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一部新規タイトルはXbox/PC独占を表明。Microsoft、Bethesda Softworksの買収完了を報告

3月9日発表

 Microsoftは、2020年9月に発表したBethesda Softworksを傘下に持つZeniMax Mediaの買収について完了したことを報告した。声明の中で、改めていくつかの新規タイトルについてXboxおよびPC向けの独占配信、つまりプレイステーションや任天堂プラットフォームではリリースされないことを明言。米国の名門ゲームスタジオが新たな局面を迎えたことになる。

 Bethesda Softworksは、「Fallout」、「The Elder Scrolls」両シリーズの開発元として知られるBethesda Game Studiosを筆頭に、「DOOM」、「Quake」のid Software、「The Elder Scrolls Online」を開発/運営するZeniMax Online Studios、「Dishonored」のArkane Studios, 「Wolfenstein」のMachineGames、そしてお馴染み三上真司氏率いるTango Gameworksなどなど、8つの開発スタジオで構成された米国を代表するゲームデベロッパー集団。プラットフォーマーの買収としてはここ数年では最大規模となる。

 Head of XboxのPhil Spencer氏は声明の中で、Bethesda SoftworksのXboxファミリーへの加入を歓迎しつつ、最強のファーストパーティースタジオを構築するために、Bethesda Softworksに対して最良の基盤を提供すると共に、良い部分を学んでいくとしている。

 その上でゲームファンに対して、XboxとPCが、Bethesdaのタイトルをプレイするのに最良のプラットフォームであることを強調。Xbox/PC独占という明確な表現を使って囲い込みを行なうことを明らかにしている。

 また、Bethesdaタイトルの、XboxのサブスクリプションサービスであるXbox Game Passへの加入についてはかなり前向きで、今週後半にも新たなBethesdaタイトルをXbox Game Passに導入する方針を明らかにしている。Bethesdaの新規タイトルがXbox Game Studiosタイトルのように、リリース時からXbox Game Passで配信されるかどうかについては明言を避けているが、「BethesdaはXbox Game Passのポテンシャルを理解している」と独特の表現を使って、加入の可能性を滲ませている。

 いずれにしても単なる買収に留まりそうにないBethesdaのXboxへの加入。2021年、大きな話題を振りまいてくれそうだ。

日本マイクロソフトのXboxサイトもさっそく更新されている