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「ポケモンGO」で知られるNianticの新オフィスを見学! Nianticのこれからを聞いてきた!

8月26日 開催

 「Pokémon GO(ポケモンGO)」や「ハリーポッター:魔法同盟」など位置情報ゲームを開発しているNianticは、日本オフィスを移転したことに伴って、メディア向けのオフィスツアーを8月26日に開催した。オフィスツアーでは、移転して新しくなったオフィスの紹介とともに、Nianticこれまでとこれからのことを聞けたので、当記事にてお届けしたい。

オフィスは港区に移転! 靴を脱いであがるアパートスタイルからそのままあがれる会社スタイルに

 Niantic Japanの新オフィスは港区へと移転した。前のオフィスは靴を脱いであがるアパートスタイルだったが、今回のオフィスからはそのままあがれる会社スタイルへとグレードアップしている。

 まず、オフィスに入って気になるのは、壁にかけられた6つの時計だ。時計はそれぞれ、Nianticのオフィスがあるサンフランシスコ、ムンバイ、香港、ロンドン、ハンブルク、そして東京の時刻を指している。時計が横一列で並ぶ様は、東京オフィスだけでなく、それぞれのオフィスが繋がりを感じさせた。また、入って左側の壁には「Niantic」のロゴが大きくプリントされている。こちらは前のオフィスと同じロゴと同じような壁の色を使っており、こだわった部分だという。

エントランス
6つの時計がかけられている
Nianticロゴと代表取締役 村井説人氏ほか

 そして、特徴的だったのが会議室だ。会議室には、「アヤメ」、「ルリ」、「ソラ」、「ナツムシ」など、それぞれ日本の伝統色から取った名前がつけられており、それぞれの会議室に置かれている椅子は、室名になっている色が使われている。これは、海外からのゲストが来た際に、会議室の名前の由来を実際にこういう色なのだと椅子を見て覚えられるようにしているとのこと。シックなデザインにきれいな色の椅子が映え、非常にかわいらしい会議室になっていると感じた。

会議室「ソラ」
ソラ色の椅子がかわいらしい
こちらは「アヤメ」。薄緑色の椅子になっており、また違った印象を受ける

 また、オフィスを移転する前に、新オフィスに求めるものを話し合ったという。その際に、これだけはなくさないようにしようと気をつけたことが2つある。それは、「コミュニケーション」と「クリエイティビティ」だ。

 「コミュニケーション」は、社内のコミュニケーションを円滑に行なえるようなオフィスにするということ。各部門で距離を離して仕事するのではなく、どの部門の会話にも他部門の人から垣根なく意見し合える環境を作ることで、業務の流れを良くするという取り組みだ。

 「クリエイティビティ」は、外出しやすい場所をオフィスにするということ。「ポケモンGO」や「ハリーポッター:魔法同盟」などの位置情報ゲームをプレイするために、すぐに外に出られる場所にすることは、業務のためにも有効だという。他のゲーム企業ではあまり浮かばないNianticらしい決め事だろう。

 その他、休憩室や授乳室、和室、キッチン、冷蔵庫ありと、充実したオフィスになっていた。代表取締役の村井説人氏は、こうして新たなオフィスへと移転できたのも、ゲームを遊んでくれるユーザーのおかげだと語った。

入り口からの眺め
エントランスにはユーザーからのメッセージがギッシリ詰まったアルバムが
さまざまなトロフィーや賞が飾られている
重厚感がすごい執務室への扉
和室。禅を組むのに最適とのこと

Nianticのこれまでとこれから。キーワードは「Adventures on foot with others」

 オフィスツアーでは、社員の方々からNianticのこれまでとこれからのことについて聞けた。Nianticでは、これまで「Ingress」や「ハリーポッター:魔法同盟」、「ポケモンGO」で様々なイベントを行なってきたが、中には成功と呼ぶには相応しくないものもあったという。しかしながら、直近で開催した横浜でのイベント「Pokémon GO Fest 2019 Yokohama」では、企業としての成長も相まって成功に導けたと語る。今年の夏に「ポケモンGO」の新コンテンツとなる「ロケット団」を実装したこともあり、リリースから3年経った今でもユーザーは増え続けているとのこと。

 また、Nianticでは、「Adventures on foot with others(共に歩いて冒険しよう)」をキーワードに、さらなる現実世界とゲームとの融合を考えている。身の回りの世界を実際に探索し、歩き、そして人と触れ合うことに重点を置いている。Niantic Japanとしては、グローバルの開発拠点として、Tokyo Studioチームからの新しい価値を提供できるようにし、アジア全体をカバーするビジネス拠点としてさらなる成長を遂げていきたいという。

「Adventures on foot with others」
「ハリーポッター:魔法同盟」の開発の様子。モーションキャプチャーが使われている
Niantic Japanの皆さん