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円谷プロダクション、「ウルトラマン」シリーズの国外利用権をめぐる訴訟の勝訴判決が確定

損害賠償は約400万ドルに

3月10日 発表

 円谷プロダクションは、2019年12月5日に勝訴判決が出されたユーエムらとの訴訟において、当社の勝訴判決が確定したことを発表した。

 本訴訟は、円谷プロダクションが著作権を保有する「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権について、ユーエムがその権利を保有し、円谷プロダクションが権利侵害をしていると主張したもの。ユーエムから円谷プロダクションに対して、同権利の帰属確認と損害賠償の支払いを求める旨の提訴がなされ、これに対して円谷プロダクションは、ユーエムおよび同社のライセンシーらに権利帰属および損害賠償請求の反訴を提起した。

 本訴訟は現地時間の2019年12月5日、アメリカ合衆国第9巡回区控訴裁判所において円谷プロダクションが勝訴判決を得ていたが、今回3月4日の期限までに上告がなされなかったため、勝訴判決の確定となった。ユーエムには、円谷プロダクションへの権利侵害に対する損害賠償や訴訟費用について、約400万ドル(日本円で約4億円)に及ぶ弁済が上記判決によって命じられている。

 円谷プロダクションは今回のことに対して、「本件訴訟における確定判決は、長い時間と大な労力をかけた精緻な証拠開示手続きに加え、各当事者の主張を補完する多数の証人の証言、筆跡鑑定の専門家の鑑定意見等を経て出された結果であり、極めて高い信頼性と真実性が伴ったものであります。この判決を踏まえ、現在進めているウルトラマン作品の積極的な海外展開をより一層強化し加速させていく所存でございます」とコメントしている。