?
――グレッグ氏:トレーラーのなかにもありましたが、車などの煙が出てくるところからパワーを吸い取ります。前作同様、街中で煙がでてくるところからチャージできます。
――プレイステーション 4で開発するにあたり、苦労している点は?
――グレッグ氏:プラットフォームが変わるときは、いつも何らかの問題が起きるものです。細かい問題は色々ありましたが「特にコレ!」ということはなかったですね。プレイステーション 4になったことで開発もしやすくなり、他プラットフォームよりは比較的問題もなく移行できたと思います。
――デルシンはどれくらいの能力を使えるのでしょうか?
――グレッグ氏:うーん……まだいえません。最新トレーラーでネオンっぽい能力を手に入れているところは見えますが、それ以上はまだいえません。
――現在の開発進行度は?
――グレッグ氏:制作は順調に進んでいます。発売が来年ということもあり、今は情報を出し過ぎないようにしています。年末年始頃には、もっと色々なお話ができると思います。
――コールのように街中を自由に飛び回ることはできますか?
――グレッグ氏:前作までと同様、かつてコールがやっていたように動き回ることができます。
――前作までと比べて、マップはどれくらい広くなっていますか?
――グレッグ氏:具体的にどれくらい大きいか比較はできませんが、実際シアトルは大きい街で、比較的大きな街になるのではないでしょうか。
――シアトルが忠実に再現されているそうですが、ここはぜひ見てほしいというポイントがあったら教えてください。
――グレッグ氏:ぱっと見でわかるのがスペースニードル(高い塔)。あとは、シアトルにあるいくつかのお店が出てきます。また、シアトルはよく雨が降るが、その表現がリアルに体験できます。
――前作が発売される前、コールの髪の毛が短くなり、ファンから色々な意見が出て元に戻った経緯がありましたが、今回もそうした試行錯誤はあったのでしょうか?
――グレッグ氏:キャラクターデザインをするときは、色々とああだこうだということになってしまいます、今回も色々ありましたが、最終的には皆が納得する形でデザインされました。今は変わる予定はないですね(笑)。
――今回はオブジェクト破壊が派手になっているとききましたが、具体的な例でなにか教えていただけますか?
――グレッグ氏:まだ見せていないのでお伝えできませんが、結構大きなものまで壊すことが可能です。今後の情報にご期待ください。
――最後に、本作に期待している日本のファンにメッセージをお願いします。
――グレッグ氏:初代と前作をプレイしてくれた人たちに、心から感謝しております。ありがとう。今作では、新しい主人公、新しい街、新しい力をぜひ楽しんでいただきたい。今までシリーズ作品をプレイしたことがない人は、いい機会なので是非とも手にとってプレイしていただければと思います。
――本日はお忙しいところをありがとうございました。
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