ニュース

EAの期待作「ANTHEM」をGamescomで初プレイ

不思議に満ちた大地を自在に移動。操作することが楽しいゲーム

8月22日(現地時間)

会場:Koelnmesse

ジャベリンスーツ

 Electronic Artsは、BioWareが開発しているプレイステーション 4/Xbox One/PC用アクションRPG「ANTHEM」をGamescom 2018に出展した。今回、試遊をする機会を得たので、非常にエキサイティングだったプレイのインプレッションをお届けしたい。

 「ANTHEM」は、フリーランサーと呼ばれる傭兵たちが、ジャベリン・エグゾスーツというパワードアーマーを身に着けて、住人たちANTHEMの様々な依頼に応えていく。今回試遊できたのは、E3後に発表されたスタッフによるゲームプレイデモムービーに登場した「Scars & Villainy」というクエスト。4人パーティを組んで、暴走しているレリックを止めた後、巨大なダニのような姿のタイラントを倒すという任務だ。

 ジャベリンには、レンジャー、コロッサス、インターセプター、ストームという4つの種類があるが、今回はレンジャー2名とコロッサス、ストームというパーティで挑んだ。ちなみに筆者はレンジャーとして参加、ストームはもう1人のライターで、残り2人はスタッフが操作した。キャプチャーや撮影はできなかったので、スタッフのプレイデモ映像を参考にプレイの様子を紹介したい。

【Anthem Full Gameplay Demo - E3 Best Action Game Winner】

飛行とホバリングを使い分けて自在に空を舞う

 まずは基本的な操作方法を紹介しよう。攻撃の基本は「R2」ボタンでの銃撃だ。他にも「Y」ボタンでナイフを振り下ろす攻撃ができる。「A」ボタンはジャンプ、「B」ボタンはレンジャーの場合は瞬間的なダッシュが発動する。「X」ボタンはリロードだ。

 本作の特徴である飛行は、「A」ボタンでジャンプしてから、左スティックを押し込むことで飛行状態になる。そのまま移動と同じようにスティックの操作で方向と高さを変えることができる。数回練習すればすぐに自由自在に飛べるようになる。連続飛行していると、画面中央あたりの白いゲージがだんだんと伸びていき、赤くなってオーバーヒートすると飛べなくなる。だが、飛行はずっと空中移動するために使うというよりは、足場から足場へと高速で移動するために使うことが多いため、試遊では一度もオーバーヒートにはならなかった。

 前に進む飛行以外に、「A」ボタンの後右スティックを押し込むことで、その場に立った状態で浮かぶホバリングも可能だ。ホバリング中にも移動ができるので、高所から巨大な敵を狙ったりと、攻撃の中に織り込むことでアクションの多様性が増す。

 任務中では、「ストーム」という敵対勢力を倒しながら進んでいく。敵を倒すと、赤や緑のアイテムや銃弾がドロップする。銃弾は手動リロードもできるが、一定数撃つと自動的にリロードが挟み込まれる。

 画面左下の黄色いゲージが満タンまで貯まると、「R1」と「L1」を同時押しすることで、そのジャベリン独自の大技を発動することができるようになる。レンジャーの場合は、画面半分ほどの広さをもつ照準内にいる敵へのかなりド派手なミサイル攻撃が発動した。まさに必殺技という感じで、自分の強さを実感できる。

右側にいるのが、今回筆者が操作したレンジャー
攻撃の基本は銃撃。
高速で移動できる飛行は、簡単で便利
浮かんだまま攻撃できるホバリング

巨大なタイラントを相手に縦横空中を使った立体戦闘

 クエストの目的であるレリックの周囲には砲台があり、ストームも襲ってくる。今回はちょうどゲージが貯まっていた筆者の攻撃でストームを一掃した後、各自がバラバラに散会して砲台を倒した。

 スタッフのデモプレイのような連携は全く取れていなかったが、それでもなんとか倒して、回収したオーブでレリックを無力化することができた。その後は、洞窟内を根城にしていたタイラントとの闘いとなった。洞窟の周囲からは小型の虫が続々と襲ってくるので、タイラントを攻撃しつつも、適度に雑魚も倒していく。

 筆者とストームを操作するライター2名が雑魚退治に駆け回っている間に、スタッフさんたちがタイラントを倒してくれた。なにしろこちらは初プレイ、とにかく出てくる敵を対処するだけでも手一杯だったが、広い洞窟の中を自在に飛び回りながらの攻撃には、今まで体験したことがない爽快感があった。爽快感の理由はおそらく飛行がとても使いやすいからだろう。大ジャンプのようにも、ダッシュの代わりにもなる。高く飛ぶことも、低く飛ぶこともでき、飛行をうまく使いこなせるかどうかで、戦闘の難易度も違ってくるだろう。

ワールドクエスト級のこの敵はスルーして進む
水中を進む。水の描写が美しい
オーブを拾うと、背中の辺りに浮かぶので、それをマーカーの指定地点に持っていく
必要なオーブをすべて運ぶと、レリックが無力化する

動かして楽しい、戦って楽しいゲーム

 今回初めて「ANTHEM」に触れることができたが、操作をするのが非常に楽しいゲームだった。縦横に入りくんだ複雑な地形の中を飛び回り、洞窟に飛び込んで水中を泳いだり、ホバリングして上空から敵の拠点に大技を打ち込んだりと、移動も攻撃も爽快感満点だった。

 ストームを操作していた海外のライターさんも、終了後目を輝かせて絶賛していた。独自の文化を持つ世界観や、自然環境など魅力の多い本作だが、キャラクターを動かすという、ゲームの根源部分でこれだけ楽しさを生み出すことができているのは、純粋にすごいと思う。本作が自由に遊べる日を、首を長くして待ちたい。「Anthem」は2019年2月に発売される。

機械とエスニックが入り混じった独自の世界観や、自然など見どころは多い