マイクロソフト、Xbox 360「Mass Effect 2」の最新情報を公開
移動システムや戦闘、会話など根幹システムを紹介


2011年1月13日発売予定

価格:7,140円


 マイクロソフト株式会社はXbox 360用SFシューティングRPG「Mass Effect 2」のゲームの最新情報の公開を開始した。「Mass Effect 2」は2011年1月13日の発売を予定し、価格は7,140円。今回は、「航行と探索」、「戦闘」、「会話」、「登場人物紹介」といった基本的な要素を紹介していきたい。

■ 航行と探索

 「Mass Effect 2」は銀河系を舞台にした広大なストーリーが展開する。主人公シェパードはクルーと共に最新鋭の宇宙船「ノルマンディー SR-2」に乗り込み、銀河系を飛び回る。銀河はいくつかの星団「クラスター」にわかれており、各クラスターには1つ以上の「星系」がある。

 この広大な地域の移動は、ノルマンディー SR-2のコンバットブリッジでギャラクシーマップを広げ、行く先を指定するだけでいい。このマップでは惑星や施設のデータを呼び出すことも可能だ。また、「マス リレイ」と呼ばれる施設を使い、長距離を移動することも可能だ。「マス リレイ」は質量の制約を受けない宇宙空間の通路を作りだす驚異のテクノロジーで、遠距離への短時間での移動が可能なのだ。この技術が発見されたからこそ、この時代の人々は銀河系という広大な行動半径を得たと言えるだろう。

 上陸可能な惑星には、上陸部隊を編成して探査が可能だ。惑星では、未知の文明や異星人との出会い、そして脅威の手掛かりが待ち受けている。探査中に戦闘が発生する可能性も考えられる。また稀少な資源を発見して採掘することもできる。これらの資源は個人の武器や装備、ノルマンディー SR-2のアップグレードに使える。


ノルマンディー SR-2のコンバットブリッジで星を選び、移動する。銀河系を股にかけたスケールの大きな冒険だ
この時代宇宙には様々な施設がある。惑星は降下できない星でも調査が可能だ

■ 戦闘

 惑星や様々な施設などで、シェパードと仲間達は徒歩で移動することになる。移動中、敵と遭遇するとシームレスに戦闘が開始される。戦闘はリアルタイムで処理され、敵が全滅するなど安全が確保されるまで継続する。戦闘はTPS形式で、装備している武器や様々な能力の「アビリティ」を駆使して戦う。

 戦闘は基本的にリアルタイム進行なので、敵の射線を遮るような位置取りと、素早く敵を狙うテクニックが重要となる。シューティングが苦手、というプレーヤーの場合はアビリティーを使用する際時間を止め、使用対象を指定するというスタイルをとる事も可能だ。また、仲間に指示を出し、連携することでよりうまく戦える。仲間は基本的に自律的に動くが、どのアビリティーを使うか、武器は何を使うかなど、細かく指示を出すことも可能だ。1つのターゲットに集中したり、危ない場合は退避させたりと、臨機応変さが求められる。

 仲間には武器攻撃を中心とした「コンバット」、特殊能力での攻撃が中心の「バイオティック」、後方支援中心の「テクノロジー」の3タイプがあり、2種類のタイプを融合したスタイルのメンバーもいる。どの仲間を連れて行き、どう組み合わせるか、より効率的なバランスを考えることで戦闘は有利になる。


シームレスで戦闘へ。コマンドを使って仲間へ指示も出せる

アビリティーを使うことで戦闘を有利に。武器も状況に応じて使いこなす

■ 会話

 「Mass Effect 2」はプレーヤーが選ぶ選択肢によって展開が変化していく。NPCと会話を進めていくと様々な選択が現われる。会話を進めることで選択肢が増えていき、より突っ込んだ会話ができるようになったり、相手の行動に変化が生じたりもする。会話は仲間との関係にも変化を生じさせる場合もある。

 シェパードには「モラル」という値が設定されており、こちらも会話と行動で変化する。 正しい方法で正義を貫く態度は「パラゴン」と呼ばれ、目的のためには手段を選ばないやりかたを「レネゲイド」とばれる。モラルがパラゴン側か、レネゲイト側かで相手の反応が変化していく。

 時には言葉の積み重ねだけではなく、行動が効果的な場合もある。会話中に何かアクションを起こしたほうがいい、そんな状況が生まれることもある。画面に介入マークが表示される時が介入の機会だ。画面の左側にマークが表示された場合はパラゴン寄り、右側はレネゲイド寄りの行動を取ることになる。これらの行動はゲームの進行を大きく変えていく。


会話ではリング状に選択肢が出る。どの答えを選ぶか?
会話時に出るアイコンに合わせてトリガーを引くと、会話に介入するアクションをとる。これにより状況が大きく変わる

■ 登場人物

 「Mass Effect 2」には沢山の登場人物がいる。前作から引き続き登場するキャラクターも少なくない。その中から今回は4人を紹介する。「ジェイコブ テイラー」は連合軍海兵隊時代に、ゲスによる惑星襲撃を生き延びた数少ないひとり。その後、人類の自衛力強化を訴える組織「サーベラス」のメンバーとともに、バタリアン族によるバイオテロ事件を阻止した。その経験からサーベラスに加わった。

 「ミランダ ローソン」はそのサーベラスの一員で、父親の方針のもと、完璧を目指して遺伝子操作された女性だ。一般的な人間よりも、精神的にも肉体的にも優れた点が目立つ。「タリゾラ ナ ラーヤ」は、前作で宇宙服のような特殊なスーツで全身を覆っていたクォリアンの女性だ。前作では、成人の儀式の途中にシェパード少佐と出会い、部隊メンバーとして協力した。その後、成人名を獲得し、ゲスの支配宙域を航行するクォリアンの移民船団で極秘任務に就いていたようだ。機械生命体をも服従させるシステムハッキングのエキスパートでもある。

 「モーディン ソーラス」は短命なサラリアンの天才科学者にして、優秀な発明家。道徳よりも科学的法則を重んじているため、その行動は極端に見える。学者とはいえ、若いころにはサラリアン特殊部隊で働いた経歴もあり、戦闘も得意だ。実戦ではおもに後方支援を担当する。また、観察力に優れるサラリアンは諜報活動を得意とする。


元連合軍海兵隊のジェイコブ テイラーと、サーベラスの一員ミランダ ローソン
前作にも登場したタリゾラ ナ ラーヤ。右はサラリアンの天才科学者にして、優秀な発明家モーディン ソーラス

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(2010年 12月 10日)

[Reported by 勝田哲也]