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成長を続けるDFM!「2019 Mid-Season Invitational」にてプレイイン2位に
次のWorldsこそは!と期待感を煽る戦いぶり
2019年5月6日 10:57
ライアットゲームズは、PC用MOBA「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」において、世界大会「2019 Mid-Season Invitational(以下、MSI 2019)」を5月1日より開催した。
MSIは直近のプロリーグにおいて優勝を飾った全世界13地域の「LoL」プロチームが一堂に会する世界大会で、例年10月に行なわれる「LoL」における一大世界大会「Worlds」の前哨戦とも言える大会だ。MSIでは優秀な成績を収めることで、世界最強の称号と賞金に加え、所属地域にWorldsでのシード権と追加でもう1チームの参加権をもたらすことができる。
試合はベトナム・ホーチミンでのプレイインステージに始まり、同じくベトナム・ハノイで行なわれるグループステージ、そして勝者を決めるノックアウトステージへと進んでいく。日本プロリーグ「League of Legends Japan League(LJL)」からは先の春季シーズン「LJL 2019 Spring Split」で優勝を飾ったDetonatioN FocusMe(DFM)がプレイインステージに出場。LJLはシード権を持っていないため、MSIにおける1番はじめのスタート地点、プレイイングループステージからのスタートとなった。
世界の強豪を相手に4勝!しかし立ちはだかるロシアの刺客Vega Squadron
DFMはプレイイングループステージのGroupBにてロシアの「Vega Squadron」、タイの「MEGA Esports」、ブラジルの「INTZ e-Sports」と対戦。各チームと2試合、計6試合を行ない、DFMはVega Squadronに2敗を喫し戦績は4-2のグループ2位、一方のVega Squadronは5勝1敗でグループ1位となりプレイインを勝ち抜けた。
ここで次のステージに進むためにはグループ1位通過が必須であったため、結果こそプレイイン敗退と悔しい結果に終わってしまったが、昨年のWorlds 2018以来成長を続けてきたDFMは世界の強豪を相手に素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。
特に勝ち星を挙げた対MEGA Esports、INTZ e-Sportsの試合ではbotの"ソナタリック"などのメタピックから、MidのCeros選手が初めて見せたMid「サイラス」、そしてMid「ノーチラス」ピックなどその全てが十二分に機能し、試合の途中でも勝利を確信するような、妙な言い方をすれば安心して見ていられるような試合運びが印象的だった。
試合は会期のうち2日間に分けて行なわれたが、日を改めても1度勝った相手にきっちり再度勝ち切ることができたということには大きな意味があるように思う。
一方でVega SquadronはDFMに対して入念に対策を練ってきたように見受けられ、初戦ではSteal選手の得意チャンピオン「ジャーヴァンIV」、「ノクターン」をバン。さらにCeros選手の得意チャンピオンである「ハイマーディンガー」をピックしてADC起用するという奇策を取り、さらにVega SquadronのジャングラーAHaHaCiK選手は「レクサイ」でDFMサイドのジャングルに圧力をかけ続け、Steal選手の「リー・シン」を完全に支配する戦略をとった。また、Vega Squadronは押す・引くといったタイミングの意思決定も非常に優れており、キル数こそ拮抗していたものの大きな金銭差が発生してしまう。そして31分頃に発生したドラゴン前での集団戦ではまるで轢き殺すかのようにDFMを全滅させ、試合を決めた。
再戦となった2試合目でもキル数こそ大きな差はつかないものの、やはり戦略的なマクロ面での強さが浮き彫りとなっており、徐々に広げた優位を以てバロンを獲得。止めに向かったDFM Evi選手、Steal選手、Gaeng選手をあっさりと葬ると、そのままの勢いでネクサスを破壊し、DFMに対して2勝を挙げた。
DFMに対する期待値は大会を重ねるごとに上昇を続け、今回のMSIでも「DFMならきっと……!」という想いを抱いていた。今回はプレイインステージ敗退という結果に終わってしまったものの、世界の強豪チームを相手に2位という結果は決して悪いものではないし、最新のメタピックなどにも対応し、勝つべき試合をきっちりと勝ちきったことからもDFMが成長を続けていることがよくわかる。
次に控える世界大会は「Worlds」となるが、そもそもDFMが出場すると確定しているわけでもない。夏季シーズンでは他のチームが打倒DFMを果たして優勝するのか、はたまたDFMがまたも連勝に連勝を重ねて当然のように出場権を獲得するのか。世界大会はもちろん、LJL次期シーズンの戦いにも期待したい。
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