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日本シーゲイト、ゲーミングドッキングステーション「FireCuda Gaming Dock」を発表
5,000MB/sの爆速Gen4 NVMe M.2「FireCuda 520」も登場
2019年11月26日 18:42
- 【FireCuda Gaming Dock】
- 12月後半発売
- 44,980円(税込)
日本シーゲイトは11月26日、都内の会場で発表会を開催し、ゲーミングノートPC向けのドッキングステーション「FireCuda Gaming Dock」を発表した。12月後半発売を予定しており、価格は44,980円(税込)。
「FireCuda Gaming Dock」は、ノートPCと本体をThunderbolt 3により、USB Type-Cケーブル1本で接続して利用するドッキングステーション。大容量のHDDとGen3 NVMe SSDを搭載できるほか、USB 3.1 Gen2ポートや有線LANコネクタなどを備えており、ゲーミングノートPCの機能を大幅に拡張できる。
発表会に登場した同社の代表取締役社長の新妻太氏は、昨今のゲーミングPC市場について、eスポーツの市場規模の伸びが顕著であるほか、データ量が増大しており、ますますストレージの重要性が高まっていると語る。
ゲーミングノートPCのストレージなどを拡張して利用できるFireCuda Gaming Dock
続いて登壇した同社の技術本部本部長である横山智弘氏は、ゲーミングPCについて「これまではデスクトップが中心だったが、GPUの向上によりノートPCも増えてきている。モビリティを含めると便利な面もあるが、ウィークポイントがある」としながら、弱点の一つである拡張性について指摘。今回発売されるFireCuda Gaming Dockはさまざまなペリフェラルに対応するほか、大容量のストレージも搭載されるので、ベストソリューションになると話す。
FireCuda Gaming Dockは、内部に7200rpmの4TB HDDを備えるほか、ユーザーが任意のNVMe M.2(Gen3)を搭載できる拡張スロットも用意される。本体にはThunderbolt 3コネクタやUSB 3.1 Gen2ポート、RJ-45ジャックなど合計10ポートの拡張コネクタが用意されている。Thunderbolt 3に対応しているので、USB Type-Cケーブル1本でノートPCと接続できる。
シーケンシャルリードテストで5000MB/sの速度を記録するFireCuda 520
このほかすでに発売済だが、新製品となるPCIe Gen4に対応するM.2 SSD「FireCuda 520」についても紹介された。
FireCuda 520は同社が自信を持って発売するSSD。「CrystalDiskMark」を使ってのデモも行なわれたが、シーケンシャルリード(ブロックサイズ:1MiB、キュー:8、スレッド:1)では5,000MB/sを超える数字を記録するなど、そのパフォーマンスは高そうだ。横山氏によると、体感的には大容量のデータをやり取りするときに、とても速く感じられるという。「ベンチマークのデータを見るだけでもわくわくする。FireCuda 520を搭載してデータを図ると『おー』と思うはず。5,000MB/sともなるとすごさがわかる。それが心地いい」と横山氏。ちなみに横山氏自身としては、光らせるM.2 SSDを作ってみたいと思っているのだとか。
なお、FireCuda 520は500GBが14,980円、1TBが29,980円、2TBが59,980円となっている(いずれも税込)。
今回発表されたFireCuda Gaming Dockについてはかなりの興味を持った。筆者自身もゲーミングノートPCを利用しており、内蔵のセカンドドライブには2TB HDDを搭載しているが、内蔵できるストレージが厚さ7mmまでなので利用できるHDDに限界があり、現状の搭載容量以上のデータをストックすることが難しい。こうした場合に外部ドライブとして大容量ストレージを確保できる意味は大きい。より快適なゲーミングシーンを追究したいなら、FireCuda Gaming Dockの購入を検討してもよいだろう。