セガ、「リズム怪盗R×miwa プレミアムイベント」を開催
豪華なバンド編成とダンスで「リズム怪盗R」の魅力を再現!
主題歌を歌うmiwaさんの歌声も楽しめたスペシャルライブ


3月25日 開催

会場:品川 ライブホール「ステラボール」



 ニンテンドー3DS用ソフト「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」(以下、「リズム怪盗R」)購入者限定のイベント「リズム怪盗R×miwa プレミアムイベント」が開催された。

 イベントでは、「リズム怪盗R」のオープニングテーマ「クレアデルネ」を書き下ろした「miwa」さんのアコースティックライブステージや、ダンスグループ「KoRocK」による大迫力のダンスステージ、そして「リズム怪盗R」の楽曲を手がけるコンポーザー大谷智哉氏率いる「リズム怪盗Rバンド」によるライブステージが楽しめた。それらの模様をお伝えしていこう。




■ 豪華編成の「リズム怪盗Rバンド」がライブ演奏! 主題歌を歌うmiwaさんも登場!!

 会場となった品川・ライブホール「ステラボール」には、このイベントに当選した300組600名のファンが詰めかけた。会場ではメインホールのステージのほかに、「リズム怪盗R」の特別なプロモーション映像を3D立体視対応のテレビで観賞できるようになっていたほか、「リズム怪盗R」のタペストリーやパネルも展示。物販コーナーでは「リズム怪盗R」のオリジナルサウンドトラックや、miwaさんのアルバムも販売されていた。


メインホール以外にも、3D立体視テレビで「リズム怪盗R」のPVが観られるようになっていたり、タペストリーやキャラクターのパネルも展示されていた。また、物販コーナーでは「リズム怪盗R」のオリジナルサウンドトラックや、miwaさんのアルバムも販売していた
会場となった「ステラボール」には、当選した300組600名のファンが詰めかけたイベントの開始と共に、ステージには怪盗Rとフォンデュのシルエットが!

 イベント開始の時間になると、場内は暗闇に包まれ、ステージの幕へとスポットライトが当てられた。そこに映しだされた影は、「リズム怪盗R」の主人公「ラルフ」こと「怪盗R」と、その相棒である「フォンデュ」のシルエット! スペシャルイベントの開始を告げる「怪盗R」の声が響くと共に一気に幕が降ろされ、ステージ上に控えていた本作のコンポーザー・大谷智哉氏率いる「リズム怪盗Rバンド」が登場! そのまま1曲目である「SHOW TIME」の演奏がスタートした。颯爽と現われる「怪盗R」にふさわしい凝った演出だ。

 ステージには、ゲーム中の「怪盗R」とダンサーの衣装を身につけたダンスグループ「KoRocK」の3人も登場。「リズム怪盗R」のゲーム中にはいくつかのリズムゲームで「ダンサーの踊りに合わせて『怪盗R』がダンスを踊る」というものがあるが、それを再現したものになっている。

 この日の演奏を行なった「リズム怪盗R」バンドは、大谷智哉氏を中心に、ドラムス、ベース、キーボード、トランペット、サックス、トロンボーン、ヴァイオリンというビッグバンド的な編成。「リズム怪盗R」の楽曲は携帯機の3DSながら、数多くの楽器の音を収録した本格的な楽曲揃いとなっているが、それを生音でしっかりと演奏できる豪華な編成。「KoRocK」のダンスと共にゲームの魅力を豪華に作り上げていく、まさにスペシャルなライブとなっていた。

 続いて、「パリ市警からの逃走」、「怪盗フォンデュの大作戦」、「対決 執事ロアン」とライブの臨場感と迫力はやはり段違いのものを感じさせ、特にホーンセクションは生で聴くと響きと音のツヤがはっきりわかる。ホールの音響の良さもあり、最高に贅沢な空間を作っていた。

 5曲目は「ニセ怪盗R登場! Original Music Taken From スペースチャンネル5」。印象的なメロディーの入りに、場内からは歓声が沸き上がった。ゲーム中では「怪盗R」と、その知名度にあやかろうとした偽物が「スペースチャンネル5」よろしくダンス対決をする曲だが、「KoRocK」がその対決模様をステージ上で表現。曲も「スペースチャンネル5」のオリジナルバージョンで演奏され、演奏後には大きな拍手が起きた。


【ダンスグループ「KoRocK」】
ゲーム中に登場する怪盗Rとダンサーの衣装に身を包んでいるのは、ダンスグループ「KoRocK」の3人。ゲーム内のリズムゲーム同様、曲に合わせたダンスをみせてくれた

【大谷智哉氏率いる「リズム怪盗Rバンド」】
ベースを弾く大谷智哉氏(写真右上)を中心に、この日のために結成された「リズム怪盗Rバンド」。ドラムス・ベース・キーボード・トランペット・サックス・トロンボーン・ヴァイオリンという、ゲームの楽曲をフルに演奏できる豪華な構成になっている

曲の進行に合わせてヴァイオリン、ピアノキーボードのメンバーも登場。最後にはメンバー全員で豪華な演奏を作り上げた

パリのシャンゼリゼ通りをイメージしたオシャレさの漂う「Day in Paris」では、楽器をフルートとアコーディオンに持ち替えて演奏
「月の姫君」ではピアノとヴァイオリンで忠実に楽曲を再現。生演奏の魅力を加えていた

 ここで盛り上がりの方向は一区切り。ここからはバンドメンバーが楽器をアコーディオンとフルートに持ち替えて、本作の舞台であるパリの魅力を前面に押し出した「Day in Paris」。7曲目はピアノ音とヴァイオリンでの「月の姫君」。ここまで登場していなかったヴァイオリンの丸山さんが、ゲーム中の「マリア」を彷彿とさせる衣装で登場。ホーンセクションもそうだが、生のヴァイオリンじゃツヤや伸びやかさがひと味もふた味も違って聴こえる。楽曲の美しさもあり、素晴らしい演奏となった。

 間髪入れずに、他のメンバーが加わって8曲目の「意思を受け継ぐもの」へ。ゲーム中のクライマックスシーンで流れる曲で、「マリア」が弾くヴァイオリンのメロディーを中心に最高の盛り上がりを見せる、「リズム怪盗R」でも屈指の名曲。

 さらに続いて、9曲目の「LAST DANCE」へ。ゲーム中ではクライマックス後の怪盗Rとマリアという2人のエピローグへと誘っていく曲で、怪盗Rのダンス、コーラス、ホーン、さらに「マリア」のヴァイオリンと、本作の全てが詰まっているような曲だ。

 ステージ上ではヴァイオリンの丸山さんが演奏する脇を、「怪盗R」とダンサーの「KoRocK」の3人が踊って「『マリア』のヴァイオリンと『怪盗R』のダンスのコラボレーション」を見せるという演出になっていて、ビジュアル、サウンドともに最高の完成度。「意思を受け継ぐもの」からの流れも見事で、あらためて本作の楽曲の魅力や味わい深さが確認できる最高の演奏となっていた。

 「リズム怪盗R」バンドの最後の演奏は、本作を象徴するテーマ曲「怪盗Rのテーマ」。本作の持つスタイリッシュさを最も表われた1曲で、夜のパリの街に「怪盗R」のシルエットが浮かび上がるかのような忍び寄るメロディーからヴァイオリンの鮮烈なメロディーへと入っていく、スタイリッシュさ全開の曲だ。リズム怪盗Rバンドのフィニッシュを飾るのに相応しい演奏となった。


「リズム怪盗R」の楽曲は携帯機用のタイトルながらも、楽器を豊富に使いクオリティの高い曲になっているのがポイント。このスペシャルイベントでも、それを再現しつつの生演奏にするため、たくさんの楽器が用意されていた

マリアのポジションでヴァイオリンを弾く丸山さんと、怪盗Rやダンサーのポジションで踊る「KoRocK」を交え、全員で「LAST DANCE」! 最高の演奏とパフォーマンスをみせた

「リズム怪盗R」のオープニングテーマ曲「クレアデルネ」を歌った「miwa」さんが登場

 ここからは「リズム怪盗R」のオープニングテーマ曲「クレアデルネ」を歌った「miwa」さんが登場、アコースティックライブステージとなった。1曲目はもちろん「クレアデルネ」。オープニングムービーと共に流れるこの曲は、本作の持つ爽やかさと暖かさを象徴するかのような曲。アコースティックの演奏とライブで聴く「miwa」さんの伸びやかな歌声は、ここまでのバンド演奏とはまた異なる魅力を発揮していた。

 「クレアデルネ」というタイトルはフランス語で“月の光”という意味で、「miwa」さんはパリの街を思い浮かべながら、ゲーム中のマリアの気持ちにも寄り添いながら書き下ろしたという。「マリア」がヴァイオリンを弾くということで曲中にもヴァイオリンを取り入れたことなど、楽曲のエピソードを話してくれた。

 続いて「miwa」さんは自身の曲から「441」、「Chasing Hearts」、「オトシモノ」、「片思い」を歌った。「miwa」さんの歌声は声量があってとても伸びやか。「441」と「Chasing Hearts」の疾走感のある爽やかな曲から、「オトシモノ」と「片思い」のしっとりと聴かせる曲を歌い上げた。「リズム怪盗R」だけでなく、「miwa」さんの今後に注目したくなるライブとなった。


「クレアデルネ」をはじめ、全5曲を歌った「miwa」さん。もちろん「リズム怪盗R」もプレイしているというが、クリアは妹さんに先を越されてしまったとか。伸びやかな歌声で会場を魅了した

 「miwa」さんのライブも終了してこれでイベントは終了かと思われたが、最後にはサプライズが。今回のイベントのエンディングロールと共に聞こえてきたのは、カヒミ・カリィさんが歌う「Je te dis au revoir」。海外版の「リズム怪盗R」にのみ収録され、オリジナルサウンドトラックでしか聴けない貴重な曲。最後までサービス満点だ。

 スクリーンでは「リズム怪盗R」の映像やスタッフロールと共に「Je te dis au revoir」の歌詞の日本語訳を表示していて、この曲の最後にある「またいつか会える日まで 君にさよなら」という歌詞と共に、「リズム怪盗R×miwa プレミアムイベント」は幕を降ろした。「リズム怪盗R」ファンを最後まで、存分に満足させてくれる、贅沢な時間を味わえるライブイベントとなった。


エンディングロールにはサプライズが。海外版の「リズム怪盗R」にのみ収録されている、カヒミ・カリィさんが歌う「Je te dis au revoir」が流れた。この日本語訳の歌詞と共に、イベントは締めくくられた


【セットリスト】


・リズム怪盗Rバンドのライブステージ

M-1「SHOW TIME」
M-2「パリ市警からの逃走」
M-3「怪盗フォンデュの大作戦」
M-4「対決 執事ロアン」
M-5「ニセ怪盗R登場! Original Music Taken From スペースチャンネル5」
M-6「Day in Paris」
M-7「月の姫君」
M-8「意思を受け継ぐもの」
M-9「LAST DANCE」
M-10「怪盗Rのテーマ」

・miwaさんのライブステージ

M-1「クレアデルネ」
M-2「441」
M-3「Chasing Hearts」
M-4「オトシモノ」
M-5「片思い」

(C)SEGA

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(2012年 3月 26日)

[Reported by 山村智美]