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新しい要素、広がる楽しさ! 「レッド・デッド・オンライン」アップデートレポート
賞金稼ぎと戦い、野生動物を追い、ワニ皮の服でキメる!
2019年3月1日 19:10
日本時間の夜22時30分過ぎ、「レッド・デッド・オンライン」(RDO)のアップデートが実装された。「RDO」がスタートしてから2カ月、筆者を含め「RDO」を積極的にプレイしているユーザーにとって、現在プレイできるコンテンツを遊び尽くした人も多い。そんなプレーヤーにとって、今回のアップデートは待ち望んだものだった。
「RDO」は現在も“β版”であり、今回のアップデートでもβという名称は取れていない。ロックスター・ゲームスにとっていまだ本作は開発中のコンテンツである、というスタンスだ。それでも新しいプレイ要素、そして新しいプレイ感触はユニークなものだ。今回はアップデート直後の実感をお伝えしたい。
今回実装されたコンテンツの概要はこちらとなる。毎日チャレンジ要素が提示され達成するとボーナスが得られる「今日の挑戦」、「プレーヤーレーダーの改良による新しいプレーヤー間の関係」、PKや迷惑プレーヤーに対する「法執行官と懸賞金システムの強化」、そして新衣装や新感情アクションなどである。現在まだ新コンテンツでプレイできていないものも多いが、まず新要素が追加された“プレイ感”をレポートしていきたい。
レースに狩りに、PvP、世界をより深く楽しめる「今日の挑戦」
「今日の挑戦」は毎日提示されるチャレンジ要素。毎日7つのチャレンジ要素が提示される。「1.5ポンド以上の魚を捕まえた」、「1回レースで勝利した」、「3人プレーヤーをヘッドショットで始末した」など項目は様々、達成しやすい項目もあれば、難しい項目もある。1つの項目をクリアすると0.2ゴールド(課金ポイント)が得られる。「見知らぬ人」の1回のプレイの0.04から0.08ゴールドほどなので、かなり魅力的なポイントだ。
しかし、特定の動物を狩る場合、かなり苦戦することとなる。「RDR2」ではやりこみとして、特殊な衣装を作るため特定の動物を探す要素があったが、実際のところ多くのプレーヤーにとって本作の非常に豊富な野生動物は“背景”として意識されない物になっているところがあった。しかしそこが変わった「シマスカンクってどこにいる?」、「サギのいるところに来たけど、夜は飛んでない!」などなど、動物探しが必要になり、情報交換の重要性が跳ね上がったのだ。
これにより、普段感じている以上に多彩な動物が本作にはいること、空を眺めたり、地面を細かくチェックしたり、この世界の細かい作り込みを実感するようになった。筆者達のように活発なプレーヤーが仲間にいるコミュニティの場合、獲物を渡すといった協力プレイも生まれている。また特定の地域にプレーヤーが集まるようになった。ここでは後述する新しいプレーヤーレーダーと懸賞金システムが影響してくるようになった。
正直本作のレースは馬の性能差が大きく高レベルプレーヤーが有利なのと、レースゲームほどのドライビングテクニックが発揮できる要素がないため、余り人気のあるコンテンツではないが、「今日の挑戦」はレースへのモチベーションを上げてくれる。今回改めて遊び、新鮮な楽しさがあった。挑戦するための普段使わない武器を使ったりもするのでプレイスタイルの幅も広げてくれる。ソロプレイでの目標が増えただけでなく、仲間と遊ぶ際にも「今日の挑戦」はこれまでと違った遊びをするきっかけになっていると感じた。
他人との距離感が変わる「レーダー」と「懸賞金」
今回のアップデートでプレーヤーレーダーの仕様が変わった。通常プレーヤーは暗い青で表示され、PKやNPCを襲うことで赤く、そしてその行為を重ねることで濃い赤で表示されるようになった。赤くなったプレーヤーには賞金が掛けられ、賞金額が増えると定期的に賞金稼ぎのNPCに襲われるようになった。
これによって「他人の怖さ」が少し変わった。これまでは見知らぬプレーヤーは油断をしていると襲いかかってくるかもしれず、こちらもものすごく警戒をしていたが、青い、まだ犯罪を犯していないプレーヤーの場合はやはり警戒心が薄くなる。マップ上でも遠くのプレーヤーはわからない様になったが、赤いプレーヤーは離れていてもはっきりわかるので、近づかないよう警戒するようになった。青いプレーヤー同士はとりあえず安心、というのはお互いに心の負担が軽くなった実感がある。近づかれた時に何をされるかの警戒心は薄くなった。
一方身内に賞金がかかったプレーヤーがいると結構大変だ。我らがリーダー、“「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る”を連載するオレ氏はPKこそしないもののNPCには積極的に悪さをする“無法者プレイ”をオンラインでも継続中で、自分の懸賞金を上げている。そうなると賞金稼ぎが一定時間で襲いかかってくるのだ。この時は民警団全員が賞金稼ぎと戦う羽目になる。彼らを倒しても賞金は上がらないが、対応中はミッションやファストトラベルができなくなるので、結構忙しい。これが赤くなるとかなりめんどくさいな、というのも実感できた。
一方、赤くなったプレーヤーはどうやら賞金を自ら払うことで瞬時に青に変わるようなのだ。プレーヤーコミュニティの報告で、筆者はまだ確認できてないが、そういう仕様のようだ。賞金を払えば賞金稼ぎから逃れられる。自分が賞金を支払う場合は、懸賞額の半額でOK、賞金稼ぎに倒されると額面通りの金を支払う羽目になる。お金がとてもシビアな「RDO」において、この賞金システムは結構重いものになりそうだ。
ちなみにPKされた場合、相手から10分間攻撃されなくなる「和平交渉」および、相手に決闘を申し込む「抗争」は1度の攻撃で実行可能になった。粘着プレーヤーに絡まれた場合は使っておきたいところだ。
アクの強い新衣装がズラリ。新しい感情表現はユニークなものばかり
今回かなりの新衣装が追加された。今はまだロックされて買えない服も多いが、これらは今後買うことができる。面白いのは色を変えると大きく素材が変わること。ワニやヘビの皮を使っている意匠もあってよりユニークな服装を追求できるし、同じ服の形でもこれまで以上に雰囲気が変わった。
女性キャラクター目線ではスカートが2種追加され、全4種になったことで幅が広がった。帽子のデザインはユニークだし、ハイヒールのような靴も追加された。まずはロックされている服が今後解禁となるところで増えていく感じだ。……やはりポンチョが欲しい。今回は残念ながら実装されなかった。
衣装と同じくらい面白いのが「感情表現」である。こちらはいかにもオーバーで、そして激しい。もうこの仕草をしているプレーヤーがいるだけでうれしくなるし自分も変な仕草で応えたくなるものばかりだ。思いっきり相手を小馬鹿にしたようなものなど、本当に大げさすぎるアクションがたまらない。
新衣装、新アクションが増えたのだが、どれも結構高価だ。これらを手に入れるため、一層身を入れてプレイしなくてはならなくなった。まずはこれらがモチベーションとなるだろう。
そして「RDO」のアップデートはこれだけで終わりではない。新レース、新戦闘モード、新イベントが今後続々と実装されていくのだ。また、バグで侵攻ができなくなったり、ミッションが始まらなくなることがあった「見知らぬ人」ミッションが改善されていたりと、不具合も修正されつつある。“「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る”では変わり続けるこの世界を今後もレポートしていく。お楽しみに!
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