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Xbox One「Dead Rising 3」はオープンワールドの“次世代バカゲー”に進化

鉢巻に学生服や昇竜拳が出せるグローブなどカプコンネタも満載のフリーローミングアクション

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 お次のXbox OneタイトルはCapcom Vanqouverが開発しているXbox Oneエクスクルーシブタイトル「Dead Rising 3」。こちらはZ指定確実の刺激が強すぎるゲーム性のためか、あるいはまだ英語版のままであるためか、日本マイクロソフトブースでは映像出展のみとなっているが、メディアに対してはGamescomバージョンをベースにした最新ビルドが公開されたのでご紹介しておきたい。ゲームの概要についてはE3レポートでもお伝えしているので、未見の方は合わせてご覧頂きたい。

デモを行なう「Dead Rising 3」プロデューサーのMike Jones氏
SmartGlassを使うと、マップで情報を確認したり、各種支援を要請したりできるだけでなく、実際にスマートデバイスの電話が鳴って新たなミッションを貰えることも
さくらのコスプレ。かなりキモい
昇竜拳で拳を振り上げてゾンビを打ち砕く
すべてを破壊し尽くしたマッシブボム
そしてこれがローラーとバイクを掛け合わせた乗り物。阿鼻叫喚の地獄絵図となる

 今回のデモの内容は、最大2人よるCO-OPプレイと、最大5つまで組み合わせて強化できるコンボウェポンシステム。そして乗り物同士を組み合わせてより殺傷力の高い乗り物を生み出すコンボビークルシステム、そしてXbox One独占タイトルならではの機能としてのSmartGlassを使った要素の4つがメインで、最後にナイトメアモードの解説も行なわれた。

 「Dead Rising 3」は、シリーズ3作目にして、初のオープンワールドを採用し、シリーズのコアシステムだった時間制限を撤廃、最大2人によるオンラインCO-OPモードを搭載して、2人で思う存分、ゾンビ退治に勤しむことができる。

 とりわけ北米市場では、人型のミュータントを殺しまくるゾンビゲームや、オープンワールドを採用したフリーローミングゲーム、そして複数人で遊べるCO-OPゲームの人気が非常に高いが、「Dead Rising 3」はそれらのいいとこ取りして、さらにそれらの先手を打って次世代機に投入を目指したゲームという感じだ。米国生まれのゲームプラットフォームであるXbox Oneのローンチタイトルらしいゲームである。

 路線としては非常にコミカルで、ライバルタイトルとなるのは「Left 4 Dead」や「The Walking Dead」、「Dead Island」というよりは、むしろ「セインツロウ」シリーズに近い。ストーリーはシリアスだが、実際のプレイ内容はとことんユーモラスで、紛れもなく日本でいうところの“バカゲー”であり、パーティーゲームとしても大活躍しそうな印象だ。

 デモを見て最初に受けた印象は、E3の時よりもさらにパフォーマンスがアップして、1080p、30fpsでキビキビ動いていたことだ。画面内には常に数百体のゾンビがうごめき、バトルに突入すると無数のエフェクトで画面が満たされるにも関わらず、目立ったパフォーマンスの低下は感じられず、常に快適にプレイできていた。Xbox Oneの高いパフォーマンスを実感できるゲームだ。

 デモを担当した「Dead Rising 3」エグゼクティブプロデューサーのJosh Bridge氏をはじめとした3人のスタッフは、コンボウェポンを作るための設計図を拾っては、次々に武器を組み合わせて新しい武器を生み出していた。たとえば、通常は持ち上げてぶん回してダメージを与える工事用のポールを、数度の改造を繰り返すことで、超音波で敵をなぎ倒すSF兵器に生まれ変わらせる、単なる属性ダメージを付与とか、ダメージアップではなく、武器のカテゴリー自体が変わってしまうところがおもしろかった。

 コスチュームや武器のバリエーションも凝っていて、これまでにカエルやサメ、ブランカ(「ストリートファイター」シリーズ)など妙なコスプレが公開されていたが、今回は「ストリートファイター」シリーズのさくらの衣装、つまり白いはちまきにセーラー服という出で立ちに着替え、昇竜拳が撃てるグローブをはめて敵に向かって昇竜拳を連打していた。ボイスもリュウっぽいボイスが入れられており、ゲームファン、カプコンファンには笑えるネタが詰まっているようだ。

 また、これはどのようにして作るのかは不明だが、様々なアイテムがゴテゴテ付いた“マッシブボム”がおもしろかった。地面において起爆させるのだが、画面が真っ白になる大爆発を起こし、デモでは427体のゾンビを倒し、かつプレーヤーは下着姿になっていた。よくわからない設定だが、ユーモラスだ。

 さらに興味を引いたのは、乗り物同士を組み合わせるコンボビークルシステム。武器のように特定の乗り物同士を組み合わせることでより殺傷力の高い乗り物を生み出すことができる。デモで見ることができたのは、道路を整備するローラーとバイクを組み合わせたRoller Hawgという乗り物だ。

 ローラーによる殺傷力とバイクによる操作性、スピード感を兼ね合わせた乗り物で、なぜか両側面にはゾンビを焼き尽くすための火炎放射機能まで取り付けられ、炎を出したままゾンビの群れに突っ込むと、無数のゾンビを踏みつぶしつつ、さらに両側面のゾンビを火だるまにするというもの凄い光景になる。この想像力と企画力は素晴らしいと思った。

 最後にナイトメアモードについて触れておくとシリーズのファンならお馴染みのように、もともとの「Dead Rising」シリーズは、ストーリー上の必要性から時間制限を付けていたが、これをあえて復活させて、なおかつオートセーブもオフにして楽しめるハードモードとなる。Bridge氏によれば、このモード限定のブループリントもあるということで、ゲームに慣れてきたら、チャレンジしたいモードのようだ。

 「Dead Rising 3」は、欧米ではローンチタイトルとしてリリースされ、日本でもローンチタイトルのひとつに数えられている。レーティングのZ指定は避けられそうにないが、間違いなくキラータイトルのひとつとなりそうだ。

 【9月22日追記】掲載当初、1080p、60fpsと記述しておりましたが、1080p、30fpsの誤りでした。お詫びして訂正いたします(編集部)

 

【最新スクリーンショット】

(中村聖司)