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「FFXIV」吉田P、ACTなどのツール利用について改めて解説
「ゲームバランスを崩すようなツール利用には厳しいペナルティで臨む」
2020年2月6日 21:17
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ(以下、FFXIV)」の最新情報を公開する「第57回FFXIVプロデューサーレターLIVE」で、「FFXIV」におけるMODやツール利用の考え方について、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が改めて解説した。
まずは、Twitterなどで話題となったキャラクターの衣服を消して、エロティックなスクリーンショットを撮影できるMODについて。吉田氏は「MOD文化は開発者、プレーヤー、MOD製作者がお互いをリスペクトすることで生まれるゲームの進化」だと解説したうえで、今回の件についてはMOD云々ではなく、パブリックな場所にエロ画像をばらまくのは法的にアウトと警告した。
吉田氏おすすめのMODの解説記事はこちら
https://game.watch.impress.co.jp/docs/series/pcgaming/366346.html
外部ツールについては、公式の解答としては基本的には禁止が前提だ。ただ吉田氏は「みなさんのPCになにがインストールされているかを、調べる権利もこれをインストールするなと言う権利もない」と前置きしたうえで「ただ、ACTも外部ツールなので使わないで欲しい」と訴えた。ただ何がインストールされているのか、何をゲームと一緒に起動しているのかを調べる術はないため、グレーな状態を解消する方法がない。公式にDPSツールを入れると「必ず荒れるのでやらない」と断言した。また、調べた数値で相手を攻撃するのは明確なハラスメントに当たり、ツール使用とはまた別の問題だと説明した。
ACTをプラグインで拡張することで、メモリの中身を見て、ゲームバランスを崩すような機能を追加した場合は、厳しいペナルティを課せられる可能性が高い。例えば「絶アレキサンダー討滅戦」のマーカー自動配置ツールはアウトだ。だがマーカーを置く機能は正規の命令を高速で繰り返すことで配置しているので、手動の命令と判別がつきにくい。そのため、パッチ5.2からフィールドマーカーを戦闘中に配置することができなくなる。
ただ、それだけだとツールを使っているごく一部のプレーヤーのために利便性が落ちてしまう。そのためまずはフィールドマーカーの数を8つに増やし、その位置を最大5種類まで記憶できるようになる。マーカーの位置は自分が置いたものでなくても記憶できるので、パーティメンバーの置いたマーカーを記憶することできる。なおPvPではこれまで通りに戦闘中にもフィールドマーカーを設置することができる。
また、不可視の攻撃を強引に可視化するプラグインについては、通称サイコロフェーズと呼ばれる攻撃を避けるために、その攻撃用に範囲のグラフィックスを作って差し込んでいるというもの。ただ、これは明確にデータ改変なので、即ペナルティとなる。ゲームバランスを崩すようなツールは使わないで欲しいと吉田氏。
プログラムマウスを使ったマクロはツールなのかなど、どこまでをアリにするのかという線引きはPCでは非常に難しい。スパイウェアのようなものを仕込んで、PCに何を入れているのか調べるようなこともできない以上、プレーヤーの良識にゆだねざるを得ないのが実情だ。「FFXIV」というゲームで今後も遊んでいきたいなら、その場を壊してしまいかねないリスクのあるツールやMODは使用しないという見識が今以上に必要になっていくだろう。
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