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セガの小玉理恵子氏が「Game Developers Choice Awards 2019」パイオニア賞を受賞

日本人ゲーム開発者では史上3人目、女性としては史上初!

3月22日 発表

 セガゲームスは、米・サンフランシスコで3月20日(現地時間)に行なわれた「Game Developers Choice Awards 2019」において、同社の小玉理恵子氏がパイオニア賞を受賞したことを明らかにした。

 「Game Developers Choice Awards」は、ゲーム業界のクリエイターによって構成される団体「International Choice Awards Network(ICAN)」の選考により、発表されたゲームを、創造性、芸術性、技術的な観点から評価し、功績をあげた開発者やゲームに対して年次で表彰するアワード。2001年に第1回目の表彰が行なわれ、今回が第19回目となる。

 パイオニア賞は、革新的な技術やゲームコンセプト、ゲームデザインを行なうことでゲーム業界の発展に貢献し、先駆的な役割を果たしたゲーム開発者個人を対象に贈られる特別賞。今回の受賞は、小玉理恵子氏が女性ゲーム開発者の先駆者であるとともに、ゲーム開発者としての長年にわたる功績が評価されたもの。なお、日本人ゲーム開発者では史上3人目、女性としては史上初の受賞となる。

 小玉理恵子氏は、これまで「ファンタシースター」シリーズ、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「エターナルアルカディア」などセガを代表する数多くのタイトルに携わってきたほか、現在も本人が手掛けたタイトルを含む過去のタイトルを現代に甦らせる「SEGA AGES(セガエイジス)」シリーズのリードプロデューサーを務めている。

【小玉理恵子氏の受賞コメント】

 このたびはパイオニア賞という栄誉ある賞に選んでいただき、ありがとうございます。思いがけず長年の活動について、ICANの皆さまにこのような形で評価していただいたことを大変うれしく思っています。また、一緒にゲーム制作で関わっていただいた皆さま、そして、これまでゲームを愛してくださった皆さまがいらっしゃったからこその受賞だと思っています。この場をお借りして皆さまに御礼申し上げます。

 現在はセガの名作タイトルを現代に甦らせる Nintendo Switch 向け「SEGA AGES」シリーズのプロジェクトに携わっていますが、今後も世界中の皆さまに楽しんでいただけるようゲーム作りに取り組んでいきたいと思います。

【小玉 理恵子(こだま・りえこ)氏 プロフィール】

 1984年にセガ(現・セガゲームス)にデザイナーとして入社。「忍者プリンセス」(1985年)などのアーケードゲームを手掛ける。また、数多くの家庭用ゲームタイトルに関わり、セガ・マークIII向けとして「アレックスキッドのミラクルワールド」(1986年)や「ファンタシースター」(1987年)、メガドライブ向けとして「獣王記」(1988年)、「アレックスキッド 天空魔城」(1989年)、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(1991年)などに関わる。

 その後、メガドライブ「ファンタシースター 千年紀の終りに」(1993年)でチームリーダー、セガサターン「魔法騎士レイアース」(1995年)ではディレクター、セガサターン「DEEP FEAR」(1998年)、ドリームキャスト「エターナルアルカディア」(2000年)、ニンテンドーDSなどで発売された「セブンスドラゴン」シリーズではそれぞれプロデューサーを務めた。

 現在は、セガの名作ゲームを Nintendo Switch向けに復刻するプロジェクト「SEGA AGES」シリーズのリードプロデューサー/ディレクターを務めている。