東京ゲームショウ2011レポート

「東京ゲームショウ2011」セガ「ファンタシースターオンライン2」ステージ&体験プレイレポート
究極のキャラクタークリエイトをステージで実演
気になるαテストからの修正点も発表!


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 東京ゲームショウ2日目となる16日、セガブースでは新たに「ファンタシースターオンライン2」(以下、「PSO2」)のステージが開催された。このステージでは、先日のメディアブリーフィングで発表された「PSO2」の特長のおさらいから、シリーズを通して定評のあるキャラクタークリエイトのデモプレイ、先日行なわれたαテストのアンケート内容の発表や、それを受けての修正予定リストの発表、さらには最新映像の公開と、「PSO2」の情報がギュッと詰まった内容となっていたので、余さずお届けしていこう。



■ αテストの接続率は7割近くとユーザーの強い関心が伺える結果に
  アンケートの結果を受けαテストからの修正リストの一部も発表!!

「ファンタシースターオンライン2」のプロデューサーである、株式会社セガの酒井智史氏
「ファンタシースターオンライン2」のディレクター、木村裕也氏

 ステージが始まってまず登場したのは、「PSO」シリーズといえばこの人、プロデューサーの酒井智史氏。酒井氏はまず、「PSO2」の特長について、ランダムフィールドによる無限の冒険が可能である点や、冒険中に突如として起こるハプニング的なインタラプトイベント、3つまでのパーティが合流して最大12人で一緒に行動することができる、マルチパーティエリア、ジャンプを使った攻撃や移動が行なえるジャンプアクション、狙った場所を正確に狙い撃てるFPSスタイル、武器や攻撃をカスタムパレットに登録できることがで可能になったオリジナルコンボなどについて、ムービーを使いながら紹介を行なった。

 続いて、「PSO2」のディレクターである木村裕也氏を迎え入れて、シリーズを通して定評のあるキャラクタークリエイトの実践コーナーがスタート。ここでは、健康的なイメージの女性のニューマンから、グラマラスな大人のイメージへの変更が行なわれ、さらにそこから可愛らしい小っちゃく、元気そうなイメージへのカスタマイズまで、継続的に変化していく様子が確認できた。


キャラクタークリエイトの実践コーナーでは、体型や顔のパーツはの色や形が変化していく様子はもちろん、コスチュームやインナー、アクセサリーによって、キャラクターの印象がガラリと変わる様子が感じられた

 キャラクタークリエイト実践コーナー終了後には、先日行なわれたαテストの結果の紹介がスタート。まずαテストにおけるログインユーザー率の遷移を示すグラフがスクリーンに表示された。酒井氏によると、最終的にユーザーアカウントを持つプレーヤーの約7割が1度はログインしたことになっており、オンラインゲームのテストサービスへの参加率としては驚異的な数字だという。これは、いかに「PSO2」がユーザーの注目を集めているかを示しているといえるだろう。

 続いて、参加ユーザーがさまざまな項目を5段階で評価したデータが表示された。キャラクターメイキング(クリエイト)やBGMが高い評価を得る一方で、キャラクターの操作方法やコミュニケーション機能、UI全般に厳しい評価となっていることがわかる。

ユーザーの接続者数を表すグラフ。αテストが開始されてから時間が経つにつれ、接続ユーザー数が順調に増えていることがわかるαテスト参加者からの評価を示すグラフ。キャラクターメイキング・BGMに多くの人が高い評価を与えていることが見てとれる

 この点について酒井氏は「これまでのシリーズに比べてやりづらいという評価になってしまったことについては、開発チームとしても反省点になりました。このグラフで、αテストの結果として全体的には高評価がいただけている一方、さらなるクオリティアップへの皆さんの期待の高さを感じました」とコメント。

 ここで、現在決まっている変更点の一部について、木村氏より発表が行なわれた。その内容は、評価の低かったUIや操作性、パーティ作成などのコミュニケーション機能から、評価の高かったキャラクタークリエイトやクラスバランスまで多岐に渡り、開発チームがユーザーの意見を真摯に受け止め、あらゆる面で改善していこうとしている姿勢を感じることができた。


アイコンなどわかりづい部分は大きく変更。ゲームパッドでプレイ中はキーボードですぐにチャット可能に。パーティを見つけにくい・途中参加しにくかったクエストカウンターなど、全般的に変更が予定されているいくつかの選択肢しかなかったキャストのクリエイトへのモーフィング採用。自由に替えたいという要望に応えてのコスチュームへの防御力の廃止。3色しかなかったまゆげの色も、髪の毛の色と同じになるアクション部分についても、チャージしないとダメージが低かったフォースのテクニックは、ダメージの底上げが行なわれるほか、サブパレットのテクニックもチャージ可能に。ハンターやレンジャーの変更も検討中とのこと

 ここで酒井氏から、まず来週に上記αテストのデータをまとめたレポートの公開を行なうことと、9月末ごろには、αテストでの参加者からの要望の改善点について発表される予定。また、そのころには、何か今後のスケジュールについての発表ができるのではないかとのことなので、αテスト後の展開が気になっているファンの方々は、もう少しお待ちいただきたい。

 ステージの終盤には、このステージのために作成された最新映像が公開された。新曲とともに流された映像では、新しい武器やシティと思われるフィールドで新エネミーや、クモのような多くの脚を持つ新ボスと戦うプレーヤーたちの姿や、初公開となった宇宙を旅するオラクル船団が移動している最中の映像も確認できた。

 最後の挨拶として、酒井氏は「αテストに参加していただいた皆さん、貴重なご意見・お時間を本当にありがとうございました。いただいた課題をしっかりとクリアして、楽しんでいただけるゲームにするべく、さまざまな検証を進めていきます。マグやマイルームなど、まだ発表されていない要素もあるので、今後の発表にもどうぞご期待ください」と、αテスト参加者へ感謝を述べるとともに、「αテストに参加できなかった皆さんには、次のテストではさらに楽しいものを提供できると思いますので、ぜひ会場でプレイして期待を高めていただきたいと思います。酒井のほうもブースにいるようにしますので、見かけたらぜひご意見をいただきたいと思います。新たなる10年に向かい、オンラインRPGの革命!『PSO2』に今後ともどうぞご期待ください」とファンへのメッセージを届けて、内容たっぷりのステージを締めくくっていた。



■ 「ファンタシースターオンライン2」体験プレイレポート

ブース内は盛況で、ビジネス日にもかかわらず長い行列が出来ることも

 初音ミク関連タイトルの右隣にある「PSO2」のブースには、12台の試遊機が用意されており、マルチパーティエリアで未曾有の12人プレイを体験することが可能だ。ジャンプアクションやTPSスタイルなどシステムの一新された本作を、とことん楽しめる作りとなっている。

 スタッフの誘導に従って席に着くとハンター、レンジャー、フォースの3つのクラスの中からどれかをプレイできる。自分で選択することこそ出来ないものの、どのクラスも新たなシステムによって、今までとはまったく違うゲームのように感じられることだろう。筆者は今回レンジャーでプレイ。さっそく新システムのTPSスタイルに切り替えると、弱点を的確に狙うことができるようになっていて、アクションシューティングさながらのプレイ感を得ることができた。今回の体験版ではマップの奥地に潜むドラゴンを撃破するミッションが与えられており、道中に出現する多彩なモンスターを蹴散らしながら進んでいくこととなる。


新しく追加されたTPSスタイル。的確な射撃で味方をサポートしよう突然のアクシデント!インタラプトイベントが冒険を盛り上げる今回の試遊では体験できなかったが、詳細なキャラクターメイキングも注目の要素だ

 序盤こそ4人パーティなものの、途中からは他のパーティとも合流しての12人プレイになる「マルチパーティエリア」に。圧倒的な数で敵を片っ端から倒していく爽快感はいままでにはなかったもので、思わずテンションも上がってくる。途中で2体の中ボスらしき敵が出現するものの、複数のハンターによる波状攻撃の前には敵ではなく、あっというまに倒すことができた。

 中ボスを倒して進むと、いよいよボスのドラゴンとの戦いとなる。流石にドラゴンは強力で、ブレスやしっぽを振り回す攻撃など、1撃で体力の半分を奪う敵の猛攻に、一筋縄では進まず、一部のプレーヤーは戦闘不能になってしまう。苦しい戦いが続くものの、敵の尻尾にある弱点部分に対してレンジャー、フォースによる精密攻撃を仕掛け、ドラゴンがひるんでいるうちに猛攻を仕掛け大ダメージを与えることに成功。この後もピンチを迎えつつもダメージを与えていった結果、残り時間わずかというところでドラゴンの撃退に成功した。

 今回の試遊版では、「PSO2」で進化したポイントがいくつも体験でき、とりわけ協力プレイのおもしろさが十分に楽しめたので、「PSO」シリーズの最新作としての可能性を感じることができた。試遊は15分と短い時間ではあったが、「ワクワク」、「どきどき」といった冒険の醍醐味を味わうことができ、ぎりぎりながらも何とか敵を撃破するというスリリングなバトルはやはり楽しいもの。気になる方は、ぜひ1度ブースを訪れてみてはいかがだろうか。

奥地に潜むドラゴンは迫力抜群。仲間と力を合わせてたちむかえ!試遊終了後に携帯電話の待ち受け画面を入手可能なので、欲しい人はお忘れなく



【タイトルロゴ】
【メインビジュアル】
【スクリーンショット】

(C) SEGA

(2011年 9月 16日)

[Reported by 菅原哲二/小倉響記(ねこひげ合同会社)]