バンダイナムコ、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」Rev.2.52にアップデート

今までの概念を覆す「B.D.3号機」、「B.D.2号機(NS)」登場!


稼働中

4月13日 アップデート

プレイ料金:2プレイ500円



 株式会社バンダイナムコゲームスは、4月13日に、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」をREV.2.52へとバージョンアップした。

 「REV.2.52」では、プライベートマッチにおいて、1vs1、2vs2、3vs3の対戦も可能となる。また、勢力戦において、「階級:大佐、パイロットレベル:A3」のパイロットがSクラスにマッチングした場合、勝敗ポイントはSクラスとして扱うように変更される。そして、「ジム・スナイパーカスタム」、「ザクI・スナイパータイプ」で、ダウン後の起き上がり無敵中にメイン武器の溜め動作を開始すると無敵状態が解除されるように変更される。詳しくは公式サイトにて確認していただきたい。


■ 「2011オフィシャル全国大会」の「オンライン予選」突破メンバーに支給される新機体インプレッション

 残念ながら「2011オフィシャル全国大会」は中止となってしまったが、「オンライン予選」を突破したメンバーには、4月14日から特別支給モビルスーツが支給される。「ジム(バズーカラック仕様)」と「ザクII(指揮官機)」の2機種は今までのものと変わらない。そして注目される新機種2機種が先行支給される。この2機種に試乗する機会を得られたので、インプレッションをお届けしよう。

 あらかじめまとめておくと、「B.D.3号機」、「B.D.2号機(ニムバス・シュターゼン仕様)」ともに大きな鍵を握るのは、「EXAM」だ。地球連邦軍の「B.D.1号機」そして「B.D.2号機」、ジオン公国軍の「イフリート改」に搭載されていたニュータイプを裁くためのシステム「EXAM」は、機体AP(アーマーポイント=耐久力)が一定値以下(セッティングによって変化)に低下すると「EXAM発動」の表示とともに発動し、スクリーン周辺が赤く変化、警告音が鳴り響く。発動前後の外見での判断ポイントは、カメラアイとスラスター噴射炎が赤くなること。

 「EXAM」発動状態では機動性がアップし、ダッシュ距離が向上したり移動速度が向上。さらに「B.D.1号機」は格闘武器ロックオン距離が59mから64mへ伸び、「B.D.2号機」や「イフリート改」は「EXAM」発動状態での格闘ダメージが向上していた。今回初登場となる「B.D.3号機」および「B.D.2号機(ニムバス・シュターゼン仕様)(以下NS)」にも同様に「EXAM」が搭載されているが、この2体はその概念をさらに越える「EXAM」機体になっていた……。

「ビーム・サーベル」で斬りあう「B.D.3号機」と「B.D.2号機(ニムバス・シュターゼン仕様)」。この2機体には今までの「EXAM」搭載機を越える新たな特性が与えられている


● RX-79BD-3 B.D.3号機

カテゴリ:射撃型/地上・宇宙
コスト:240
遠めから見ると「陸戦型ガンダム」とあまり差異がないので誤認しやすいか?

 B.D.3号機は、「B.D.」の名を冠しているが、一見すると陸戦型ガンダムと似た外見を持つ。ただし、地上、宇宙で稼動可能だ。この機体の最大の特徴は、「EXAM」発動前と発動後で機体の特性が既存の「EXAM」機体にない変化を見せることにある。大雑把に言ってしまえば、発動前は射撃型機体だが、発動後は格闘型の特性を持った機体になる(機体上に表示されるカテゴリマークは『射』のまま)。

 つまりどういうことか? というと、「EXAM」発動を境に、運動性能の変化はもとより、FCS距離、そして武装特性が変化する特殊な機体になっている。ちなみに、機動4での「EXAM」発動は、残り体力が6割を切ったあたりで発動していた。武装特性の変化とは、射程、蓄積バランサーダメージ、そして「ビーム・サーベル」による連撃の後にクイック・ドローが使えるようになるということだ。

 ちょっと細かく見ていくと、まずメイン射撃武装の「100mmマシンガン」は3発発射のマシンガン。発動前は高威力で距離による威力の減衰がなく、蓄積バランサー値は高め。発射時に軽い硬直がある。発動後は射程が6割ほどになり、ダメージが低下、蓄積バランサー値も下がり、発射間隔が短くなり、発射時の硬直がなくなる。「ビーム・ライフル」は装備時はコストが+20される。発動前は単発発射の撃ちきりリロード、よろけるタイプだが、発動後は射程はやはり短くなるものの、1発ダウンとなり、貫通属性がつく。近い間合いでのダメージは発動前より向上する。

 サブ射撃には「胸部バルカン砲」と「胸部有線ミサイル」が装備できるが、発動後はいずれも射程が短くなる。「胸部バルカン砲」は蓄積バランサー値が下がり、ダメージは微減。発射間隔が短くなる。「胸部有線ミサイル」はダメージが下がるものの、蓄積バランサー値はほぼ変化なしのようだ。

 格闘武器の「ビーム・サーベル」だが、発動前は射撃型機体の特性を引き継ぎ、1>2>3と連撃を継続するごとにダメージがアップするタイプ。発動後は格闘型機体の特性になるため、3連で99のダメージとなり、クイック・ドローが使えるようになるうえ、連撃可能回数が6へと向上する。

 射撃型機体としての特性を見ると、高威力で弾速もそこそこの「ビーム・ライフル」、削りに適した「100mmマシンガン」を持てる機体ということで、サブ射撃を「胸部バルカン砲」にした場合は「ジム・スナイパーII(WD仕様)」と「ガンダム(G-3)」の間に位置する機体と捉えるのがいいだろう。サブ射撃を「胸部有線ミサイル」にした場合、「ガンキャノン」や「陸戦型ガンダム(ジム頭)」のような、「相手を動かして硬直を狙う」戦い方が可能となる。

 さらに「EXAM」が発動することで格闘型特性となり、近距離レンジでの火力の向上が見込めるというのは魅力的。「EXAM」発動状態では、「B.D.2号機」的な運動特性となるが、ブーストリミッターが適用されないので、「ビーム・ライフル」装備時は、射撃戦も可能な機体といえるだろう。セッティングは昨今の新機体同様、パラメーターの変動が激しい「バランサー性能向上」、「旋回性能強化」といった特化型の振り分けとなっているので、「EXAM」発動前を重視するか、後を重視するか、そして機体の役割を考えながら選択したい。また、高コスト機体の特性として、ブースト消費が激しい傾向があるため、EXAM発動時の機体特性の変化と合わせて、乗りこなしには独特のクセがある。少し注意すべきだろう。

 また、対峙する相手としての目線では、障害物の陰から飛び出したときなど、今相手の状態が射撃型特性なのか格闘型特性なのかを瞬時に判断しづらいという点も注意。正面からだと目の色を見るか、APゲージの残り具合で判断するしかないだろう。試乗した感想としては、4vs4での編成に組み込んで活躍できそうなポテンシャルを秘めているので、自分で搭乗する人はもちろん、対峙する相手としても予備知識を仕入れておく必要があるだろう。


メイン射撃の1つ、「ビーム・ライフル」。見た目は「陸戦型ガンダム」のものと同じ「ビーム・ライフル」は射撃時はブーストが停止する程度の硬直がある。「EXAM」発動中は近距離威力が向上し、1発ダウンの貫通属性となる「100mmマシンガン」は3発発射のマシンガン。弾体の色は青
「胸部有線ミサイル」は2発発射の誘導性のあるミサイル。2発でダウン「EXAM」発動中の証、スラスター噴射炎が赤くなっている「EXAM」発動中はクイック・ドローが可能になる

【追記】記事初出時、記述に誤りがありましたので訂正いたしました。さらにブーストリミッターに関して追記いたしました。


● RX-79BD-2 B.D.2号機(ニムバス・シュターゼン仕様)

カテゴリ:格闘型/地上・宇宙
コスト:240

 ニムバス・シュターゼンが奪った「B.D.2号機」は、彼のパーソナルカラーである両肩の赤塗装を施されて戦線へと登場した。それが「B.D.2号機(NS)」。両肩が赤いこと以外、地球連邦軍の「B.D.2号機」と外見上の差異はなく、カテゴリーも格闘型モビルスーツであり、地上、宇宙で稼動可能という点も変わらない。

 武装も「100mmマシンガン」A/B/Cおよび「ビーム・ライフル」をメイン射撃、サブ射撃には「胸部バルカン砲」および「胸部有線ミサイル」が装備可能、格闘武器は「ビーム・サーベル(連撃可能回数も6で変化なし)」であるという点も変わらない。射程や弾数、ダメージなどの武装特性も差異は見られない。「EXAM」発動中は運動性が向上し、格闘連撃ダメージが向上する点も差はない。また、セッティングによるAP値の変化、およびチューニング項目にも違いは見られなかった。

 「B.D.2号機」の特徴である格闘機としては長めの「ビーム・ライフル」の射程を生かしての射撃戦、そして「胸部バルカン砲」を使ったクイック・ドロー外しからのコンボ(俗に言う“バルコン”」は「B.D.2号機(NS)」でも同様に行なえる。装甲セッティングによるブーストダッシュ硬直の短さなども健在だ。

 しかし、本機は出撃時に「EXAM SYSTEM STANDBY」の警告音とともに、画面の周囲が赤くなった状態でスタートとなる。つまり、「B.D.2号機(NS)」の「EXAM」は地球連邦軍の「B.D.2号機」と異なり、“出撃時はすでに発動状態”となっており、体力低下で停止するという、今までの「EXAM」搭載機体と逆の仕組みになっている。つまり、出撃時からいきなり機動性がアップしており、さらに「ビーム・サーベル」による連撃ダメージが向上した状態で戦えるため、コスト280機体に迫るポテンシャルが発揮できるという点が大きな違いになるわけだ。ちなみに、機動4では残り体力5割強で「EXAM」が停止していた。停止した「EXAM」は、拠点でAPを回復し、最大まで回復(つまり出撃時と同じAP)した瞬間に再発動となるのも地球連邦軍側との違いとなるのは覚えておきたい。

 本機は、REV.2.50以前に「ゲルググ(S)」を射撃戦主体で運用していたパイロットにしっくりくる、ジオン公国軍に望まれていた「射撃で粘れる格闘型機体」の復活といえる。それに加え、基本的な機体特性は地球連邦軍側と同じとはいえ、「EXAM」発動タイミングが違うという点は心理的にも戦略的にも違いとなって表われるだろう。「B.D.2号機(NS)」の場合、スタート直後から「EXAM」が発動しているということがどれだけの副次効果を生むかに注目したい。

 例えばアンチ(タンク)の役割をこなす場合、地球連邦軍側の“3拠点”を阻止しつつチャンスにコストで格上の相手護衛を“回収”できる性能があるし、さらに、「狙って撃破される」ことにより、リスタートでの「護衛」←→「アンチ(タンク)」などの転身時に「EXAM」が発動しているのはその後の展開に魅力的だと思える。また、地球連邦軍とは違い、「EXAM」が停止してもまだAPが残っているということを利点と捉えるかどうか、そして1度停止した「EXAM」は、AP値を最大まで回復させないと「EXAM」が再発動しないあたりが本機の評価のカギを握りそうだ。


機体特性の基本は地球連邦軍側の「B.D.2号機」と変わらない。外見の違いは両肩の赤い塗装。もし戦場に「B.D.2号機」が入り乱れることになれば、とっさの判断が付きにくい?

(C)創通・サンライズ

(2011年 4月 13日)

[Reported by 三番町第20小隊]