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主人公の名は神永新二(かみなが・しんじ)、アイテムはベータカプセル! 「シン・ウルトラマン」、2022年5月13日の公開に向け製作進行中!

【シン・ウルトラマン】

2022年5月13日 公開予定

 円谷プロダクションは12月13日、「TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM」にて劇場映画「シン・ウルトラマン」の公開日を発表した。本作は2022年5月13日公開。イベントでは監督の樋口真嗣氏、主人公の“ウルトラマンになる男”神永新二(かみなが・しんじ)を演じる斎藤工さん、そして55年前の特撮番組「ウルトラマン」でウルトラマンを演じたスーツアクター・古谷敏さんが登壇した。

【映画『シン・ウルトラマン』特報1】

 まず最初に公開されたのは「特報1」と題されたムービー。依然公開された特報と内容は全く同じだが、最後に赤い背景に、白い文字で「2022.5.13」の文字。本作の公開日が発表された。公開日が発表されたことに関して樋口氏は「『この日までやれ』という匕首を突きつけられた格好です。映画が完成しているのに5月まで公開できないと思われる方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。まだできてません! まだまだ作ってます! やってもやっても終わりません。できればここから逃げ出したいです」と語った。

 まだまだ厳重に秘密とされている本作だが、今回は1月に公開されたティザーポスターに提示されたアイテムが明らかになった。斉藤さんによれば情報に関しては漏らさないように厳重に注意されているという。右側は「ドックタグ」。戦場で身元を示すため兵士が身につけている認識票だが、このプレートには神永新二の名前が彫り込まれている。このタグがなんなのかはまだ秘密だという。そして中央が「ベータカプセル」。「ウルトラマン」で主人公・ハヤタがウルトラマンに変身する時に使っていたアイテムだ。

真ん中のアイテムは「ベータカプセル」であることが明らかになった

 ポスターのアイテムはすべて神永の持ち物、樋口監督曰く「神永新二なりきりセット」だという。実は並べるパターンも非常に考えたとのこと。斉藤さんは「今回、ようやく名前が明らかになって“ウルトラマンになる男”から、神永新二という名前を名乗る人格を獲得しました。少し気持ちが楽になりましたね」と語った。

 そして次に公開されたのが「特報2」と題された予告映像。わずか18秒だが、ウルトラマンが手を十字に組み合わせ「スペシウム光線」を発射する、ファンとしてグッと来る映像が公開された。それと共に、スペシウム光線を発射するシン・ウルトラマンの立像も公開された。

【映画『シン・ウルトラマン』特報2】

 この映像の公開の後に古谷敏さんの登壇となった。古谷さんは「『ウルトラマン』から55年たちました。現場では、汗と涙と血とウルトラ愛の強いスタッフさん、キャストがいっぱいいました。『シン・ウルトラマン』も愛と、夢と、希望を与えてくれる作品になっていると思います。心からうれしく思います」と挨拶をした。スペシウム光線の発射ポーズは当時のスタッフが皆で考えたもので、今回のポーズも当時のままだと古谷さんはコメントした。

 ファンへのメッセージとして樋口監督は「お待たせしてすいませんが、そのかいのあるものにするべく頑張っています。CGスタッフをはじめ多くの仕上げに関わるスタッフが、今も働いております。お正月もなくなりそうですが、それでも作り続けます。なぜならば5月13日に皆さんに見ていただくためです。私も心を鬼にして頑張っていきたいと思います。私が頑張るほどスタッフの皆さんを苦しめてしまうわけですが……古谷敏さん達の素晴らしいお仕事を見て育ってきた僕たちは、次の世代にこの素晴らしさを繋いでいかなければいけません。感謝しております」。

 斉藤さんは「2年前に樋口監督と2021年公開、というカードを持って一緒に立った記憶があります。そこからパンデミックを経て、『シン・ウルトラマン』は進化し続けています。俳優部はなかなかもう関われる部分はないですが、この作品に関しては、僕の中でもクランクアップして終わりという感じはなく、共存し続けている感覚があります。それが5月に皆さんにお届けできるということで、本当に楽しみです。そして『初代ウルトラマン』という歴史を作ってくださった方々に大いなるリスペクトを込めた現場でしたし、そういった作品になると思います。もうしばしお待ちください」と語った。

 公開日が正式に発表されたことで期待がさらに高まった。公開を心待ちにしたい。