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「eスポーツでモテよう!」、アンガールズ田中さんが吠える、「STAGE:0 eSPORTS HIGH-School Championship 2019」本日よりエントリー受付開始
2019年3月28日 14:21
テレビ東京と電通は、高校生を対象とした全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS HIGH-School Championship 2019」を開催する。本日3月28日より公式ページでエントリーを受け付け、5月にオンライン予選、6~7月に全国7ブロックのオフラインによるブロック代表決定戦を開催し、8月14日、15日に千葉県の舞浜アンフィシアターで、決勝大会が行なわれる。
競技種目は「League of Legends(LoL)」、「クラッシュロワイヤル(クラロワ)」、「フォートナイト」の3つ。発表されているスケジュールは、「LoL」と「クラロワ」のもので、「フォートナイト」のスケジュールは今後改めて発表される。
最初に登壇したテレビ東京専務取締役の田村明彦氏は、本大会を「世界で戦える人材を高校生レベルで発掘したい」という理念を語った。才能のある若者を、大会を開催することで見つけたい、というのが開催の目標になるという。
実際にテレビ東京がどのような働きかけをするかを語ったのはテレビ東京営業局営業戦略部長兼ビジネス開発担当の藤原晋太郎氏。「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS HIGH-School Championship 2019」は、日本国内の高校生、定時制高校生を対象に、生年月日が2001年4月2日から2003年4月1日であること、同一の学校の生徒で組成されたチームであること。なお、1つの学校から複数のチームがエントリーすることも可能だという。
各優勝チームには豪華賞品が送られる他、「LoL」の優勝チームには海外での「LoL」アクティビティツアーに招待。「クラロワ」では「『クラロワリーグ アジア』シーズン2プレイオフ」に招待に加え、プロ選手とのエキシビションマッチも予定されている。テレビ東京ではこの大会に合わせた特別番組を放送するという。こちらの放送の詳細は後日改めて発表されるとのことだ。
さらに本大会のトップスポンサーを務める日本コカ・コーラからは、マーケティング本部IMCコネクションプランニング&メディア統括部部長の今西周氏が登壇。「コカ・コーラは海外ではeスポーツのスポンサーなどをやっているが、日本では今回が初めてとなる。高校生達の戦いをバックアップしていきたい」と語った。
そしてプロジェクトパトナーとなったサードウェーブからは、取締役副社長の榎本一郎氏が登壇した。サードウェーブは先日行わなれた「第1回 全国高校eスポーツ選手権」を開催した企業である。サードウェーブは大会に使用される機器の管理運用だけでなく、回線速度や電源など他のイベントでは得られない様々な大会運営ノウハウを持っているメーカーである。今回プロジェクトパートナーになることで、特にオフラインの大会運用において非常に力になるだろう。
榎本氏は先日の「第1回 全国高校eスポーツ選手権」の際、選手達から「人生が変わった」という声を聞き、大きく力を得たという。大会をきっかけにクラブ活動など、学校でeスポーツ活動をするための新しい挑戦をした。自分で動くことで、友人や先生からの協力を得られ、新しいことをしたことでこれまでにない体験ができた、その言葉がうれしかったという。榎本氏は本大会の「STAGE:0」という名前を引用し、0からの変化、文化を創出することに力を貸したい、と語った。
今回榎本氏が提示したのが、「eスポーツ部支援プログラム」。こちらは「第1回 全国高校eスポーツ選手権」を目標の1つとして作られた支援プログラムで、高性能なゲーミングPCをデスクトップ3台、ノートPC2台をレンタルできるもの。3年継続レンタルを条件に、2年分のレンタル料をサードウェーブが負担するというものだ。サードウェーブは今回の大会をきっかけに、eスポーツを中心とした継続的な学生活動を定着させたい、という想いが伝わってくる。
今回、「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS HIGH-School Championship 2019」開催にあたり、「STAGE0: 大会アンバサダー」に指名されたのがアンガールズの田中卓志さん。田中さんはテレビ番組「有吉ぃぃeeeee!」において、ゲームタイトルをやりこむ姿を見せており、「この方向に活路を見いだそうと思っている」とのこと。「eスポーツでモテる!」をキーワードに、高校生と一緒にがんばっていきたいと出場者にエールを送った。
テレビ東京が特番で取り上げ、地区大会からオフラインのイベントを開催、全国決勝を華やかなイベントとして開催する「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS HIGH-School Championship 2019」。種目として非常に高度な戦いを見せてくれる「LoL」に加え、スマホタイトルである「クラロワ」、そしてクロスプラットフォームで対戦が可能な、コンシューマハードでも戦える「フォートナイト」が種目として選ばれていることで、参戦するプレーヤー層や、展開する試合などもどのようなものになるか、注目である。
一方で、エントリーから大会実施までかなり短いスケジュールなのが気になるところだ。大会のための仲間を集め、参戦するというところで、同じ高校内で仲間を見つけられるか、他のeスポーツ大会のような見事な連携やチームワークを見せられるかは未知数である。どのような戦いになるか、また、今後こういった大会が継続的に開催されるのだろうか。運営側の「ブームで終わらせるつもりはない」という言葉が、今後どういった姿勢を見せていくのか、注目したいところだ。