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「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」βテストレポート
最大限に評価したいクエスト。次から次へと現われる多種多彩なクエストで遊びまくり!
(2013/4/26 00:00)
最大限に評価したいクエスト。次から次へと現われる多種多彩なクエストで遊びまくり!
バトルでは少々手厳しいことを書いたが、逆にもろ手をあげて評価したいのはコンテンツの豊富さだ。「FFXIV:新生エオルゼア」には実に多種多様なクエストが用意されている。βテストの段階では、メインとなるストーリークエスト、サブクエスト、レベル5刻みに受けられるクラスクエストの他、グランドカンパニー、F.A.T.E.、ギルドリーヴ、討伐手帳など多彩なコンテンツが実装されている。「旧FFXIV」はコンテンツの少なさが大きな不満点だっただけに、大満足のボリュームだ。
序盤はチュートリアルクエストから始まり、クエストのナビゲートに従っているだけで一通りの操作方法を習得できるようになっている。クエストを進めることで様々な裏話、裏設定が明らかになる。例えばシェーダーは盗賊だと忌み嫌われているが、そんな種族のルーツを探るために遺跡を発掘している調査隊を手伝うクエストや、迷子の妖精を仲間の元に連れ戻すクエストなどがある。
クエストの目標もただ敵を倒すだけではなく、エモートを使ってなだめたり、途中でアイテムを使ったり、本来の目標以外の敵が出てきてその敵を倒すクエストに変化したりと、様々なバリエーションが用意されている。次から次へと現われるクエストをエンドレスに遊んでいるうちに、気づくと結構な時間が経っていたりと、かなり夢中になれる要素だ。
クラスクエストやメインストーリーは冒頭のカットシーンしか見ることができないが、「FFXIV:新生エオルゼア」のキーワードとなる「光の戦士」という言葉がちらりと出てきて大きな物語を予感させる。最近ではカットシーンを使ってドラマティックに盛り上げるクエストも珍しくはなくなったが、やはりその元祖ともいえる「FF」シリーズだけに、キャラクターの描き方やストーリー運びなどが上手いなあと感心させられる。翻訳では味わえない、日本語の妙が楽しめるのも国産ゲームならではのメリットだ。
フェーズ3からがいよいよ本番。「新生FFXIV」は国民的MMORPGになれるのか!?
筆者はCBTの独特な和気藹々とした雰囲気が好きだ。本作は北米、欧州のプレーヤーと合同のサーバーなので、常に英語の広域チャットが流れている。レベルの上げ方やNPCの位置、製作についての情報交換から、雑談まで自由なコミュニケーションが行なわれている。パーティー募集やパーティーメンバー募集も盛んだ。
残念ながら、日本語での情報交換は英語に比べると明らかに少ない。日本人も英語でコミュニケーションしているのか、それとも英語圏のプレーヤーに遠慮しているのか、日本語のパーティー募集はあるが、雑談はほとんど聞こえてこない。
この状態は、あまり欧米のプレーヤーと遊んだことがない人にとっては敷居が高く感じられるのではないかと、少し心配に感じなくもないが、もちろん英語圏のプレーヤーとコミュニケーションを取りながらのプレイも楽しいので、積極的に話しかけて欲しいとも思う。
フェーズ3からはいよいよPS3ユーザーもテストに参加する。まったくオンラインゲームの経験がなく体験版を遊んでみようと思って参加するプレーヤーもいるだろうということから、ゲームバランスなど大きな方向性はフェーズ2までに煮詰められることになっている。全体としてはMMORPGとして十分及第点を与えられる内容になっており、一度サービスインしたMMORPGを、サービスを継続しながら作り直すという前代未聞の挑戦は、ハッピーエンドの門出を迎えようとしているように思える。
とはいえ特にバトル関連では、まだまだ調整の必要性を感じる局面が多い。例えば、前述したスキルの少なさや魔法キャンセルの仕様、モンスターとプレーヤーの間に障害物があった場合、プレーヤーは攻撃できないのにモンスターの遠距離攻撃は届くことなどだ。
フォーラムにも多くのフィードバックが寄せられ、すでにCBT仕様のいくつかは改修されることが決まっている。本作をずっと追い続けていた筆者だが、今回のテストで初めて週末だけでなく平日ももっともっと遊びたいと思った。純粋に次々に出てくる新しいクエストを追いかけながら、エオルゼアの世界を右往左往するのが楽しかったのだ。
「FFXIV:新生エオルゼア」は多くのFFファンが当初遊びたいと思っていた「FFXIV」の姿にかなり近づいているのではないだろうか。まだサービス開始にはしばしの猶予が必要だろうが、期待に胸を膨らませながらフェーズ3を待ちたいところだ。