デル、国内最高峰のPCゲーミング施設「ALIENWARE ARENA」をプレオープン

秋葉原を国内“侵略”の拠点に。PCゲーム関連イベントも多数開催予定


2月18日オープン予定

会場:アイ・カフェAKIBA PLACE店

利用料金:30分280円より



 デル株式会社と株式会社カジ・コーポレーションは2月17日、東京秋葉原のネットカフェ アイ・カフェAKIBA PLACE店において、翌2月18日より正式オープンを予定しているPCゲーミング施設「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェAKIBA PLACE」のプレオープンイベントを開催した。会場には多くの業界関係者やメディアが訪れ、久々となる本格PCゲーミング施設のオープンを祝った。

「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェAKIBA PLACE」の様子。専用の衝立が設けられ、アイ・カフェから綺麗に隔離されている
挨拶を行なったデル コンシューマー&SMBマーケティング本部 コンシューマーマーケティング ブランドマネージャー添田貴嗣氏
「ALIENWARE ARENA」に設置されているPCで常時起動しているランチャー。基本はこのメニューから使いたい機能を選ぶ形になるが、インターネットやディスクメディアからアプリケーションをインストールして使うことも可能
写真の真ん中のゾーンが「ALIENWARE ARENA」の料金体系

 イベントの冒頭では、ALIENWAREを代表してデルで「ALIENWARE ARENA」の企画を担当したコンシューマー&SMBマーケティング本部 コンシューマーマーケティング ブランドマネージャーの添田貴嗣氏が挨拶。添田氏は、「『ALIENWARE』はPCゲームのマーケットをリードするブランドだと考えている。ここを拠点に活動を行ない、ここでの成功体験を外に広げていきたい」と、早くも2店舗目以降の野心を覗かせるコメントを残してくれた。

 「ALIENWARE ARENA」は法人以外に、個人にも20台から貸し出し可能で、イベント開催に適したステージや、ストリーミング放送を行なう機材なども完備しているという。利用料に関しては「直接店舗に問い合わせてほしい」としている。現時点では3月3日と4日に、NHN Japanのイベントの実施が予定されている。

 さて、「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェAKIBA PLACE」は、すでに弊誌でも報じているように、大手PCメーカーのデルのゲーミングPCブランド「ALIENWARE」を全面展開したPCゲーミング施設。会場は、カジ・コーポレーションが運営するネットカフェ アイカフェAKIBA PLACE店の一部を借り切る形で、もともとハイスペックPCが配置されたエリアをそっくりそのまま「ALIENWARE ARENA」として利用している。

 設置されているゲーミングPCは、ALIENWAREのデスクトップモデル「ALIENWARE Aurora」で、よりゲーミング仕様にするために、カタログ記載の標準構成からGPUやメモリなどをスペックアップしたものを採用している。PCの台数は40台で、すべてモニターの上に置かれ、本体側面のイルミネーションが薄暗い会場のアクセントになっている。

 ペリフェラルにもこだわっており、全台にキーボードとマウスはもちろんのこと、マウスパッドやヘッドセットまでゲーミング仕様で統一しており、基本的に手ぶらで遊びに行くことができる。40台中20台は、デルがSteelSeries等からライセンスを受けたALIENWAREブランドのゲーミングデバイス。残り20台が、RazerとDHARMAPOINTで10台ずつとなっている。行くたびにプレイするマシンを変えるのも楽しそうだ。

 会場は、アイ・カフェの8階エリアの奥まった部分に設置されている。ネットカフェでは図書館のように静かに過ごすのが通例だが、「ALIENWARE ARENA」は一種隔離されたエリアにあるため、ここだけは自由に騒いで良いようで、雑談を交わしながらプレイしたり、声を掛け合ってチームプレイの練習をすることも可能と言うことだ。

 オンラインプレイでは重要となるネットワーク回線については、カジ・コーポレーションの全面協力を受けて、ネットカフェ部分とは別の専用線を引いており、常に快適なオンラインプレイが楽しめるようだ。

 ソフトウェアに関しては、Windows 7 Home Premiumをベースに、アイ・カフェ独自のランチャーが常時起動する形になる。ゲームやSNS、インターネット、ストリーミングなどの項目があり、ゲーム以外の用途にも使うことができる。

 メインはゲームとなるが、ゲームに関しては標準で準備されているオンラインゲームを中心としたタイトル以外にも、インターネットからダウンロードしたり、パッケージを持ち込んでインストールするなどしてプレイすることも可能。ただし、ネットカフェシステムの通例として、再起動すると標準装備のコンテンツ以外はすべて消えてしまう。このため、再起動を必要とするコンテンツは基本的に利用できない。カジ・コーポレーションによれば、メーカーの希望やユーザーの要望によって標準利用可能なコンテンツは順次増やしていきたいとしている。

 利用料金はアイ・カフェの「オープン・ブース席」準拠の価格設定となり、平日で30分280円、土日祝日で30分300円より。15分刻みで料金が加算され、3時間以降はパック料金となる。パック料金は3時間から12時間まで取りそろえられており、価格は980円から用意されている。土日より平日、昼より夜が安く、最もお得な平日の「ナイト12時間パック」は2,280円とかなりコストパフォーマンスが高い。

 現状では標準搭載されているゲームが、比較的ライトなオンラインゲームばかりで、ALIENWAREのパフォーマンスを生かし切れるハイエンドPCゲームがゼロというのが残念だったが、店内の上質な雰囲気と、ハイエンドPCがもたらすキビキビとした動きはとても快適だった。日本のPCゲーマーの新たな聖地となりそうなニュースポットだ。


【ALIENWARE ARENA】
店内は顔がほんのり見えるほどのゲーミングに適した薄暗さになっている。モニターの上に鎮座しているのがゲーミングPC「ALIENWARE Aurora」となる

【ALIENWARE Aurora】
PCはすべて「ALIENWARE Aurora」で共通となっているが、ペリフェラルは「ALIENWARE」(左)、「Razer」(中央)、「DHARMAPOINT」(右)のタイプが用意されている

【アイ・カフェAKIBA PLACE店】
8階の奥が「ALIENWARE ARENA」に占拠されたアイ・カフェAKIBA PLACEだが、手前エリア、および7階エリアはお馴染みのネットカフェエリアが広がる。このギャップもおもしろい

(2012年 2月 17日)

[Reported by 中村聖司]