スクエニ、「FF XIV」2011年最初のアップデートを実施
経験値/修練値補正を緩和や表示周りの改善などを実施


2月3日アップデート実施



 株式会社スクウェア・エニックスは2月3日、Windows用MMORPG「ファイナルファンタジー XIV」において定期アップデートを実施した。2011年1月に新開発体制が本格始動して最初のアップデートとなる。内容的には各種バランスの調整や、インターフェイスの改善など、遊びやすさを向上させるための施策が中心となっている。

バトル中の各種数値の表示が見やすくわかりやすく変更された
アイテムサーチ機能では、販売単価が安い順に20件表示されるように。競売の代わりとはならないが、だいたいの相場が掴みやすくなった

 アップデート情報の前に、新体制の動きを振り返っておきたい。同社では、プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏率いる新体制が本格稼働した1月1日に、「FUN」、「LIVE」、「REBOOT」、「REBUILD」というキーワードを発表すると同時に、ユーザーアンケートを実施。1月21日に公開した「第1回FF XIVプロデューサーレター」の中で、アンケート結果を披露し、「ゲーム根幹の大規模修正を希望する」ユーザーが72.4%、「エオルゼアのルールが変わるほどの改変を望む」ユーザーが85.2%など、現状に対して否定的な意見が大勢を占めるという衝撃的な結果が出たことを明らかにした。

 それと同時に、最新のアップデート項目をカテゴリ別に公開。カテゴリ、アップデートタスクとその概要、作業中のタスクの内容、今後予定されているタスクの内容を一覧で示し、各カテゴリの要修正項目が、現在どういうステータスで、今後どうなるのかが一目でわかるようになっている。2月1日に公開された「第2回FF XIVプロデューサーレター」では、従来の項目に加えて、新たに公式サイト「The Lodestone」内に、公式フォーラムの設置や日記の機能拡張などの予定が新たに追加されている。

 なお、今回のアップデートから、従来の「バージョンアップ」という日本市場でポピュラーな呼称から、「パッチ」という欧米市場を意識した呼称に変更。パッチのリビジョン番号も付与されるようになり、今回は「パッチ1.15a」。公式サイトの「バージョンアップ情報」も「パッチノート」と改称されている。

 気になるアップデートの内容については、ゲームのリファインに注力した内容となっている。ストーリー関連のアップデートが先送りされているのが気になるところだが、まずはゲームの土台作りからというメッセージだろうか。

 まず、バトル関連ではパーティーボーナスの人数によるマイナス補正が緩和され、より多くの修練値/経験値が獲得できるようにあったほか、ソロバトルの特技ランク20~24の修練値/経験値テーブルを緩やかになるように再調整し、敵のランク補正の見直しなどが行なわれている。全体的な傾向としては修練値/経験値が獲得しやすくなり、レベルやランクを上げやすくなっている。

 アイテム関連ではスタック数が12個だったものの多くが99個に変更されている。システム関連では、/clock(ギルドリーブやベヒストの待ち時間がわかる)や/display head(頭装備の表示/非表示を切り替えられる)など、遊び勝手を向上させる便利系のテキストコマンドが追加されたほか、バトル時に3D表示される各種数値の文字色を変更し、さらに文字の表示が重ならないように再調整された。

 そのほかには、マップ表示機能の高速化や表示倍率の記憶化、カメラ視界範囲の明示化、そしてアイテムサーチの検索結果の詳細化など、細かいが遊び勝手を向上させるアップデートが行なわれている。


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(2011年 2月 3日)

[Reported by 中村聖司]