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80cmの「トミカタワー」に、新ルールの「デュエマ」、その細かいこだわりに圧倒されるリカちゃんの回転寿司など、タカラトミーの新製品ずらり

2月27日、28日開催

 タカラトミーグループは2月27日、28日にサンシャインシティにて、流通業者向けに「2019年夏タカラトミーグループ商談会」を開催した。本稿ではタカラトミーの新商品を紹介していきたい。

 タカラトミーは低年齢層向けの商品が非常に強い。トミカ、プラレール、リカちゃんという定番ブランドをいくつも持ち、高いクオリティと多彩なラインナップで子供達を魅了し続けている。今回も様々な商品を展示していたが、その多くが今後のキャラクター展開だったり、試作品の展示で、情報公開NGの商品も多かった。多くは6月に開催される東京おもちゃショーで公開される予定で、こちらも取材したい。

 今回のタカラトミーの目玉の1つに「爆丸(バクガン)」がある。「爆丸」はボール状の玩具を指ではじいて転がすとモンスターの姿に展開する玩具を使った対戦ゲーム。以前はセガトイズが展開し人気を博していたが、今回、「爆丸」をテーマにしたTVアニメ「爆丸バトルプラネット」の4月からの放映に合わせ、タカラトミーが展開することとなった。アニメに合わせ様々なアイテムも販売していく。

タカラトミーから展開することとなった「爆丸」。アニメに合わせてさまざまな商品が販売されていく

 「爆丸」は得点ピースが配置されたボードの上を爆丸を転がし、爆丸が開いてモンスター形態になったときに止まっている得点ピースを取っていく。丸い爆丸がぱかっと開いてて足や頭が飛び出し、モンスターフィギュアになるのが面白い。タカラトミーの商品となることでモンスターフィギュアとしてさらに凝ったフィギュアを販売していくという。アニメと連動し、よりキャラクター性にも注力したいとのことだ。

 タカラトミーは「ベイブレード」、「ビーダマン」などで子供達のイベントのノウハウを持っている。まず販売してからは店頭で体験会を行ない、ユーザー達に「爆丸」の楽しさを紹介したいとのこと。その後は1人のプレーヤーが3つの爆丸を使う、3対3の本格的な対戦ルールを紹介し、地区大会、全国大会などをしていければと考えているという。

対戦風景をイメージ。丸い玉がフィギュア形態に自動で展開する

 カードゲーム「デュエルマスターズ」も、「超GR(ガチャレンジ)」という新しいルールが3月より導入され、大きく変化するという。従来のカードとは異なる白い背表紙を持つ新しいカードカテゴリーで、白いカードは従来の40枚のデッキとは別の山札「超GRゾーン」に配置される。今回発売されたカードはこの「超GRゾーン」のカードを活用するものとなる。

 例えば新モンスターは、召喚されることで、「超GRゾーン」の中からモンスター「GRクリーチャー」を呼び出すことができる。また、オレガ・オーラというルールではGRモンスターが通常カードのモンスターを強化する土台になったりするという。40枚の通常デッキのカードを拡張する新しいカテゴリーのカードが導入されることで、駆け引きの幅が広がるという。

新ルールが取り入れられる「デュエルマスターズ」。右が新しいカードの山となる「超GRゾーン」
3月より新スターターデッキ、カードパックが登場
「WIXOSS-ウィクロス-」も、「約束のネバーランド」とコラボした展開を開始する

 面白かったのが3月に発売される「ドラえもん人生ゲーム」。人生ゲームというとプレーヤーは仕事をして大人になって結婚し……というように“人生”を歩んでいくが、本作はそのルールを大胆にアレンジ、プレーヤーはのび太、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアンとなって盤を進んでいく。おなじみの人生ゲームのクルマに彼らの顔の形をしたコマを乗せ、人生ではなく、街を舞台としたマップを進み、様々なイベントの中、「DP(ドリームポイント)」を稼ぎ、ゴールまでに多くのポイントを稼いだプレーヤーが勝者となる。

このゲームで鍵を握るのは「ドラえもん」である。彼を車に乗せることで様々ボーナスが得ることができる。このドラえもんを奪い合うところが本作の醍醐味になっているとのこと。また「どこでもドア」、「もしもボックス」、「タケコプター」など秘密道具もミニチュア化されており、これを活用してDPを稼いでいく。タケコプターは各キャラクターコマの頭に着けられるようになっており、着けておけば危機を回避できる。「人生ゲームの要素を、どうドラえもんの世界に盛り込むかに苦労しました」と担当者が語る、とてもユニークな人生ゲームとなっている。

ドラえもんならではの小物が楽しい「ドラえもん人生ゲーム」

 そのこだわりに感心させられたのが「リカちゃんくるくる回転寿司」。お店屋さんを再現したもので、リカちゃんが回転寿司の店員になる。驚くべきはその小物のこだわり。さかなへんの漢字を書いた湯飲み、舟盛り、軍艦巻きのイクラはこぼれんばかりだし、白身の魚は透明パーツを使って新鮮さをアピール、絵皿も値段別になってるし、大人が感心させられるほどに細部までそのこだわりがみなぎっている。

 もちろん寿司は電動でレーンが回り、リカちゃんが乗る中央の台は手動で回転しお客さんの方を向く。お会計や注文はボタンを押すと音声が出るギミックもあり、おもちゃならではの遊びごたえもたっぷりだ。細かいこだわりと玩具らしいアピールを兼ね備えた商品である。

小物のこだわりが楽しい「リカちゃんくるくる回転寿司」

 もう1つ人気を集めそうなのが「でっかく遊ぼう! DXトミカタワー」。なんと80cmの巨大タワーで、手動エレベーターでトミカを上げ、そこからスロープで一気に駆け下りることができる。販売店向けに「子供にはこのくらいの大きさに感じます」と大きいポップを用意したり、子供が感じる興奮をアピールしていた。上部にはライトアップ機能もあり、子供が自分のおもちゃで作る「トミカタウン」の中心となってくれそうなタワーだ。

圧巻の大きさ「でっかく遊ぼう! DXトミカタワー」
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