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ゲームオン、「Lost Ark」の日本サービスは「優先度を上げて早いうちに!」

日本独占配信契約の調印式で質疑応答を実施

サービス開始時期 未定

 ゲームオンは7月4日、Smilegate RPGが開発するPC用MMORPG「Lost Ark(仮称)」について、日本国内における独占ライセンス契約を締結する調印式をSmilegate RPG社内で開催した。

 「Lost Ark」は、クォータービューで展開するMMORPG。クラスや成長方針によってガラリと変わる戦闘内容と、マップに散りばめラられた数々のギミックが特徴で、韓国で2018年11月より開始されたオープンベータテストでは同時接続数35万人を記録するなど好調なスタートを切っているタイトルだ。

 調印式では、Smilegate RPG代表取締役のジ・ウォンギル氏、Smilegate RPG「Lost Ark」開発本部長のクム・カンソン氏、ゲームオン代表取締役社長のイ・サンヨプ氏、ゲームオン事業支援部部長のハン・スンヒ氏がが登壇。「Lost Ark」の日本展開が決定したことについて意気込みや期待などが語られた。

調印を取り交わしたゲームオン代表取締役社長のイ・サンヨプ氏(左)、Smilegate RPG代表取締役のジ・ウォンギル氏(右)
Smilegate RPG「Lost Ark」開発本部長のクム・カンソン氏
ゲームオン事業支援部部長のハン・スンヒ氏

 ゲームオンのイ氏は、「本作はすでに韓国で結果を出している素晴らしいタイトル。ゲームオンでサービスをやっていくことになり、個人としても会社としても期待している。日本と韓国両方で蓄積されたノウハウを活かしながら、日本のMMORPGファンの方に新しい楽しみを届けられたらと思う。いい結果を残せるよう努力していきたい」と話した。

 Smilegateのジ氏は、「『Lost Ark』は日本のユーザーに愛される要素が多くある。開発者の中にも日本のゲームファンはたくさんおり、きっと日本でもいい反応を得られると思う」と語った。

 気になる日本のスケジュールについては、「これからローカライズを始めていくので、今の段階ではまだ申し上げられない」(イ氏)とのこと。ただし「ゲームオンの中でも優先度を上げて、できるだけ早いうちに日本の皆さんに届けられるようにしたい」ともイ氏は述べた。

 調印式の後半では、質疑応答が行なわれた。なぜ本作がクォータービューの画面を採用している点については、ジ氏が「フル3Dのゲームはカメラの操作が大変になりがちだが、固定視点にすることでアクションに集中できる。また広く見渡せるので、戦略的な判断もしやすくなる」と答えた。

クォータービューを採用したゲーム画面

 一方で、本作はシームレスでダイナミックなカメラワークで演出される「シネマティックダンジョン」も存在する。こちらの狙いについては、「見下ろし視点での戦闘は、スケールが小さく見えるデメリットがある。そこで戦闘にスケール感を持たせるために、こうした演出を入れた。もちろんプレイに差し支えない範囲での演出だが、映画の中に入ってプレイするような感覚を目指している。特に攻城戦などは、カメラの回り込みなどを効果的に使っている」(ジ氏)とした。

カメラが回り込むようなダイナミックな演出が入る攻城戦(上)、シネマティックダンジョン(下)

 また装備品は数百種類あり、ステータスが付与されたものと見た目を変化させるものの2種類があること、各地のマップに隠された「種」というアイテムがあることなどが明かされた。

 ローカライズの方針については「これから議論がスタートする」(イ氏)という段階で、韓国版のバージョンと揃えるか差別化するかも含めて2社で競技していくという。ただしCBTなどで日本ユーザーの反応を見て、それに合わせて内容を修正する用意はあるとした。

 日本での配信時期は未定だが、OBTがスタートしている韓国ではすでに評判になっている。MMORPGタイトルの中でも期待の1作であることは間違いないので、今後ともぜひ注目していきたい。