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【特別企画】HaswellとGTX 780MでゲーミングPCはどこまで進化した?

NVIDIA GPU対決 : GTX 780M vs GTX 680M

NVIDIA GPU対決 : GTX 780M vs GTX 680M

 続いてNVIDIA GPUの新旧対決を見ていこう。今回比較する2つのGPUは下記のようなスペックとなる。

 【GTX 780M】【GTX 680M】
CUDAコア1,5361,344
コアクロック823MHz720MHz
メモリ256bit GDDR5 4GB
メモリクロック2,500MHz1,800MHz
ドライバー311.48320.18

 アーキテクチャはどちらもKeplerだが、性能は全面的に向上している。NVIDIAは両者を比較し、GTX 780Mが31%の性能向上を果たしたとコメントしている。

 なお今回のテストにおいては、GPUのドライバーに違いがある。GTX 780Mの最新ドライバーがまだダウンロードできないため、プリインストールされているものを使用している。GTX 680Mは最新版を使用しているため、パフォーマンスに若干影響している可能性がある。

 またCPUは性能の近いものになっているが、アーキテクチャは違うので、ベンチマーク結果にも影響は出ていると思われる。今回はそこを含めて、新旧のPCでの3D性能比較としてご覧いただければ幸いだ。

【ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編】
 【GTX 780M】【GTX 680M】
1,280×720 標準画質12,61312,444
1,280×720 最高画質9,0387,733
1,920×1,080 標準画質9,9279,304
1,920×1,080 最高画質6,6154,937

 「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編」では、「1,280×720 標準画質」ではほとんど差がないものの、画質や解像度を上げるほど差が開くという結果に。「1,920×1,080 最高画質」では約34%の差がついており、NVIDIAの公称どおりの性能が見て取れる。

 「1,920×1,080 最高画質」の実行画面では、GTX 680Mで若干もたつくシーンがあるが、GTX 780Mは比較的滑らかで、見てわかる程度の差は出ていた。ベンチマーク結果も、GTX 780Mが“とても快適”の評価だったのに対し、GTX 680Mは“快適”に1段階評価が落ちている。「FFXIV」をノートPCで、なおかつフルパフォーマンスで遊びたいという人には、GTX 780Mは良い選択肢となりそうだ。

【FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト3】
 【GTX 780M】【GTX 680M】
Low10,40210,047
High7,5787,355

 続いては「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト3」。今となっては低負荷・低解像度のベンチマークソフトということもあり、スコアの差はほとんど見られなかった。

【ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0】
 【GTX 780M】【GTX 680M】
1,280×720 画質設定35,9816,171
1,280×720 画質設定54,6884,484
1,920×1,080 画質設定32,6872,374
1,920×1,080 画質設定52,0651,955

 「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」では、高解像度でややGTX 780Mが勝る程度で、さほど大きな差は見られなかった。ベンチマーク中のフレームレートを見ていると、シーンによってはGTX 680Mのほうが高いこともあり、思ったより差がつかなかった。ドライバーの改善で対応してくれることを期待したい。

【バイオハザード6 ベンチマーク】
 【GTX 780M】【GTX 680M】
1,280×72014,116/S9,708/S
1,920×1,0808,117/S6,452/S

 「バイオハザード6 ベンチマーク」は、解像度を除いては標準設定のままでテストしている。解像度の高低によらずGTX 780Mが良好なスコアを出しており、実行中のフレームレートも終始GTX 680Mを上回っていた。

 ただGTX 680Mについても、1,920×1,080で評価Sとなっているため、実際のゲームにおいては十分なパフォーマンスを持っていると言える。

【MHFベンチマーク第3弾【大討伐】】
 【GTX 780M】【GTX 680M】
1,280×72025,82920,168
1,920×1,08013,15910,709

 最後は「MHFベンチマーク第3弾【大討伐】」。こちらもGTX 780Mがスコア上では圧倒している。ただフレームレート的にはどちらもコマ落ちなどは見られず快適に動作していた。カプコンのゲームはGTX 780Mが得意な傾向があるのかもしれない。

 全体を通して見ると、ゲームによってスコアのばらつきが見られるものの、ある程度のアドバンテージは感じられた。特にこれからサービスインする「FFXIV」において、現状で差を付けているというのは大いに期待できる。

 参考までに、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編」の「1,920×1,080 最高画質」を実行中の映像を撮影したので、ご覧いただきたい。動画が30fpsなので、60fps近く出ている実際の映像よりもフレームレートが落ちる点はご了承いただきたい。ノートPCでこの画質でも快適に動く、ということが伝われば幸いだ。

【「FFXIV: 新生エオルゼア」ベンチマーク ワールド編 新旧GeForce比較】
左がGTX 780M、右がGTX 680M。どちらもかなり快適に動作しているが、重いシーンでもGTX 780Mはフレームレートが安定している

(石田賀津男)