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言葉を教える“「どこいつ」魂”健在! スマホ「トロとパズル ~どこでもいっしょ~」プレイレポート
癒やし効果抜群でプレイできる、まったりコミュニケーション&パズル
2019年9月10日 14:26
- 2019年 配信予定
- 価格:無料(アイテム課金制)
「どこでもいっしょ」シリーズと言えば、初代プレイステーション当時からのキラーコンテンツである。シリーズに登場するトロやクロは今でもプレイステーションブランドのアイコンキャラクターとなっていて、そのビジュアルを見れば「おっ」と思う読者の方も多いことと思う。
そのトロたちが、スマホ用ゲームとして帰ってくる! それが今回ご紹介する「トロとパズル ~どこでもいっしょ~」だ。
タイトル名にパズルと付いているが、内容のメインとなるのはストーリーを読み進めること、そしてキャラクターとコミュニケーションすること。特にトロに言葉を覚えさせて、会話の端々にそれらの言葉たちがふと湧いてくる感じは、まさにど真ん中の「どこいつ」体験である。本作が“「どこいつ」魂”をしっかりと宿した新作であることを、まずはプッシュしておきたい。
まったり楽しみたい、トロたちの圧倒的かわいさ
本作では、プレーヤーがトロに「天つ空町(あまつそらまち)」という温泉街に誘われるところからスタートする。トロによれば、「天つ空町」には「人間になれる温泉」なるものがあるそうで、人間になりたいトロはその温泉を探しているという。そういえば、人間になりたいって言ってたなトロ……懐かしい。
ただ「天つ空町」は、設備が壊れていたりホコリが被っていたりして、かなり寂れている。そこで新キャラクターの「ソラ」と出会うなど色々あって、トロとプレーヤーは町全体を再生しながら「人間になれる温泉」を探して町を巡っていくこととなる。
ストーリーを進めるには「★」が必要で、これを集めるために3マッチパズルをクリアする必要がある。3マッチパズルそのものはオーソドックスな作りで、同じピースを縦/横3つ並べて消すだけなので、すぐ理解できるだろう。
パズルをクリアし、ストーリーを進めれば、町はきれいになって人が集まってくる。そのうち、街の旅館「そらや」にトロたちの部屋(命名ができる)ができたり、クロが町にやってきたりする。町の再生とともに新要素がどんどん追加されていく。
そして、こうした要素とは別に、トロに言葉を覚えさせることができる。パターンは主に2つで、好きな言葉を覚えてもらう「言葉をおしえる」と、トロからの質問に答える「何か質問していいよ」。
言葉を教えるときのポイントは、その言葉によってどんな感情になるかもトロは聞いてくること。ソファは「気持ちいいか」、天ぷらは「心がジーンとするか」など、返答はプレーヤー次第だが、その通りにトロは言葉を覚えていく。
質問も、「ラブラブなこんにちはの挨拶を教えてほしい」などと突然来る。このピュアな眼差しにどう応えてあげるか。プレーヤーのセンスがどこまでも問われていく感じが、じつに「どこいつ」らしさ満点だなと思うのである。
教えた言葉は、町をぶらつくトロたちがつぶやくセリフに反映される。「健康のためにマクラ投げを始めた方がいいかニャ?」など、正しいのかズレているのか、なんとも言えない微妙なところがいい。
結論としては、全体が圧倒的にかわいい。言葉を覚えるトロもかわいいし、覚えたての言葉を口に出しちゃう感じもかわいいし、ちょこんと椅子に座る姿もかわいい。なんなら、トップ画面やローディング画面からしてかわいい。別に何にも怒ってないのだが、かわいいからぜんぶ許せる気持ちになる。
本作は、ゲームシステムがどうとか難易度がどうとか堅いことを言わずに、のんびりまったり楽しむのが最適なゲームである。温泉に浸かるトロたちのように、ゆったりと過ごすように本作をプレイすると、癒やしの効果抜群ではないかと思う。
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