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「AVA」日本最強クランを決める決勝大会、大会史に残る死闘・激闘!

接戦も両部門を制した“DeToNator”、その秘訣は。激戦の記憶を振り返るインタビュー

接戦も両部門を制した“DeToNator”、その秘訣は。激戦の記憶を振り返るインタビュー

・護衛部門 優勝 “DeToNator”

護衛部門で優勝を果たした“DeToNator”の護衛チームの皆さん

──今日の試合、護衛部門の決勝を振り返って、どんな気持ちですか。

Mchik:一言でいうなら接戦、ですね。力の差が感じられない試合内容でした。相手も強豪の人たちが集まったクランなので、攻めも守りも互角で。攻めに関しては、最後にらうる君の忍者修理が運良く決まったというのが勝因で。だから本当に、運が味方した結果なのかなと思います。

──本当にわずかの差でしたね。

Mchik:そうですね、ラスト10秒あたりで相手にも修理されていたので、もしあと少しでも時間があれば通過されていたかもしれないですし、そんなギリギリの勝利でしたね。

──皆さんこういった大会には慣れていると思いますが、Just選手とTa1_cHaN選手は今回はじめてということですね。どんな気持ちでしたか、こういった試合をやってみて。

Ta1_cHaN:すごく楽しめたんですけど、やっぱり緊張感がすごかったですね。緊張してしまってプレイに支障がかなりでてしまったので、判断を誤ったりしてしまって。今回は皆に助けてもらったという感じでした。難しかったです。

Just:僕も同じで、緊張してしまって、試合前はなんにも考えられないし、手汗も凄いし(笑)。プレイもいつもどおりにいかなくて、味方に迷惑をかけてしまったなと。結果的には勝ててよかったですけど、複雑な気持ちです。次からこういうことがないように、メンタルの部分を鍛えていこうかなと思っています。

──さすがに接戦だったので皆緊張していたんでしょうけど、勝利できましたね。今日のキーマンは誰だったと思いますか?

Mchik:もうそれは、らうる君ですね(笑)。攻め側の最後で、彼の忍者修理が完全にキーポイントでした。

Raz_Berry:Ta1_cHaNもよかった。でも、やはりらうる君がいつもどおりの冷静な判断ができたのは大きいですね。

──こういう試合ほど、いつも通りが求められるわけですね。そのために何か、気をつけていることはありますか?

Mchik:声出しですね。ゲームがスタートする前に、掛け声みたいなことをやっているんですよ。ゴー、Det!って(笑)。それで緊張だとか、恥ずかしさみたいなものを吹っ飛ばすような気持ちですね。

らうる:試合中も声を出すことでリラックスできますね。

Mchik:護衛は特に30分間フルラウンドで進んでいくので、雰囲気に飲まれるとそのままずっと悪い流れに陥る場合もありますし、勢いに乗れればそのまま行けるということもあるので、リラックスすることは一番大事かなと思います。

──ひとりずつ、今日の感想をお願いします。

Mchik:正直、今日は一瞬負けがよぎったほどの試合内容でした。ほんとに最後の最後まで安心できない試合でしたけど、結果的に勝てたので嬉しかったですね。

Raz_Berry:途中は負けを覚悟しましたけど、最後まで諦めず、皆を信じてプレイすることができました。

らうる:僕個人としては、観客席に居る知り合いに聞いたところ、普段野良でプレイしているときのひとりごとみたいなことを試合中に喋ってたららしくて、本当に楽しんでやってたって言われました。改めて振り返っても、楽しめてやれてたのが、結果的に良いプレイにつながったんじゃないかなと思います。

Ta1_cHaN:今回の相手の“Exquake”は、元々僕も所属していたということもあって、本当に負けられない相手でした。絶対に勝ってやると思って、勝てたのでとりあえずは良しというところです。でも結構反省点はあったので、それを踏まえてまた次の大会でぶつけられたらいいなと思います。

Just:終わった時に、いつもどおりのプレイができないという悔しさと、勝った嬉しさとか、いろんなものが同時に出てきて、今まで感じたことのない気持ちになって……。やっぱり、オフラインという場所は、自分が思っていたより凄い場所でした。……どう言えばいいかわからない気持ちもありましたけど、楽しかったです。


・爆破部門 優勝 “DeToNator”

爆破部門で優勝した“DeToNator”の爆破チームの皆さん

──今日の試合は全部が接戦でしたね。見ていて、ひとりひとりのがんばりがカギになった印象でした。勝てたポイントを振り返ってみてください。

Darkよっぴー:そうですね。これまで各マップで、2スナ(スナイパー2人体勢)というのをやってなかったんですよ。ずっと釈迦君のみがスナイパーだったんですけど、今回は相手のスナイパーが強かったので、敢えて2スナにして対抗したんですよ。そこで今回はNicoRob1Nにスナイパーをさせて、強気でぶつかっていけと。その結果が、初戦の「AIRPLANE」とかで出てたかなあという感じがします。

──やはりスナイパーの強さというのは、作戦のカギになってくるんでしょうか。

Darkよっぴー:そうですね、やはりロングレンジでの撃ち合いでは、ライフル対スナイパーではどうしようもない場合が多いんですよ。それで対抗できるのは、やはりスナイパーで。向こうのチームはスナイパーがどんどん抜いてくるタイプで対抗しなければという感じです。スナイパーがひとりなら、そのひとりが特定されれば他の場所にはいないとう判断になるんですが、2人いればプレッシャーをかけられますしね。

──決勝は一進一退の攻防でした。心理的にはどんな感じでしたか。

上海紅茶館:2ラウンド多く取ると、気持ちに余裕ができるんですよ。すると、プレイも躍動感が出てくるというか。逆に、1本取られて追いつかれるぞとなると、精神状態として一番きつい状況になります。中でも、こちらが負けて同点になったとき、というのがメンタル的に一番きます。そこでもう一回取り返せるか、というのが流れの中で一番重要なところだったと思います。

──気持ち的にきつい状況では、いつもどおりのプレイができなくなってしまうんでしょうか。

NicoRob1N :そうですね、いつもどおりのプレイをしようとしてても、怖いなって思いが頭でなく体でででしまうことがあります。

釈迦:ここで自分が死んだら、なんてことを考えると、どうしても硬くなってしまいますね。

Darkよっぴー:特にラウンド取得数が6-6になったときにには、それが顕著にでますね。そこでいかに強気で行けるかだと思います。結局、弱腰になったら負けちゃうので。

釈迦:「INDIA」でそれがあったんですよ。6-6の状況で相手のスナイパーが凄く強気で前に出てきていて、それがすごく意外で、油断しているところを完全にやられてしまいました。逆に最終マップの「CANNON」では敵が絶対ビビってると思って。普段はスナイパーが最初にキルを取りに来る動きがあるんですが、それがなかったので。

──気持ちの部分が左右するほど、厳しい戦いでした。今日のキーマンを上げるとすればどうでしょう?

Darkよっぴー:各人がそれぞれキーマンだったと思いますけど、強いていうなら急遽スナイパーをまかせたNicoRob1Nかなと思いますね。

──なるほど、NicoRob1Nさんは、いつもはやらない役割をやってみてどうでしたか。

NicoRob1N :もともとはスナイパーをずっとやっていて、このクランに入った時に急遽ライフルマンになった経緯があるので、実は慣れてましたし、久しぶりにやることの恐れとかもありませんでした。弱気になったら真ん中、強気で行こうとか、よっぴーも言ってくれたので、気にならなかったです(笑)。

──今日は強気がキーワードみたいな感じですね。

Darkよっぴー:そうですね、そもそも決勝は、2マップのアドバンテージが相手にある中でのスタートで、僕らはその差を埋める必要があったので(笑)。強気でいかないと!

──最後に皆さんそれぞれ、今日の感想や世界大会に向けても抱負をお願いします。

Darkよっぴー:チームの雰囲気がすごく良かったことが勝ちにつながったと思っています。正直、決勝で1セット取られてリーチをかけられた場面で、声をだして立て直せた、なおかつ強気で行けたのが良かったですね。

Saih4tE:世界戦に向けた日本戦の決勝戦というのは2回目だったんですけど、改めて「AVA」はチーム戦だなと思いましたね。皆で一丸となって声を出して強気になって、本当にこのチームにいてよかったなと。正直僕自身はデキが良くなかったんですけど、皆が励ましてくれて。課題もあるんですが、世界戦に向けて改善して、また力をつけていきたいなと思いました。

釈迦:決勝の前半は本当に生きた心地がしなかった中で、相手の“Requish”が50連勝してたっていう「ASLAN」というマップで勝てたのが流れに乗れた一番のポイントでした。最後の1マップでは負ける気がしないというか、むしろ楽しい気持ちでプレイできて、勝つことができたのでとても嬉しかったです。

上海紅茶館:試合の始めはけっこう体が硬かったんですけど、後半にいくにつれて緊張がほぐれて、集中もできるようになりました。後半特に、気力という面では世界戦でも負けないレベルのものが僕らに備わっているなということを感じました。逆境でやることで、それは間違いないと自信が持てましたね。

NicoRob1N :対戦相手のリーダーの方も言っていたんですが、本当に楽しく、皆で鼓舞し合って、勝って、負けてと、本当に楽しい大会だったなと。楽しいだけではなく、いろいろ勉強にもなりましたし、内容の深い経験を積むことができました。ステージに立ってみると、また世界の見え方が変わりますし、何事に対しても前向きになれますので、ここに来れなかったクランの皆さんもまた次を目指して欲しいと思います。

(佐藤カフジ)