ニュース
任天堂とポケモン、「パルワールド」ポケットペアを特許権侵害で提訴
「複数の特許権を侵害」として
2024年9月19日 08:49
- 9月19日 発表
任天堂とポケモンは9月19日、ポケットペアに対する特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に提起したことを発表した。
両社によれば、提起したのは9月18日。ポケットペアが開発するモンスター収集サバイバルオープンワールドゲーム「パルワールド」に関して、複数の特許権を侵害しているとして、侵害行為の差止及び損害賠償を求めるものとなっている。
任天堂とポケモンは、共同名義で「長年の努力により築き上げてきた当社の大切な知的財産を保護するために、当社のブランドを含む知的財産の侵害行為に対しては、今後も継続して必要な措置を講じていく所存です」とコメントを出している。
「パルワールド」は、1月19日に発売されたXbox Series X|S/Xbox One/PC用モンスター収集サバイバルオープンワールドゲーム。「パル」と呼ばれるモンスターたちと戦ったり、収集したりしながら、世界を冒険していく。発売直後より一気に注目が集まり、1月31日時点ではSteamの同時接続数が歴代記録2位となる200万人を超えるなど、記録的なヒットとなった。
一方で、モンスター「パル」のビジュアルが「ポケットモンスター」シリーズのポケモンに似ているということでも注目されており、ゲームの内容と合わせて多くのファンの間で話題となっていた。
ポケモンと「パルワールド」に関しては、ポケモンより、具体的なタイトル名は明かされていないものの、「他社ゲームに関するお問い合わせについて」というタイトルで公式のコメントが1月25日に発表されている。
内容は「2024年1月に発売された他社ゲームに関して、ポケモンに類似しているというご意見と、弊社が許諾したものかどうかを確認するお問い合わせを多数いただいております」とした上で、「弊社は同ゲームに対して、ポケモンのいかなる利用も許諾しておりません」としたもの。
またその後の対応について、「ポケモンに関する知的財産権の侵害行為に対しては、調査を行った上で、適切な対応を取っていく所存です」としていた。
今回の提訴は「特許権の侵害」であり、モンスターデザインに関する「著作権の侵害」ではないところもポイントかと思われる。なおポケットペアは東京ゲームショウ2024において、一般展示、ビジネスミーティングエリア、物販コーナーの3箇所で出展予定。今後の動向に注目しておきたい。
(C) Nintendo