G-Star 2011レポート

【G-Star 2011】セガブースレポート
「PSO2」が韓国上陸! 日本では年頭にα2テストを予定
「MLB Manager Online」など韓国で好調なオンラインタイトルも出展


11月10日~13日開催

会場:釜山国際展示場(BEXCO)

入場料:大人5,000ウォン
学生/子供2,000ウォン


 G-Star 2011でBtoCコーナーに出展していた唯一の日本メーカーがセガである。現在開発中の最新タイトル「ファンタシースターオンライン2」を初出展したほか、「MLB Manager Online」、「プロ野球Manager Online」、「Football Manager Online」の計4タイトルを出展していた。

 今回はブースの様子に加え、出展に合わせ訪韓していた「PSO2」のプロデューサーのセガ第三CS研究開発部プロデュースセクション酒井智史氏に日本の今後のテスト予定を、「MLB Manager Online」及び「MLB Manager Online」のプロデューサーのSEGAモバイルニューメディア事業部モバイルニューメディア一部部長の瀬川隆哉氏に韓国での展開状況を聞くことができたので合わせて紹介したい。



■ 韓国版「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」が大人気、「PSO2」の日本のテストスケジュールも明らかに

「PSO2」のプロデューサーのセガ第三CS研究開発部プロデュースセクション酒井智史氏
「MLB Manager Online」及び「MLB Manager Online」のプロデューサーのSEGAモバイルニューメディア事業部モバイルニューメディア一部部長の瀬川隆哉氏
「I LOVE SEGA」。いかにもセガらしいディスプレイだ

 「PSO2」は東京ゲームショウで出展されていたバージョンをベースに、一部をハングルにローカライズしたものを出展していた。内容そのものは弊誌の「PSO2」ステージ&体験プレイレポートを参照して欲しい。韓国では8台の試遊台を出展。パーティプレイは可能だが、8人同時での入れ替えが困難なためソロプレイでの試遊を行なっていた。

 韓国ユーザーの関心は高く、プレイ待ちの長い列ができていた。今回のG-Starでのビックタイトルはハードなイメージの世界観とアクの強いキャラクターの作品が多い。それらと比べると「PSO2」のキャラクターのラインは柔らかく、フィールドの美しさ、尾や翼を動かすドラゴンの躍動感、アクション性の高いバトルシステムなど、他のブースのタイトルにない魅力を放っているように感じた。

 プレーヤーは純粋にゲームを楽しんでいる人から、キャラクターの造形を細かくチェックしている人までプレイをしている人のスタイルは様々だった。酒井氏はそんなプレーヤーの姿を時には遠くから眺め、時には近づいて観察していた。ちなみに「PSO2」の日本でのサービス予定は2012年。韓国を含めた他の地域でのサービス開始時期は未定だという。

 酒井氏に今後の日本での予定を聞いてみたが、「PSO2」の今後もイベントでの出展を計画しており、年末までに何らかの出展を予定していると語った。さらに日本では今後「α2テスト」を2012年の年明けを目標に現在準備が進められているという。α2のテストではさらに新要素をテストしたいが、今のところは内容は未定だという。前回は6千人前後の同時接続のテストを行なったが、今回は同時接続1万人以上を目標にしたいとのこと。前回会参加したユーザーは全員引き続き参加でき、さらに追加のユーザーを抽選で募集するという。

 「MLB Manager Online」、「プロ野球Manager Online」、「Football Manager Online」は試遊台ではなく、ゲームの要素を紹介した画像をタブレットで紹介していた。野球グローブやシューズなど、“雰囲気”を重視し、ゲームのイメージを紹介する出展だった。稿いった方向性にしたのは、「つくろう」シリーズはさわってすぐに魅力が伝わるわけではないので、ゲームのイメージが伝わるようにしたとのこと。

 瀬川氏によると韓国では「プロ野球Manager Online」、は非常に人気を博しているという。「プロ野球Manager Online」、は2010年4月から基本プレイ無料のアイテム課金でサービスが行なわれている。韓国Ntreev Softと共同開発した本作は日本でサービスしている「プロ野球チームをつくろう!ONLINE 2」と韓国の「プロ野球Manager Online」はベースは同じものだが、韓国独自のカルチャライズが行なわれている。

 データも韓国プロ野球選手の最新データを使用し、自分なりのチーム作りを目指せる。さらに他のプレーヤーとの対戦も可能だ。韓国でも日本と同じようにプロ野球は人気が高い。さらにこれまで選手を操る野球ゲームはあったが、監督としてチームをマネージメントするゲームはなかったのがヒットに繋がったとのこと。

 この「プロ野球Manager Online」のシステムを改良しブラウザゲームとしたものが「MLB Manager Online」だ。本作はこれまでのノウハウの蓄積を活かし、よりシンプルにプレイしやすいシステムにした上で、MLB (Major League Baseball:アメリカ合衆国及びカナダの30球団により編成される、北アメリカで最上位に位置するプロ野球リーグ)の公式データにより、MLB監督としてチームをマネージメントできる。

 現在日本、北米、台湾、そして韓国で基本プレイ無料のアイテム課金による正式サービスを行なっている。韓国はこの中では最後発の2011年10月にサービスを開始している。本作の最大の特徴は月に1度のペースでそれぞれの国でNo.1になったプレーヤーが国の代表として他国のNo.1チームと戦えるという点だ。勝った国には選手育成のボーナスなど様々な特典が与えられる。この「国を背負う」という刺激が、各国のプレーヤーに影響を与えており、韓国のユーザーも高いモチベーションでゲームをプレイしていると言うことだ。

 「Football Manager Online」は、スポーツインタラクティブというセガの開発子会社が開発している「FootballManager」のオンライン版。こちらは、2011年内にテストを予定しており、以降の予定はまだまだ未定だ。韓国国内を舞台に強いサッカーチーム育成を目指していく。

 会場で試遊できるのは「PSO2」のみだったが、こちらの人気は非常に高かった。「MLB Manager Online」、「プロ野球Manager Online」、「Football Manager Online」はタブレットでの出展のみだったが、興味深そうにのぞき込む来場者も多かった。またグローブやユニフォームなどをじっくり眺める人もいた。タイトルのアピールとしてはスマートで、印象に残る方法だと感じた。

 コンパニオン達も人気で、会場外縁の撮影コーナーではカメラを向ける来場者が絶えなかった。面白かったのは撮影コーナーの後ろの壁に大きく「I (ハート) SEGA」と書かれていたところ。このセガへの愛を前面に押し出しているの強烈なメッセージの前でフラッシュが何度もたかれている風景は、撮影者が自動的に「セガファン」になっているかのようだった。


「PSO2」の試遊台。多くの人が順番がくるのを待っていた。アクション性の高さと、世界観が韓国のユーザーを惹き付けていた
「MLB Manager Online」、「プロ野球Manager Online」、「Football Manager Online」は試遊台ではなくゲームの要素を紹介した画像をタブレットで紹介していた

【PSO2】
TGSで公開されていた「PSO2」のスクリーンショット

【プロ野球Manager Online】
韓国公式ページのチュートリアルからのスクリーンショット

【MLB Manager Online】
韓国公式ページのチュートリアルからのスクリーンショット

「PSO2」
(C)SEGA
「MLB Manager Online」
(C)SEGA
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「プロ野球Manager Online」
(C)SEGA
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(2011年 11月 11日)

[Reported by 勝田哲也]