間もなく配信開始! あの硬派な2Dアクションがまたまた復活!
カプコン、「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」のメディア先行体験会を開催


3月5日 開催

発売日:3月9日(Wii/PS3版)、3月31日(Xbox 360版)

価格:1,000Wiiポイント(Wii版)、1,000円(PS3版)、800MSP(Xbox 360版)

CEROレーティング:A(全年齢対象)


 カプコンは3月9日より配信開始予定(Xbox LIVE アーケード(XBLA)版は3月31日開始予定)のアクションゲーム、「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」のプレス関係者向け先行体験会を同社の東京オフィスにて開催した。

 以下、当日の模様とゲームの紹介、および筆者がプレーしたうえでのファースト・インプレッションをお伝えしていこう。




■ 今回も往年の8ビットテイストをバッチリ再現
シリーズ10作目にして革新的な機能も新たに搭載!

開発を担当したカプコンの竹下博信プロデューサー。「公式サイトでは、現在パッケージイラストコンテストのキャンペーンもやっていますので、みなさんぜひご参加下さい!」とのこと

 「ロックマン」は、1987年にファミリーコンピュータ用ソフトとして第1作目が発売されて以来、今なお関連作品が数多く登場しているカプコンを代表するアクションゲームの人気シリーズ。2008年には、実に12年ぶりのナンバリングタイトルとなる「ロックマン9」がダウンロード専用で発売され、操作性やグラフィックス、およびサウンドなどをファミコン当時の世界観そのままに再現かつ純粋な新作として登場したことで話題なったのは記憶に新しい。

 今回はゲームの体験会に先駆け、プレス関係者への挨拶のために本作品のプロデューサーを務めるカプコンの竹下博信プロデューサーが登壇。同氏からは数々の重要な発表があったので、まずはその内容からお知らせしよう。

 最初のサプライズ情報は、「初心者をはじめ、今ではアクションゲームに自分の腕がなかなかついていけなくなった、などというみなさんのために」(竹下氏)と、今回新たに「イージーモード」が搭載されたことを発表。「イージーモード」を選択してプレーすると、通常の「ノーマルモード」に比べて敵の数が減ったり、触れると即死する足元のトラップ部分に足場ができたりするなど、さまざまな形でプレーヤーを助けてくれる仕様が追加されるようになっているのが特徴だ。「ロックマン」シリーズといえば、どのステージも簡単にはクリアできない硬派な内容で有名だが、今回ナンバリングタイトルのシリーズ史上初めて、ついに禁断(?)の救済措置がとられることとなった。

 「前作『ロックマン9』では追加コンテンツとして『ブルースモード』を配信しましたが今回は最初から本編のゲームモードでブルースを使えるようにしました」(竹下氏)との説明もあった。ブルースとはロックマンの実兄にあたるキャラクターで、ロックマンには存在しない「ため撃ち攻撃」や「スライディング」の両アクションが使えるのが特徴だ。さらに、「追加コンテンツとしてフォルテを配信する予定もあります」(同)とのことなので、今回は本編を3人の異なるキャラクターでプレーできることになる。

 さらに驚いたのは、プレーヤーランキングをオンライン集計する機能を前作より強化したこと。「ロックマン10」では、なんとリプレイ機能が新たに追加されており、「誰でもランキング上位者のプレイ動画が見られるようになっていますので、うまくできない人はぜひ上手なプレーヤーのムービーを参考にしてみてください」(竹下氏)とのこと。腕に自信のある人は、自分自身のムービーがみんなに見られるよう日々腕を磨いてゲームを楽しむのもいいだろう。

 と、いうことで筆者も早速プレーしてみたところ、前作同様に往年のファミコンテイストを再現した操作感覚、グラフィックス、サウンドは健在。ファミコン時代から「ロックマン」シリーズを遊んでいた人であれば、必ずや懐かしさがこみ上げてくることだろう。シリーズ作品のお約束である難易度の高さ、および個性的なデザインかつ多彩な攻撃を繰り出してくるボスキャラが多数登場するゲーム内容もソックリそのままで、時代とともにプラットフォームは変われども「ロックマンイズム」はバッチリ継承されていた。

 ザコ敵が相手でも1体ごとにち密な攻略パターンを構築したり、トラップに触れないよう正確無比なジャンプコントロールが要求されるゲーム内容は今遊んでもまったく色あせることがない。ボスおよび中ボスの攻撃パターンも非常に個性的かつトリッキーで、弱点を探し出して攻略パターンをマスターするのも一筋縄ではいかない、非常に遊び応えのある作品に仕上がっていると言える。

 「イージーモード」も試してみたが、「ノーマル」のときは落ちたら即死するトラップがある場所に足場が用意されていたり、敵の撃つ弾の数を減らすなどの調整がなされていた。竹下氏の「今まで『ロックマン』シリーズを1度もクリアしたことのない人が、『ロックマン10』が最初にクリアできた作品になっていただければ……」というコメントが、実際に遊んでみてけっして単なるリップサービスなどではないことがハッキリと理解できた。過去の作品においてクリアできずに途中で断念し、涙をのんだ経験があるプレーヤーにとっては、夢のエンディング画面を自力で拝めるかもしれない千載一遇のチャンスが訪れた、と言っても過言ではないだろう。

 過去の「ロックマン」シリーズにハマった経験がある人はもちろん、今までまったく知らなかったという人や、1980年代の古き良き時代の2Dアクションゲームが恋しくてたまらないオールドゲーマー諸氏も、ぜひ「ロックマン10」をダウンロードしてプレーしてみていただきたい。


【スクリーンショット】
今回もファミコンテイスト全開の懐かしい世界観を忠実に再現。ボスも個性的なデザインのものばかりだ
スライディングとため撃ちが使えるブルースは最初から使用可能。連射攻撃を得意とするフォルテは追加コンテンツとして配信される。ラスト2枚はフォルテのイラストとグラフィックス
【「イージーモード」と「ノーマルモード」比較スクリーンショット】
「イージー」と「ノーマル」とでは敵弾の数が違うことに注目!(左写真がイージーモード。中央写真がノーマルモードの同じ場面) また「イージーモード」では、取るとライフが全回復する風車型のアイテム「弥七」が出現することもある



■ 「チャレンジモード」を使用したゲーム大会を開催。その結果は!?

 続いて、参加者が自由に遊べるフリープレイの時間をしばらく設けられた後に、「チャレンジモード」に登場するステージを使用したゲーム大会が実施された。「チャレンジモード」とは、たとえば画面外に落ちないよう狭い足場に飛び移ったり、あるいは1度もトラップに触れずにゴール地点まで到達すればクリアとなるなど、さまざまなクリア条件に挑戦していくゲームモード。ただし、1度ミスしたら即クリア失敗となってゲームオーバーになるという、こちらもまたハードなゲーム内容だ。

 当日使用されたステージは、「JUMP!JUMP!JUMP!」、「JUMP MASTER」、「SCUBA "DIE"VING」、「WORLD ADVENTURE」、「W.ARCHIVE E」の全5種類。1ステージにつき3回までプレーが可能で、参加者の中から最も多くのステージをクリアした人が優勝というルールで争われたが、難易度の高いステージの前に参加者はみな大苦戦。特に1番最後の「W.ARCHIVE E」は、画面内に召喚された歴代のシリーズ作品に登場した懐かしのボスと連続で戦うという実に過酷な内容で、これにはすべての参加者が無残にもクリア失敗となってしまった。ボヤキというわけではないが、楽しくプレイさせてもらったが、初見でいきなりクリアするのはさすがに無理でした……。

 さて、イベントの結果はというと、全ステージを終えた時点で2ステージ分をクリアしたメディアが複数存在したため新たに別のステージにてサドンデス形式の延長戦を実施することに。その結果、サドンデスに使用したステージを1番最初にクリアした不肖筆者がカプコンよりお土産を頂戴することとなった。お土産は後日、弊誌のプレゼントコーナーでみなさんにご提供したい。


【「チャレンジモード」のスクリーンショット】
さまざまなクリア条件が設定されたステージが多数用意されている。1度のミスが命取りとなるスリル感をぜひ味わってみよう



■ ゲームの配信と時を同じくして、「ロックマン」関連グッズも多数登場!

 さらに当日はゲームだけでなく、「ロックマン」のキャラクター商品の内容も明らかにされ、会場内には実物およびサンプル品がズラリと並べられた。すでにゲームソフトに先駆けて発売中のものもあるので、欲しいと思った人はそれぞれの発売日および発売店舗などの詳しい情報を、以下の公式サイトを見てよく確認してから買いに行ってほしい。

 また、これはグッズにはあたらないが、かつて日本でもごく一部のゲームマニアを大爆笑の渦に巻き込んだ海外版の「ロックマン」(現地の正式名称は「メガマン」)をパロディ化した書き下ろしイラストも特別展示されていた。日本のオリジナル版とのすさまじいまでのギャップが生み出すシュールな構図は、元ネタを知らない人も必見である。


ファミコンカセットのデザインを模したパッケージデザインが光る「ロックマンじゅう」。「じゅう」と「10」をかけて名付けられたシャレっ気満点のお菓子。味はこしあんとしろあんの2種類で、外装フィルムにはキャラクターのイラストがあしらわれ、「1UP」マーク(右写真)は滅多にお目にかかれないレアなデザインとのこと

「ロックマン ドでか! E缶クション」と「ロックマンE缶ドリンク」。ゲーム中に登場するおなじみの回復アイテム「E缶」をそのままグッズ化。ちなみにドリンクはローヤルゼリーが入ったスポーツ飲料だ
「ロックマンサクマドロップス」。ロックマンが特殊武器を使用した際のカラーをあしらった、8種類の味が楽しめるドロップ菓子であるロックマン&ブルースキューブリックセット」。ロックマンとブルースの兄弟がキュービック人形とコラボレートした作品

「ロックマンオリジナルサントラ」(左写真)と「ロックマンイメージサントラ」(右写真)。「オリジナルサントラ」にはBGMに加えてすべての効果音が収録され、「イメージサントラ」にはアレンジバージョンの曲が全21トラック収録されている。また「ロックマンオリジナルサントラ」を予約購入すると、初回特典としてボーナスCD「Inti Bonus Disc Vol.1」(中央写真)がついてくる

会場にズラリと並んだ「ロックマン」の関連グッズ。なぜか海外版である「メガマン9」のグッズまで展示されていた(国内版とのデザインの違いに注目!)

これが「メガマン10」のイメージイラスト。左から順にXBLA、Wiiウェア、PSN版のものである

(C)CAPCOM CO., LTD. 2010 ALL RIGHTS RESERVED.

(2010年 3月 8日)

[Reported by 鴫原盛之]