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オンラインゲーマーのための「ALIENWARE ARENA」が博多にオープン

新たな聖地の誕生を感じさせる国内2店舗目のオンラインゲーム施設

5月18日より営業開始予定

 デルとカジ・コーポレーションはオンラインゲームプレイ施設「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」の営業を5月18日より開始する。

 「ALIENWARE ARENA inサイバック博多駅前店」は、国内では東京・秋葉原の「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」に続く2号店で、全世界で展開中のゲーミングPC「ALIENWARE Aurora」が設置している。配信席やプロジェクター、イベントスペースなども備えており、オンラインゲームのプレイから、各種イベントの開催可能な施設だ。

 「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」はメーカー、ユーザー主催による数々のオンラインゲームのイベントが行なわれている他、各国のe-Sports選手が日本の大会を前に練習に使うなど、単なるネットカフェのスペースを越えた、まさにオンラインゲーマーの為に存在する施設だ。

 そんなオンラインゲーマーの“聖地”を目指す「ALIENWARE ARENA ゲーミングカフェ」の2号店が博多「サイバック博多駅前店」に誕生する。

 今回はオープンに先駆けてプレス向けに内覧会と、デルでALIENWAREのブランドマネージャを務める添田貴嗣氏より、本施設の概要と取り組み、実績について発表が行なわれたのその模様をレポートしたい。

1号店を踏襲しつつも、更に快適になった「ALIENWARE ARENA inサイバック博多駅前店」

デルでALIENWAREのブランドマネージャを務める添田貴嗣氏
5ブースが横並びになっていて、向かい合わせになって1島を形成している。合計で2島あり、ブースは全部で20ブースだ

 「ALIENWARE ARENA ゲーミングカフェ」は「ALIENWARE」というブランドの拡大、オンラインゲームマーケットの活性化、ユーザー同士の結びつきの強化を目的としてオープンされた施設だ。

 特にこれまでの日本にはなかったオンラインゲームを公共の場で楽しめるような場を提供し、ユーザー同士のコミュニケーションの場として活用して欲しかったのだという。

 実際に2012年2月に営業を開始した1号店の「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」ではメーカー、ユーザー主催のイベントが行なわれている。この施設は通常のネットカフェと違い、「ALIENWARE Aurora」を使った最高の環境でプレイできるという利点はもちろんだが、PCが5台横並びで隣の席の画面を見られる点や、声を出しながらプレイできる施設になっているため、各オンラインゲームの大会前に選手が練習に使用する設備という使われた方もしている。

 添田氏によると「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」は2012年2月のオープン以来、総利用者数は31,000人、公式のゲームイベントは50回という実績を残しており、「目標とした数字を大きく越えた結果」だという。

 そして今後「ALIENWARE ARENA ゲーミングカフェ」は全国展開されていく予定で、秋葉原に次ぐ2号店が「ALIENWARE ARENA inサイバック博多駅前店」というわけだ。

 「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」は博多駅から徒歩数分の位置にあるインターネットカフェ「サイバック博多駅前店」の7F、ビリヤード台やダーツマシンが置いてるフロアの一角に配置されている。

 全体的な作りは1号店の「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」のコンセプトを踏襲しており、少し薄暗い照明の中でブースやPCがLEDでライトアップされ、「ALIENWARE」らしいクールさを感じさせるエリアになっている。

 設備面も大枠は「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」に準拠している。設置されているPCは全てALIENWAREシリーズのフラッグシップモデルの「ALIENWARE Aurora」で、これらは市販モデルをカスタマイズしスペックアップされており、GPUにはハイエンドモデル「GeForce GTX 690」が採用されているという。

 その他のパーツもスペックアップが図られているそうで、添田氏によると「現時点で存在する全てのオンラインゲームがストレスなく快適に遊べる」という。更に回線はこのエリアの為だけに、ネットカフェ部分とは別の回線が用意されているという。イベントなどで動画配信を行なっていてもラグなどが発生しないようにすることが目的だ。

 もちろんマウスやキーボードなどのデバイスも全てゲーミング仕様に統一されており、「ALIENWARE」ブランドの他に、「DHARMAPOINT」、「Razer」、「ZOWIE GEAR」といったブランドのゲーミングデバイスが用意されている。

 更に司会・実況ブースや、プロジェクター、各種音響設備も用意されており、各種のオンラインゲームの大会やイベントはもちろん、その他デジタルコンテンツの発表イベント等様々な用途に活用できる。

 そして、「ALIENWARE ARENA inサイバック博多駅前店」は単純に「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」を持ってきたのではなく、様々な点がブラッシュアップされている。

 最も大きな違いはスペースだ。「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」も「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」もほぼ同じ広さだが、「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」の設置台数が40台なのに対し、「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」の設置台数は20台と半分になっており、その分ゆったりとしたスペースが確保されている。

 何度かイベントの取材などで「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」に伺ったことがあるのだが、ブースに座らずにイベントを観覧しようとすると、通路は1人が通れるくらいとなっており、すれ違いに少し狭さを感じる事があった。この点は大きく変わった点だと言えるだろう。

 そして先程紹介したように「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」のフロアにはビリヤードやダーツを楽しめるスペースが用意されている。このスペースもイベント時などはあわせてイベントスペースとして使うことができ、合計すると400人規模のキャパシティが確保できるのだという。それにあわせて、秋葉原にはない大型の液晶モニターが追加され、音響面なども調整されているとのことだ。

 他にも1人当たりのブースの広さが少し広くなっていたり、荷物を置くスペースが用意されていたりと、「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」のユーザーからのフィードバックを反映した形になっているのだという。

 今後も博多に引き続き大阪、名古屋、仙台、札幌といった全国主要都市に展開していく予定とのことで、将来的には全国各地の「ALIENWARE ARENA」同士でトーナメントを開催したり、協力してイベントを行なうなど「今までにない活性化をしていきたい」と添田氏は野心を燃やす。

 「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店」が誕生し、多くのオンラインゲームのイベントが開催され、オフラインならではのコミュニケーションや盛り上がりが誕生した。だがこれまでは東京・秋葉原にしかなく、遠方のユーザーにとっては簡単に訪れられる場所ではなかったのも事実だ。

 博多駅は電車、新幹線の駅、バスターミナルがあり、地下鉄で10分程度で空港に行く事もできるなど、交通の便は非常に優れている。九州はもちろん、中国地方などのユーザーにとっても訪れやすい立地となっている。「ALIENWARE ARENA ゲーミングカフェ」が今後全国に増えていけば、オンラインゲーマーにとって“聖地”と認知されるのではないか。「ALIENWARE ARENA in サイバック博多駅前店」にはそう感じさせられる魅力があった。

【フロアの様子】
ゲーミングデバイスはブランドごとに統一されている
ユーザーが利用できるコンセントや、ブース下の荷物置き場はフィードバックを反映した結果だという
隣のフロアにはビリヤード台などが設置されている。イベント時は移動することも可能で400人規模のイベントスペースに変化する

(八橋亜機)