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もっとユーザーと話したい! 「ゆめいろファンタジー ラテール」オフラインイベント開催

11月4日開催



会場:カラソルクオリア

 Android/iOS向けMMORPG「ゆめいろファンタジー ラテール」は、初のオフラインイベントとなる「ラテール ギルドメンバー同窓会」を池袋・カラソルクオリアにて11月4日に開催した。このイベントはゲームコミュニティサイト「Lobi」が主催したもので、PC向けMMORPG「トキメキ ファンタジー ラテール」のプレーヤー達の同窓会も兼ねている。

 本来このイベントは10月に予定されていたのだが、台風で延期になってしまった。募集も小規模だったため、十数人のプレーヤーが集まったイベントとなったが、来場者達の熱意は強く、イベントの参加も積極的であり、特に「ゆめいろファンタジー ラテール」の運営担当者達との質問コーナーでは各参加者が自分の疑問や、運営への意見・応援ができたこともあり、とても楽しいイベントとなった。

イベント後の記念撮影。少人数だがとても楽しいイベントとなった

 「ゆめいろファンタジー ラテール」は、10月16日よりサービスを行なっているMMORPG。ストーリーは「トキメキファンタジー ラテール」からの続きとなる。キャラクターデータの引き継ぎなどはなく、キャラクターのかわいらしさや世界観を受け継ぎながら、新たな「ラテール」として展開しているゲームだ。

 「同窓会」というイベントの趣旨通り、ほとんどのプレーヤーが「トキメキ ファンタジー ラテール」をプレイしていた人で、女性プレーヤーは知り合いを募り「オフ会」としてもこのイベントを活用し、半数が女性というイベントとなった。「ゆめいろファンタジー ラテール」を本格的にプレイするのはこれから、という人もいて、思い出話や、「ゆめいろファンタジー ラテール」の面白さを語るなど、来場者が積極的に話をする楽しいイベントとなった。

 イベントの楽しい雰囲気は運営スタッフの頑張りが効果的だったことも触れておきたいところだ。司会は非常にハイテンションで積極的に来場者に話しかけ、マイクを向ける。来場者達をテーブルごとのチームわけにしチームごとの相談をさせ交流を促す。フリードリンク制でスタッフがテーブルを回り飲み物とお菓子を補充する。音楽のボリュームを雰囲気に合わせて調整するなど気配りが行き届いていた。Lobiはこういったイベントを手がけており、ノウハウの蓄積も感じられた。

手慣れた運営スタッフの積極的な働きかけが、会場の楽しさに大きく貢献した

 イベントの大きな要素は「クイズ大会」、提示されたクエストをゲームで実際にプレイしてクリアしていく「クエストタイム」があった。クイズは「ゆめいろファンタジー ラテール」内のものだが、なんとなくで通り過ぎてしまうクエスト用のNPCの名前や、アイテムの売値など出題も細かく、来場者は頭を悩ませていた。

 クエストタイムは「『ゆめラテ』はまだ少ししかプレイしていない」という来場者もいたが、指定されたアイテムを集めたり、決められたクエストをクリアしたりと非常に積極的に取り組んでおり、ゲーム好きな人達ならではの熱意があった。同じゲームをプレイしているユーザー同士の情報交換やアドバイスもあり、楽しくイベントは進行した。

 来場者のサプライズは「フレアバーテンディング」。バーテンダーが様々なパフォーマンスでカクテルを作る技術で、会場となったカラソルクオリアのマスターは全米大会でチャンピオンになった。お店では夜にこのパフォーマンスを行ない人気を集めているという。このパフォーマンスを来場者の前で披露。軽快な音楽に乗って瓶やシェーカーを空中に投げお酒をシェイク。さらに瓶のジャグリングまで混ぜ、見事な手際でいくつものグラスにそれぞれ色の違うカクテルを作り上げた。この見事なパフォーマンスに来場者は大きな拍手を浴びせた。

クイズ大会、クエストタイムでは会場での積極的な交流が行なわれた
マスターが「フレアバーテンディング」の全米チャンピオンの腕を披露

 そしてイベントで最も盛り上がったのが質疑応答である。「ゆめいろファンタジー ラテール」のエクゼクティブプロデューサーを務める柿本公正氏と、ユーザーサービス側のディレクターを務める吉田哲朗氏が登壇し、来場者の質問に答えた。「服装の色を変える課金アイテムのカラー剤が高く感じます」、「セールを企画します」。「サウンドトラックが欲しい」、「版元と交渉します」。「ペットのプリリンの帽子がないバージョンが欲しい」、「ペットはこれからドンドン増えます。帽子のないプリリンも考えます」といった感じで、ユーザーの要望にどう応えるか非常にはっきりしており、この運営側の姿勢に、より積極的に自分の意見を言うようになった。

 その中で柿本氏と吉田氏は、先行している韓国でのスマホ版「ラテール」と「ゆめいろファンタジー ラテール」が全く別なバランスでの運営を目指すことを強調。コンテンツの追加は同じだが、遊ぶバランスなどは変えていくこと。ガチャも韓国版の当たり確率が2%のところを、「ゆめラテ」では7%になっているなど様々な違いがある。ガチャの当たりで強いアイテムが出るが、最強のアイテムは生産で作れるようにしているといった運営側の想いを伝えた。コスチュームの生産も楽しいとのことだ。

「ゆめいろファンタジー ラテール」のエクゼクティブプロデューサーを務める柿本公正氏(右)と、ユーザーサービス側のディレクターを務める吉田哲朗氏

 PC版に登場した人気の高いキャラクターも今後登場すること、特定の職業が突出したバランスではなく、各職業の特性を活かしてゲームが進められるバランスにしたい。アニメなどのコラボを今後やっていくこと。コラボアイテムは期間中でしか入手できないが、入手できないとゲームで不利になるようなバランスにはしたくない。原作ファンも納得できるバランスも考えたいとのことだ。

 回復の「赤ポーション」は入手しやすいように気をつけているが、その入手方法の告知がうまく行ってない現状がある。入手のコツは「釣り」。ニジマスを釣っておいて他のアイテムは捨てるか売っておけば、ニジマスで赤ポーションが作れるとのことだ。

 もう1つ、ペットの「タイガー」が現状便利で、「タイガーのいない人はパーティーには入れない」といったバランスになっているのは、運営側が意図していないものであることも明らかになった。タイガーの存在が重要になっている現状をどうしていくかは運営側の課題とのこと。

 この他、PC版「ラテール」で活躍した声優の榊原ゆいさんを「ゆめラテ」でも起用欲しいという意見も上がった。「ゆめラテ」では声優発掘といったプロモーションも行なっていくという。チャンネル変更のシステムや、ログイン時のキャラクター変更、PC版ともコラボして欲しいなど、来場者からは様々な要望も上がった。

 柿本氏と吉田氏は来場者の前にメッセージとして、オフラインイベントを今後もやっていくこと、ゲーム内の楽しい世界を作っていくこと、もっとユーザーと対話できる機械を作っていきたいことを語った。

運営側のユーザーへの意見を聞いてくれる姿勢に、会場のユーザー達は疑問や意見を出した。その姿勢は運営側を強く応援しようという雰囲気だった

 非常に楽しく、参加者も満足できるイベントだったと思う。しかし一方でやはり告知が足りなかった。この記事を見て「ゆめラテ」のオフラインイベントが開催されたことを知った人も多いのではないか。もっと多くの人が参加できるイベントのやり方があったとも思う。ただ、大人数なら今回のように濃いやりとりができるか、というとそうではないところが難しいところではあるだろう。

 イベントの後運営スタッフとも話したが、ゲーム内の世界をもっと楽しくしたい、そのためにユーザーと言葉を交わしたいし、こちらのことやゲーム内のことを知って欲しいが、まだうまくやり方が見えてこないというところも正直なところのようだ。こういった楽しいイベントはとても良いなと思う一方で、メディアとしてゲームプレーヤーにどう情報を届ければいいのか、改めて考えさせられた。